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経営戦略論入門

経営学の誕生から新・日本型経営まで

経営戦略論入門
経営戦略論入門
著者:波頭 亮
出版社:PHP研究所
出版日:2013/4/18

Amazon商品の説明より

『経営戦略論入門』―経営学の誕生から新・日本型経営まで

「グローバル化」「イノベーション」という最大の経営課題を前に、日本企業が取るべき経営戦略とはどのようなものなのか?
本書では、戦略系コンサルティングの第一人者が、歴史を踏まえつつ経営戦略をわかりやすく解説していく。テイラー、アンゾフ、ポーター、コッターなど経営戦略の原論を取り上げるとともに、それを体系的に分析。今に至る経営戦略論の流れを大きな視点からつかむことができる。
そして後半では、前半を踏まえて「グローバル化」「イノベーション」で成功するために、日本企業が目指すべき新しい経営戦略を考察する。
経営戦略の理論と実践が同時に体得できる一冊。


目次

はじめに
第Ⅰ部経営戦略論の系譜と分類
Ⅰ-1マネジメントの誕生と戦略論への進化
1経営学の基礎が誕生した時代<一九三〇年代まで>
テイラーの科学的管理法
ファヨールによる経営の体系化
ホーソン実験の衝撃
2経営戦略論の誕生<一九六〇年代>
内から外へ
チャンドラーの「組織は戦略に従う」
アンゾフのシナジーと成長マトリクス
主要な概念と手法の紹介
 PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
 SWOT分析
原論的テーマを追求し続けたヴィジョニスト ピーター・ドラッカー
PIMS研究
3戦略の時代<一九八〇年代>
成長するためにはシェアを奪う
ポーターの競争戦略
コトラーのマーケティングポジションの四類型
日本企業には戦略が無い?
戦略論に対する異論:合理的戦略論に異を唱えたミンツバーグ
ホンダの米国進出の真実
ポーター批判の急先鋒
4組織とリソースの時代<一九九〇年代>
組織の実行力が戦略成果を決定する
バーニーのリソース・ベースド・ビュー
VRIOとコア・コンピタンス
有形資源から人と組織へとシフト
5リーダーシップの時代<二〇〇〇年代>
リーダーに共通する特性はあるか
マネジメントとリーダーシップの分離
コッターの変革型リーダーシップ
チェンジ・マネジメントの時代
6最近の戦略論のトレンド:ゲーム理論と文化研究
国民性を数値化して比較する
Ⅰ-2戦略論の体系:経営戦略の四つのパターン
方法論の軸と強さの根拠の軸
1方法論の軸による分類:「プランニング学派」と「エマージェンス(創発)学派」
①戦略は合理的に計画できるとした「プランニング学派」
近代的経営戦略論の道を開き、様々な手法とフレームワークを開発
②有効な戦略は事前には計画できないとした「エマージェンス(創発)学派」
それぞれにある妥当性
2戦略タイプによる分類:「ポジショニング学派」と「リソース・ベースド・ビュー学派」
①市場における位置取りを戦略の核心とする「ポジショニング学派」
ポーターの5フォース分析
クラスター分析でポジショニングが変わる
②組織や経営資源の強みを生かす「リソース・ベースド・ビュー学派」
希少で真似のできない価値ある資源を使いこなす
差別化の切り札は財務力から人へ
執行力が問われる時代へ
3戦略論の有効性
戦略論の整理
どの戦略パターンが有効か
経営戦略の重層性
第Ⅱ部現代の経営テーマ
Ⅱ-1現代の企業が直面している問題とは何か
グローバル化とイノベーション
BRICsの世界経済に占める割合が米国と並ぶ
高齢化と人口減少がグローバル化を後押しする
インターネットがビジネスモデルの変更を迫る
Ⅱ-2イノベーション
1イノベーションの難しさ
なぜイノベーションは難しいのか
イノベーションの経営戦略論的な難しさ
数十年に一度の大波を生き残るために
2イノベーションを生む経営
開発部門の分離と「死の谷」
アメリカのエコシステム
日本でもエコシステムは成立するか
イノベーションは制度・ルールでは実現しない
アンビションが鍵である
組織としてのアンビション
組織全体でアンビションを共有する姿
イノベーションマネジメントはトップの仕事
Ⅱ-3グローバル化
1グローバル化への対応
グローバル化の三段階
グローバル化は文化の問題
2グローバル化のトライ&エラー
一部を変えると全体に影響が及ぶ
ソニーに見るグローバル化の落とし穴
仏つくって魂入れず
一つの解答としてのサムスン流
Ⅱ-4新・日本型経営
1日本的経営とは何だったか
新しいモデルの必要性
終身雇用、年功序列、企業内組合は戦後生まれ
ボトムアップ型の日本企業
野放図な多角化とリストラの不能
リストラはトップの専管事業
2新・日本型経営の型を考える
年功序列の解消が多くを解決する
終身雇用は日本流の強みの源泉たりうる
ROEの低さは弱点か
ROEの低さはイノベーションと組織活力の原資である
長期的観点からの合理性は、日本企業固有のアドバンテージ
新・日本型経営の方向性
長期的合理性を追求する戦略・・・欧米流とは真逆のスタンス
グローバルで通用する企業は"体臭"が強い
 
おわりに

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