| はじめに |
第Ⅰ部 | 経営戦略論の系譜と分類 |
Ⅰ-1 | マネジメントの誕生と戦略論への進化 |
1 | 経営学の基礎が誕生した時代<一九三〇年代まで> |
| テイラーの科学的管理法 |
| ファヨールによる経営の体系化 |
| ホーソン実験の衝撃 |
2 | 経営戦略論の誕生<一九六〇年代> |
| 内から外へ |
| チャンドラーの「組織は戦略に従う」 |
| アンゾフのシナジーと成長マトリクス |
| 主要な概念と手法の紹介 |
| PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント) |
| SWOT分析 |
| 原論的テーマを追求し続けたヴィジョニスト ピーター・ドラッカー |
| PIMS研究 |
3 | 戦略の時代<一九八〇年代> |
| 成長するためにはシェアを奪う |
| ポーターの競争戦略 |
| コトラーのマーケティングポジションの四類型 |
| 日本企業には戦略が無い? |
| 戦略論に対する異論:合理的戦略論に異を唱えたミンツバーグ |
| ホンダの米国進出の真実 |
| ポーター批判の急先鋒 |
4 | 組織とリソースの時代<一九九〇年代> |
| 組織の実行力が戦略成果を決定する |
| バーニーのリソース・ベースド・ビュー |
| VRIOとコア・コンピタンス |
| 有形資源から人と組織へとシフト |
5 | リーダーシップの時代<二〇〇〇年代> |
| リーダーに共通する特性はあるか |
| マネジメントとリーダーシップの分離 |
| コッターの変革型リーダーシップ |
| チェンジ・マネジメントの時代 |
6 | 最近の戦略論のトレンド:ゲーム理論と文化研究 |
| 国民性を数値化して比較する |
Ⅰ-2 | 戦略論の体系:経営戦略の四つのパターン |
| 方法論の軸と強さの根拠の軸 |
1 | 方法論の軸による分類:「プランニング学派」と「エマージェンス(創発)学派」 |
| ①戦略は合理的に計画できるとした「プランニング学派」 |
| 近代的経営戦略論の道を開き、様々な手法とフレームワークを開発 |
| ②有効な戦略は事前には計画できないとした「エマージェンス(創発)学派」 |
| それぞれにある妥当性 |
2 | 戦略タイプによる分類:「ポジショニング学派」と「リソース・ベースド・ビュー学派」 |
| ①市場における位置取りを戦略の核心とする「ポジショニング学派」 |
| ポーターの5フォース分析 |
| クラスター分析でポジショニングが変わる |
| ②組織や経営資源の強みを生かす「リソース・ベースド・ビュー学派」 |
| 希少で真似のできない価値ある資源を使いこなす |
| 差別化の切り札は財務力から人へ |
| 執行力が問われる時代へ |
3 | 戦略論の有効性 |
| 戦略論の整理 |
| どの戦略パターンが有効か |
| 経営戦略の重層性 |
第Ⅱ部 | 現代の経営テーマ |
Ⅱ-1 | 現代の企業が直面している問題とは何か |
| グローバル化とイノベーション |
| BRICsの世界経済に占める割合が米国と並ぶ |
| 高齢化と人口減少がグローバル化を後押しする |
| インターネットがビジネスモデルの変更を迫る |
Ⅱ-2 | イノベーション |
1 | イノベーションの難しさ |
| なぜイノベーションは難しいのか |
| イノベーションの経営戦略論的な難しさ |
| 数十年に一度の大波を生き残るために |
2 | イノベーションを生む経営 |
| 開発部門の分離と「死の谷」 |
| アメリカのエコシステム |
| 日本でもエコシステムは成立するか |
| イノベーションは制度・ルールでは実現しない |
| アンビションが鍵である |
| 組織としてのアンビション |
| 組織全体でアンビションを共有する姿 |
| イノベーションマネジメントはトップの仕事 |
Ⅱ-3 | グローバル化 |
1 | グローバル化への対応 |
| グローバル化の三段階 |
| グローバル化は文化の問題 |
2 | グローバル化のトライ&エラー |
| 一部を変えると全体に影響が及ぶ |
| ソニーに見るグローバル化の落とし穴 |
| 仏つくって魂入れず |
| 一つの解答としてのサムスン流 |
Ⅱ-4 | 新・日本型経営 |
1 | 日本的経営とは何だったか |
| 新しいモデルの必要性 |
| 終身雇用、年功序列、企業内組合は戦後生まれ |
| ボトムアップ型の日本企業 |
| 野放図な多角化とリストラの不能 |
| リストラはトップの専管事業 |
2 | 新・日本型経営の型を考える |
| 年功序列の解消が多くを解決する |
| 終身雇用は日本流の強みの源泉たりうる |
| ROEの低さは弱点か |
| ROEの低さはイノベーションと組織活力の原資である |
| 長期的観点からの合理性は、日本企業固有のアドバンテージ |
| 新・日本型経営の方向性 |
| 長期的合理性を追求する戦略・・・欧米流とは真逆のスタンス |
| グローバルで通用する企業は"体臭"が強い |
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| おわりに |
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