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脳科学がビジネスを変える
ニューロ・イノベーションへの挑戦
脳科学がビジネスを変える
著者:萩原 一平
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2013/2/19
Amazon商品の説明より
『脳科学がビジネスを変える』―ニューロ・イノベーションへの挑戦
商品開発、マーケティング、組織設計、グローバル化、意思決定――。ビジネスのあらゆる場面で、脳科学の知見を活かし、ビジネスの視点から脳を知ることが成功の鍵を握る。脳科学の経営への応用を幅広く紹介する。
農業革命、産業革命、IT革命。そして今、脳科学研究が新たな革命を導きつつある。グーグル、マイクロソフト、IBM、ディズニー、ユニリーバ、フィリップスなど、積極的に研究開発に取り組む米欧企業群。日本企業の後れは致命的なダメージとならないか?脳科学の産業応用に通暁した著者が描くニューロイノベーションの最前線。
目次
| まえがき |
序章 | 進む脳科学のビジネスへの応用 |
| 人類にとっての第四の革命 |
| アメリカを中心に脳研究が加速 |
| アジア各国、イスラエルでも進む脳研究 |
| 日本の脳研究は大丈夫か |
| 脳科学とICTの融合 |
| BtoC産業と脳科学 |
第1章 | 意思決定の脳科学―脳は意思決定をどう行うのか |
1 | 企業活動における脳科学の意味―人間の司令塔としての |
| 新たな発見が続く脳科学 |
| 製品のクオリティーと脳の働き―「身体近接空間」の不思議 |
| 脳を知ることはビジネスの基本 |
2 | 鍵を握る無意識 |
| 意思決定は無意識に行われる |
| 0・5秒前に脳は意思決定している |
| 脳のトップダウン処理とボトムアップ処理 |
| マーケティングで重要な共感覚の認識 |
3 | 錯覚とバイアス、ヒューリスティックス |
| ピッチャーとバッターの駆け引きと脳 |
| 脳の認知バイアスを知る |
| カーネマンの12の認知バイアス |
4 | 意思決定を左右する情動 |
| 大きな影響を与える情動 |
| 快情動と不快情動 |
| アンケートでは捉えられない情動 |
| ますます活発になる快情動の研究 |
| 開発評価で脳計測を導入し成功 |
| 測定装置への依存は危険 |
第2章 | 経営に脳科学を活かす |
1 | 社会と脳 |
| 人の情動を決める脳内物質 |
| 心の理解は脳の理解 |
2 | 経営の仕組みと脳 |
| 「創造的破壊」と脳 |
| 文化と脳の違いの理解から始まる組織改革 |
3 | リーダーシップと脳 |
| 経営改革手法と脳の反応 |
| 変革のリーダーの条件 |
| 日本人は顔の変化に敏感 |
4 | ダイバーシティと脳 |
| 男の脳と女の脳 |
| 女性のいるチームはグループIQが高い |
| 個人の差異に注目する |
第3章 | マーケティングに脳科学を活かす |
1 | 今までのマーケティング手法の限界 |
| 従来手法の問題点 |
| チョイス・ブラインドネス |
2 | 無意識による購買の意思決定―無意識を探る手法とは |
| 注目される行動観察調査 |
| コカ・コーラとペプシ・コーラの実験 |
| 脳の計測との組み合わせ |
| マーケティングにおける錯覚 |
3 | 脳科学を活かすベストミックス |
| 脳計測装置の特色 |
| 現在利用されている調査方法 |
4 | 成功するニューロマーケティングとは |
| 蓄積したデータの評価、整理から着手 |
| マーケティングを左右する脳の働き |
| 人間の購買行動をモデル化する |
第4章 | R&Dに脳科学を活かす |
1 | 感性と脳 |
| 感性は脳が生み出す |
| 期待される質感脳情報学 |
| 「高級感」の実態 |
| 脳計測による「高級感」の正体 |
2 | 求められる人のセンサー機能への理解 |
| 「質感」を捉える |
| 情動計測の限界を踏まえて利用 |
3 | デザインと脳 |
| 脳は美をどう感じるか |
| 脳は使いやすいデザインをどう判断するのか |
第5章 | グローバル化に脳科学を活かす |
1 | なぜ脳科学が問題になるのか |
| 日本の失敗と脳の働き |
| ミラーニューロンと情動 |
| 考え方は言語によって変わり得る |
2 | 文化と脳 |
| 文化によって異なる脳の反応 |
| 人種によって異なる脳内処理の相違 |
| 文化的自己観と日本人の脳 |
3 | 日本人の脳とグローバリゼーション |
| 国際調査による国民性の研究 |
| 欧米の科学的方法論 |
| パーソナリティー認識が出発点 |
第6章 | 遅れる日本の応用脳科学―求められるオープン・イノベーション |
1 | なぜ日本は遅れているのか |
| IBM、ディズニーの脳研究 |
| 出口を意識した研究 |
| 日本企業の開発の遅れはなぜ生じたのか |
2 | 経験よりも科学的知見の重視を―オープン・イノベーションの価値 |
| 異なる企業と研究者との手軽なコラボレーション |
| 潮流に乗るニューロイノベーション |
| 脳科学の活用に向けた八つのポイント |
3 | 脳科学の信頼性をどう確保するか―脳科学研究と倫理 |
| 似非脳科学とは何か |
| 意識調査に対する脳科学者からの反論 |
| 研究成果の活用から始める |
| 快情動の研究に潜在ニーズ |
| エンハンスメントに関する課題 |
| 脳研究とプライバシー |
終章 | 脳から考える日本の発展―日本人にとってのスマートパワー |
| 出口戦略を意識した研究の必要性 |
| イノベーション・エコ・システム |
| 日本独自のスマート・パワー |
参考 | 脳の構造と仕組み |
| 人間の脳の構造 |
| 人間の脳の消費エネルギー |
| 人間の脳の特徴 |
| 感覚器官の種類と役割 |
| 記憶の種類と情報の関係 |
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| 注 |
| 脳科学を知るための参考文献 |
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