PartⅠ | ヒトとヒトのつながり |
第1章 | 貞節な脳(男と女) |
| 浮気好きな種の脳は小さい・・大きな新皮質はメスのおかげ・・女の視覚は、男よりカラフル |
第2章 | ダンバー数(仲間同士) |
| 集団サイズは新皮質の大きさに比例する・・気のおけないつながりは一五〇人まで・・メンタライジング・・ネットワークは"三の倍数"で増える |
第3章 | 親類や縁者の力(血縁) |
| 共同体意識・・家族といっしょのほうが健康・・方言は共同体の会員証 |
第4章 | ご先祖さまという亡霊(民族) |
| チンギス・ハーンの末裔?・・言語と遺伝子ネットワーク・・失われた民族の痕跡・・女たちを返せ? |
PartⅡ | つながりを生むもの |
第5章 | 親密さの素(触れ合い・笑い・音楽) |
| やさしくさわって・・信頼を育む化学物質・・笑いの進化・・ヒトが音楽好きな理由 |
第6章 | うわさ話は毛づくろい(言葉・物語) |
| 言葉は、遠隔の毛づくろい・・母親ことばと音楽の起源・・女どうしのつながりが、言葉を発達させた・・夜、物語る効果 |
第7章 | 今夜、ひとり?(魅力) |
| 恋人さがしのルール・・魅力の秘密・・野心を調整する・・女の変化に気づいていない男たち |
第8章 | エスキモーのあいさつ(キス・匂い・リスク) |
| キスの進化論的な効用・・匂いの影響力・・もてるのはリスクをとる男 |
第9章 | ずるいあなた(婚姻) |
| 単婚のジレンマ・・メスが浮気して得なわけ・・愛の絆を深めにくい遺伝子 |
PartⅢ | 環境や人類とのつながり |
第10章 | 進化の傷跡(肌の色・体質) |
| ミルクとの愛憎関係・・高緯度とカルシウム・・肌の色を決めるビタミン・・赤ん坊は父親似と思いたい・・ややこしい性別 |
第11章 | 進化の邪魔をするやつはどいつだ?(進化と欲望) |
| 病原体を防ぐ言語共同体・・つわりがあると良いこと・・死よりも大きな不安?・・中国が抱える時限爆弾 |
第12章 | さよなら、いとこたち(絶滅の罠) |
| 迫りくる悲劇・乳香の教え・・マンモス絶滅の真実・・言語の大消滅時代・・それって心配すること?・・伝統的な社会も、地球にやさしいわけではなかった |
第13章 | こんなに近くてこんなに遠い(人類の起源) |
| 伝説の小さな獣人・・二つの結論・・「人間らしさ」の起源・・ネアンデルタール人の肌は白かった |
第14章 | ダーウィン戦争(進化と創造) |
| デザインが、どうインテリジェント?・・進化戦争・・分子遺伝学は救世主?・・この骨は誰のもの? |
PartⅣ | 文化・倫理・宗教とのつながり |
第15章 | 人間ならではの心って?(志向意識水準) |
| 相手の心を読む・・ヒトと動物の「誤差」・・内なる限界・・不幸の確率 |
第16章 | カルチャークラブに入るには(文化) |
| 人間の文化・動物の文化・・ひっくりかえった常識・・高次元の文化・・シェイクスピアの六次志向意識水準 |
第17章 | 脳にモラルはあるのか?(道徳) |
| 「トロッコ問題」を神経心理学で解く・・道徳と宗教の誕生・・類人猿にモラルはある? |
第18章 | 進化が神を発見した(宗教) |
| 宗教の進化生物学的な意味・・笑い、音楽、そして宗教・・信仰とダンパー数 |
第19章 | 頭を使って長生きしよう(健康・知性) |
| IQと健康と死の関係・・何て不公平な世の中・・成功は成功から生まれる・・知識の喜び |
第20章 | 美しい科学(芸術) |
| ルネサンス的教養人・・詩人もまた科学者である・・ラテン語は捨てられ、科学は下り坂に |
| |
| 謝辞 |
| 解説 ―我らデジタルエイジの石器時代人 |