M.E.ポーターが1980年『競争の戦略』のなかで提唱した5FORCESは、直接的な競合相手以外の4つの力を総合的に見ることにより、業界の魅力度(収益性)を計るために、使用するフレームワークです。自社を取り巻く環境を分析し、自社のポジションをうまく見つけることが重要です。
その上で、自社の戦略を決定すべきではありますが、5FORCES自体は戦略策定のツールではありませんので、戦略を検討する際の1つの材料とするべきでしょう。
【5FORCES】
新規参入の脅威 | 既存の経済性の有無/既存ブランドの強さ/切り替えコストの大きさ/流通チャネルの固定性 |
代替品の脅威 | 代替品の性能と価格/切り替えコストの大きさ |
買い手の交渉力 | 買い手の寡占度/製品・サービスの差別性/ブランド力の強さ/切り替えコストの大きさ |
売り手の交渉力 | 売り手業界の寡占度/全供給品における地位/売り手にとっての自社の重要性/供給品の切り替えコストの大きさ |
業界内の敵対関係の強さ | 成長の遅さ/差別化の大きさ(同質企業間の競争は激しい)/規制の有無/固定費(設備投資、研究開発など)の割合の大きさ |