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つい考えすぎて損する人のための 「バカになって動く」技術
つい考えすぎて損する人のための 「バカになって動く」技術
著者:濱田 秀彦
出版社:朝日新聞出版
出版日:2014/11/20
Amazonの商品説明より
「つい考えすぎて損する人のための 「バカになって動く」技術」
企業内研修の講師をはじめて10年がたち、累計受講者が一万人を超えた頃、ふと気づいたことがありました。私の研修で実施しているコミュニケーションタイプ診断結果で、「分析型」と呼ばれるタイプが非常に多くなってきたのです。分析型をひとことで言うと「考える人」。「行動の前に、情報を集め、慎重に分析する」「考えるのに時間がかかり、行動が遅れがち」といってもいいでしょう。
私が講師を始めた頃は、受講者30人の中に、6~7人だった分析型が、いまや、4割を占めるようになりました。
時を同じくして、企業の役員や人事担当者から、30代40代の社員に対して「積極性が足りない」、「レスポンスが悪い」、「話が長くわかりにくい」、「評論家的」といった不満を聞くことが多くなりました。業種業態がまったく違う会社でも、判で押したように同じことをおっしゃいます。これらは、まさに分析型人間の特徴です。企業の役員や人事担当者が、30代~40代社員に持つ不満は、分析型社員に対する不満と言ってもよさそうです。
実は、私も分析型人間です。日々、考えている時間が非常に長い。人からガツンと何かを言われても言い返せず、後になって「あの時こう言えば」とひとり反省会。リスクが気になり、すぐに動けない。意見を言おうと考えているうちに、人に意見を言われてしまう。
もし、「私も同じだ」と思うことがあったなら、あなたも分析型かもしれません。分析型人間は、悪いタイプというわけではありません。計画的、知識が豊富で、客観的、品質管理の仕事に向いてるなど、優れた点もあります。
しかし、他者からは、強みを評価されるより、「前置きが長い」「動きが遅い」といった批判を浴びることの方が多い。分析型は、損をすることが多いタイプなのです。
本書は、分析型人間に向けて、ビジネスライフをどう生きていけばよいかを示すものです。
目次
| はじめに―あなたも動けない「分析型」では? |
第1章 | 「分析型」とはこういう人 |
| 分析型かどうかをチェックする |
| 慎重に考えてから行動する習性を持っている |
| 何事にも受け身である |
| リーダーより参謀ぬなりたがる |
| 細かいことが気になる |
| ギリギリのスケジュールは嫌い |
| 抽象的な質問や即答が苦手 |
| ひとり反省会が長い |
| ひとつの仕事をじっくりやりたがる |
| 強く言われると言い返せない |
| 急に距離を詰められると戸惑う |
| まずは理論から入る |
| ギャグがウケずにうんちくに走る |
| 実は心が折れやすい |
第2章 | 分析型は基本的にどうすればいいか |
| 分析型が「バカになって動く」ための基本行動 |
| ①8割見えたらゴー、残りは動きながら考える |
| ②考える時間のエンドを決める |
| ③よい案をひとつ出すのではなく、複数の案から選ぶ |
| ④ロジカルシンキング志向を捨てる |
| ⑤「私は」から話はじめる |
| ⑥とっさの言い返しには「ブーメラン法」を使う |
| ⑦核心の話からする |
| ⑧「ひとことで言う」を習慣にする |
| ⑨話をポジティブな形で終える |
| ⑩「でも」を「では」に言い換える |
| ⑪目を見て会話する時間を増やしていく |
| ⑫やや大げさにリアクションする |
| ⑬自分から話しかけてみる |
第3章 | 場面別・まわりからの不満への対処法 |
| 「できない理由よりできる方法を言ってくれ」→「条件付きイエス」で返事をする |
| 「『難しい』という言葉は言わないでくれ」→「やりようによってはできる」を加える ほか) |
| 「もっと早く着手してくれ」→「すぐ」に「少しだけ」やりはじめる |
| 「報告は簡潔にしてくれ」→「結論から言いますと」を口グセにする |
| 「受け身でなく、主体的に仕事に取り組んでくれ」→言われていない仕事をひとつ足す |
| 「ちゃんと聞いてるの?」→相手と同じ表情で聞く |
| 「目を見て会話して」→相手の目を柔らかく見て話す |
| 「早く決めて」→宣言して、前倒しをねらう |
| 「もう少し明るくして」→少し顔を上げて話す |
| 「いつまでも考えていないで行動して」→正反対のタイプをパートナーにする |
| 「賛成か反対かはっきりして」→「イエス・アンド」「ノー・バット」で話す |
| 「少しはアイデアを出して」→アイデアは「質より量」を優先する |
| 「意見があるならもっと早く言って」→議論の「発散→収束→合意」の流れを見極める |
| 「評論家的な意見ではなく、自分事として話して」→共感的に聞き、自ら動く姿勢を見せる |
第4章 | ほかのタイプとの付き合い方 |
| 「直感と行動」タイプへの基本姿勢→「すぐに」「その場で」を意識する |
| 「直感と行動」タイプの上司に対しては→精度よりスピードを重視する |
| 「直感と行動」タイプの顧客に対しては→ロジックより熱意とノリであたる |
| 「直感と行動」タイプの同僚に対しては→テンション高め、軽め、大げさにふるまう |
| 「成果と効率」タイプへの基本姿勢→目的重視、単刀直入を徹底する |
| 「成果と効率」タイプの上司に対しては→目的、核心、事実を話す |
| 「成果と効率」タイプの顧客に対しては→選択肢を示し、主導権を渡す |
| 「成果と効率」タイプの同僚に対しては→自然体で付き合う |
| 「いい人」タイプへの基本姿勢→ソフトに丁寧に接する |
| 「いい人」タイプの上司に対しては→迷わせないために、お勧めの提案をする |
| 「いい人」タイプの顧客に対しては→「ご一緒に」をキーワードにする |
| 「いい人」タイプの同僚に対しては→気持ち重視で判断する |
| 「分析型」の強みを活かすには→多才性を高めるか、違うタイプと組む |
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| おわりに |
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