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「本質直観」のすすめ。

普通の人が、平凡な環境で、人と違う結果を出す

「本質直観」のすすめ。
「本質直観」のすすめ。
水越 康介
出版社:東洋経済新報社
出版日:2014/2/28

Amazon商品の説明より

普通の人が、平凡な環境で、人と違う結果を出す『「本質直観」のすすめ。』

「今考えている事の逆が正解だ。でもそれは大きなミステイク」(セッツァー・ギャッビアーニ:ファイナル・ファンタジーVI)
新進気鋭の経営学者が企業の事例とマーケティング論分野の研究成果から打ち出す、経営学+哲学の新しい思考法!


目次

第0章短い解題
第1章優れた経営者は直観する
ジョブズは顧客に聞かなかった?
なぜマーケティング・リサーチがいらなかったのか
顧客志向という言いわけ
リサーチなんて誰も信じていない?
「自分で考える」の意味
あなたの思いは、あなたにしかわからない
自分の確信から始める新しいリサーチ
英雄と凡人の壁
いつもと同じ自分にもできること
第2章ソーシャルメディアから本質直観を考える
ソーシャルメディアは宝の山?:本心orビッグデータ
一つ目のエピソード:ネットの掲示板は信用できるか?
書き込みは単なる主観的な判断?
相手を疑わず、自分を疑う
二つ目のエピソード:ソーシャルメディアをうまく使うには?
工場の生産性はいつ上がったか?
キットカットはなぜ駄洒落をブランディングに使えたのか
問題はあちら側ではなく、こちら側にある
鏡としてのソーシャルメディア/鏡としての自己
第3章本質直観とは何か
答えは外部にはない
答えを持っているとすれば、それは自分だけ
直観補強型思考と直観検証型思考
主観と客観の問題をのりこえる
現象学的還元と本質直観
わざと独我論的に始めて生活世界を発見する
間違いなく「リンゴである」とは?
新しい「客観性」の確保:進むべきは右か左か
何だって問い直せる
最初の確信を否定してしまったっていい
第4章誰のどんな声を聞いてどう応えるか?――市場反応とセグメンテーション
顧客の声を集めることの意味
レッツノートの開発体制、苦難のPC事業の中で
顧客を絞るからこそ、その声に反応できる
実際に開発が進むなかでより見えてくること
液晶が割れることは問題にするべきか
パナソニックが築き上げてきた強さの源泉
レッツノート成功の裏側のもう一つの歴史
ネット・コミュニティからの「声」
すべての声を聞くことはできないし、その必要もない
大事なのはこちら側
第5章市場志向がめざすものとは?――オブザベーション
市場志向とは何か
市場志向は企業の業績につながる?
反応型と先行型、二つの市場志向
イノベーションのジレンマから抜けだすために
技術シーズを出発点にする「革新志向」との関係
オブザベーション:顧客に聞かず顧客を見る
ATMにバックミラーがつくようになった理由
IDEOメンバーに生まれた確信:疑問を持てる人がいた!
徹底的に観察し新しいニーズを生み出す
第6章無意識は取り出せるか?――心脳マーケティングとZMET
消費者の欲求が合理的とはかぎらない
暗黙知の論理
写真を用いたインタビュー――ZMETの実際
なぜ?なぜ?と問い続ける理由
「量」へのアンチテーゼを「量」で補う?
インターネット調査とテキストマイニング
ハウス食品のシチュー開発
新しい手法でモチベーション・リサーチが容易になった
無意識はおそらく取り出せない
無意識的なプロセスに注目してZMETを再検討すると?
データとマーケターの確信を組み合わせる
第7章過去をたどって自分自身を問い直す――内観法(Introspection)
自己内観法の可能性を探る
力を合わせて記憶を掘りかえす
「その話、本当?」妥当性の問題
「すでにどこにもないこと」は実在するのか?
ファン真理を内観してみた場合
正しい記憶かどうかを問う前に
実存論的-現象学的視点にもとづくインタビュー
「なぜ」という質問の問題点
「雨」と「コンビニでおにぎりを買った」の因果関係
第8章「質」と「量」の見かたを根本から更新する
「カラスは黒い」をどう証明するか
反証ならばできるのか
リサーチを行うことで社会が変わってしまうとしたら
量も質もあるリサーチをすればいい?
質的・量的リサーチの新しい可能性:社会構築主義
データは「事例」としての意味を持つ
相手に「驚く」ということ
フィールドワーカー・ショック
第9章リサーチを生かす組織の仕組み
マーケティング・リサーチが招く同質化
確たる目的・独創的な仮説が重要
リサーチの結果は「完璧」?
リサーチは誰が行わねばばらない
花王調査部の場合
フロンティアを切りひらいてきた花王のマーケティング
クロスセクショナルな組織体制
調査部の仕事:リサーチすべきかどうかのリサーチ
バイアスを取り除く仕組み
リサーチを歪めないための組織体制
第10章ビジネス・インサイトの本質直観
現実のビジネス・インサイト
ヤマト運輸の創造的瞬間
ダイエー、セブンイレブン、キットカット
暗黙知に見通す力・「つねに知っている」状態
でも、その確信は思い違いかもしれない
フッサール『幾何学の起源』から
ピタゴラスの発見と文書によるその伝達
デリダと東の見立て:伝達の不可能性
ビジネス・インサイトを捉え直す
目から鱗が落ちるとき
弱みと思っていたものを強みに読み替える
本質直観は英雄の閃きの一瞬ではない
第11章本質直観の本質直観
なぜ、私は本質直観に確信を得たのか?
もっとずっと昔から、すでに答えは知っていた、かもしれない
気になってしまったら、どこかで使ってみる
自由な発想の意義
呼んできた本のバラバラの知識がつながっていく
創造的瞬間(?)のきっかけ
特別な意味を得られるかどうかは自分次第
一直線にはいかず、断片がつながっていく
行き詰り、揺らぐ確信
最初の確信は失敗だったのか?
最初の確信を得るために大事なこと
「教養が大事だ」と「大学の知識は現実にはほとんど役に立たない」
第12章直観をどうやって伝えるか(という問いは必要か?)
残された課題・本当の困難の始まり
説得の方法・対話を支える信頼
不信感があったら、相手をどこまでも疑える
「カヴァガイ」とは何か?
問題の位相をずらすベイトソン的理解
母親は子どもを救えたか
一方通行の説得から関係性の問題へ
それでも説得したいなら
スパークする思考:気負いすぎずに進めてみる
「やってみなければわからない」の意味
「立ちすくみ」は発生した時点で解決されている
わからず屋の上司とは誰か
 
あとがき
索引
参考文献

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