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「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ

消費と流通の先を読む

「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ
「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ
著者:根本 重之
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2013/9/12

Amazon商品の説明より

『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ』―消費と流通の先を読む

2035年、3人に1人は高齢者だ。だが人口はまだ1億1200万人超。超高齢化が生み出す新需要をつかむため流通業・消費財メーカーはいま何をすべきか!

人口減でも1億人を超える巨大市場日本。だが高齢化で来店もできない人が増えるなど消費には地殻変動が起こる。将来のマクロ環境を捉え、流通業がそれでも国内で稼ぐための課題と、いま着手すべき施策の方向性を示す。高齢化は新たな需要を生み出す。今後の消費のトレンド、流通業がいま打つべき施策の方向性が概観できる一冊です。


目次

はじめに
第1章人口減少、世帯規模縮小市場を掘り起こす
市場規模の縮小と暮らし方の変化にどう対応するか
第1節人口が減少し、高齢化する国内市場の展望と基本的な課題
(1)総人口の長期の変化―これまでとこれから
(2)人口構造の長期の変化を5期に分けて大きく捉える
(3)ディープな高齢社会の到来―高齢化の4つのステージ
第2節総人口と人口構造変化の地域差への対応
(1)都道府県、リージョン別の人口の今後の変化
(2)人口の地域構造の変化にどう対応すべきか
第3節世帯規模の縮小、世帯類型構造の変化への対応
(1)世帯数と世帯の家族類型構造の将来推計
(2)世帯数と家族類型構造の変化への企業の対応課題
第2章拡大する高齢市場、超高齢市場を掘り起こす
フィジカルステージ・マーケティングとライフステージ・マーケティング
第1節高齢層の消費の特徴と高齢市場開拓の基本的な方向
(1)高齢化が進行すると、消費市場は拡大するか、縮小するか
(2)年代、加齢で消費が伸びる分野・縮む分野の4分類と将来展望
(3)高齢層の支出を中分類で見た特徴と将来展望
第2節高齢化の進行によって伸びる市場の積極開拓
(1)50歳以上の「高年齢層」が市場の中心に
(2)見やすさ使いやすさへの配慮で需要を再度掘り起こす
(3)フィジカルステージ・マーケティング―加齢によるエントリー需要を捉える
(4)健康と若さの維持を支援するための商品改良
(5)支援・介護が必要となる人のための商品開発
(6)ライフステージ・マーケティング―高齢者のライフステージの変化への対応
第3節加齢による市場からのリタイア防止戦略
(1)酒類―需要激減が予想される
(2)自動車―団塊の世代が運転をやめる日
第3章買物弱者を効率的に支援する
こちらから顧客に近づく事業モデルの構築
第1節買物弱者の支援問題――セルフサービス業態の厳しいジレンマ
(1)セルフサービス業態にとっての課題
(2)消費者に近づく事業モデルの構築―ジレンマをどう乗り越えるか
(3)買い物弱者支援に関する2つの提案
第2節可能性のある弁当・食材の宅配サービス――ワタミタクショクとセブン・ミールサービス
(1)事業の成長と収益を支えるワタミタクショクのビジネスモデル
(2)サービスレベルが極めて高いセブン・ミールサービス
(3)配食サービスに関するまとめ
第4章若年層、未顧客・非顧客層を掘り起こす
全セグメント・全方位の顧客開拓
第1節全セグメント・全方位戦略――人口減少市場での挑戦課題
(1)苦手なセグメントの開拓―それによって先が開ける
(2)若年層の非顧客化―その原因とその波の広がり
第2節コンビニエンスストアの全セグメント・全方位戦略――誰を、どこから、何で奪うか
(1)主なセグメント別の展開―苦手を決して残さない
(2)コンビニはどう強いのか―経営状況を押さえる
(3)コンビニの展開から学んでおきたいこと
第3節味の素の非顧客化した若年層開拓プロジェクト――アジパンダの展開とギャルママ市場開拓
(1)うまみ調味料「味の素」の若年層開拓―アジパンダとアジパンダーズ総選挙
(2)ギャルママ市場開拓―苦手セグメントへの果敢な挑戦
(3)アジパンダの展開とギャルママ市場開拓から学んでおきたいこと
第4節スキー業界のエントリー層開拓プロジェクト――SNOW MAGIC19(雪マジ! 19)
(1)雪マジ! 19プロジェクト―19歳のリフト代をタダにする
(2)雪マジ! 19から学んでおきたいこと
(3)雪マジ! 19にならってやってみたいエントリー層獲得
第5章情報通信技術の活用で国内市場を掘り起こす
紙の新聞やチラシがなくなる時代への積極対応
第1節多機能端末やスマートフォンの普及で予測される消費や流通の4つの変化
(1)紙の新聞の発行部数が減少し、折り込みチラシがなくなる
(2)紙の雑誌の売上も激減し、コンビニの正面の風景も大きく変わる
(3)教科書もデジタル化され、紙の教科書、それを入れるランドセルもなくなる
(4)カタログも電子化し、動画も見られるようになり、多様な無店舗販売が伸びる
第2節情報空間化する街と店舗
(1)街の情報空間化―ケータイ、スマホ、GPS
(2)店舗の情報空間化―光ファイバー、Wi-Fiは標準搭載
第6章災害対応力向上に貢献し国内市場を掘り起こす
多様な商品の備蓄促進による需要拡大
第1節災害リスクに備える重要性
(1)水と安全はタダではなかった―日本の首都は自然災害リスクが世界一高い
(2)巨大地震の被害想定―ライフラインはどうなるか
第2節国民的課題としての備蓄促進は、企業にとっての事業機会
(1)備蓄レベルが低いからこそ余地が大きい
(2)備蓄促進戦略の基本的な考え方―対象品目が多いから多くの企業が参画できる
(3)備蓄促進戦略の数値目標
第3節災害リスクへの対応力を高めるための備蓄促進10の提案
提案1 積極的なプロモーション―広範な品目を対象にタイミングを捉える
提案2 ローリングストック法の提案―在庫のフレッシュローテーション
提案3 新商品開発―備蓄に不向きな商品や嗜好品も考える
提案4 販路戦略―企業、政府、自治体、学校、マンション管理組合へも
提案5 新事業展開―クラウドストッキング・サービスなど
提案6 サプライチェーン改革―在庫レベルを効率的に上げる
提案7 自治体との連携―流通在庫備蓄方式
提案8 メーカーと自治体の直接連携―有償スキームも検討
提案9 地域を超えた各種の連携―相互バックアップ体制の構築
提案10 店舗、事業所の防災拠点化―災害時の拠点機能を高める
第7章消費税引き上げを乗り越え国内市場を耕し続ける
厳しいところでどうスパートして勝ち抜くか
第1節消費税引き上げの品目による差異
(1)消費支出全体と4つの大分類の消費支出の動向
(2)「食料」に属する中分類の消費支出と価格の動き
(3)「家具・家事用品」「被服及び履物」「保健医療」に属する中分類の消費支出と価格の動き
第2節消費税引き上げを乗り切るための8つの提案
提案1 駆け込み需要発生時期に顧客ベースを拡大する
提案2 品目を絞り込み、メリハリの効いた価格設定をし、平均単価を上げる
提案3 ここでもやはり人口の構造変化に積極的に対応する
提案4 駆け込み需要を先に獲る
提案5 消費税率引き上げ後の反動減発生時期に投入する商品を用意する
提案6 「季節」をキーに、時を味方にしたプロモーションを展開する
提案7 反動減発生時期を冷静に、かつ果敢に乗り切る
提案8 新たな販路と新たな事業モデルを開発する

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