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人間の達人 本田宗一郎

3人間の達人 本田宗一郎
人間の達人 本田宗一郎
著者:伊丹 敬之
出版社:PHP研究所
出版日:2012/6/8

Amazon商品の説明より

『人間の達人 本田宗一郎』

スパナを投げられても、罵倒されても、彼のためならと未知の分野へも飛び込む部下たち。人として、リーダーとしての魅力を読み解く。

いまこそ手本にしたい男。つねに「目配り」「気配り」「思いやり」が彼にはあった。豪放磊落にして繊細、自分を通しながらも周りから愛された男の魅力に迫る。

目次

プロローグ 本田宗一郎というメッセージ
存在そのものがメッセージ
経営者としての本田宗一郎
人間の達人
さまざまな「あり方」を、考えさせられる
第一部人と組織への思い
第一章裏方への温かい視線
「右手は左手を必要以上に可愛がってやればいい」
 
現場の人たちに、ありがとうを伝えたい
左手は支える手、目立たないが大切にしたい
裏方への共感の心
青い渋柿を見てて、急にかわいそうになった
オジサンやオバサンの写真はどこにある
第二章人情の機微
「人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになることのできる人である」
 
人の心に棲んでみる
この歩がないといいんだよな
私はあまり人をほめません
ものさしの真ん中はどこか
神様のお導きで
人に好かれたいという感情が強い
第三章人間の尊厳
「人が人を差別するということが諸悪の根源である」
 
カネのあるなしで人を差別するとは、何ごとか
人間は考える権利を持っている
遊びで静かな感動を
人生で三番目にうれしかったこと
差別せず、区別する
第四章人間理解のリアリスト
「人間は所詮、私利私欲もあり、好き嫌いもある弱い存在である」
 
派手なことをねらうから、永続きしない
市場調査は気休めにすぎない
人は性善なれど、弱し
黒門町の先生は、理論尊重ゆえにリアリスト
第五章仕事には厳しい
「理屈に合わないことを平気でやられると、無性に腹が立つ」
 
本当におもしろいのは、仕事だけ
仕事の本分を果たしているのか
本気で怒る
それでも、人がついていく
激しい人
第二部仕事の流儀
第六章つねに挑戦、やらまいか
「瓦の上にまかれても、芽を出し花を咲かせる自信がある」
 
えらいことになった、でも、このやろう
次から次へと、やらまいか
私は私なりに理論をもっている
「やらまいか」を続けさせる燃料
第七章失敗の哲学
「成功は九九%の失敗に支えられた一%である」
 
失敗してもいい、しかし二度同じ失敗をするな
失敗したら、すぐ変える
大地をふんまえてグッと立ち上がる
自己補給される、宗一郎にとっての勇気
モオツァルトも困難を「発明」した
第八章時間を酷使する
「能率とはプライベートの生活をエンジョイするために時間を酷使することである」
 
人生はスピードで決まる
時間をうまく使うことが人生の鍵
時間短縮と同期化
なぜ時間にこだわるか
組織に洪水を起こす
第九章手で考える
「やってもみもせんで、何がわかる」
 
いちばん大事なものは、自分の手
この手で考えることによって、新しい論理が開けてゆく
五感のすべてを使って、考える
現場、現物、現実、の三現主義
カゼルスも手で考えた
第十章超高速現場学習
「創意工夫は苦し紛れの知恵である」
 
宗一郎のエンジン、嘉兵衛の海
まず現場に飛び込む
F1は走る実験室だ
自動車修理業は心の修理業
第三部心のありよう
第十一章童心を去らず
「おとなというのは過去に頼っていい悪いを判断する」
 
子供のような人
童心を去れ、と烏帽子親はいうが
子供には過去がないからそのときの相場でモノをいう
言葉を超えたコミュニケーション
純情院無軌道居士の源泉
第十二章人を喜ばせたい
「人の喜びは自分の喜びである」
 
お嬢さま、ダンスはいかが
「三つの喜び」プライベート版
目配り、気配り、思いやり
私は人のためには仕事はしない
童心のリアリスト
第十三章権威への反発
「僕は解放されたいということだけで動いてきた」
 
俺は俺の個性で仕事する
政府という権威にも反発
反発の象徴としての、アロハシャツと空冷エンジン
ホンダが権威になっていいのか
解放されたい人
第四部哲学と思考の文法
第十四章哲学の人
「人間を動かすスパナは哲学だ」
 
民主主義がわからない
世間を哲学する
苦しむとき、はじめて哲学を考える
技術は哲学の結晶だ
哲学のない人は、経営をやることができない
第十五章思考の文法
「みんな頭がよすぎるから、物事を複雑に考えすぎる」
三六〇度の論理
人の心理も論理の重要部分
細部から神を見る
桂馬の横っ飛び
シンプルに考える
第十六章言葉の電磁力
「つかいこまれてきた言葉のなかに、言葉のいのちを感じる」
 
言葉人間
平たい言葉で、ポイントをずばり
超ストレートな表現で、相手のガードを下げる
巧みなたとえ、そしてユーモア
電磁力の源泉
第五部人生の流儀
第十七章タダの人間
「課長、部長、社長も、包丁、盲腸、脱腸も、要するに符丁だ」
 
潔い引き際
自己肥大しない
タダの人間ゆえの普遍性
根っこは、「人間休業宣言」
第十八章男の涙
「俺はいい、しかし従業員やその家族が路頭に迷う」
 
さち夫人の前で、二度の男泣き
涙にもいろいろある
俺の気持ちが、なぜわからん
本当に申し訳ない、本当にありがたい
涙なき別れ
第十九章さち夫人
「神様の次だ、あれはこたえるよ」
 
九官鳥も、「おかあさん」
公私混同まかりならん、しかし幼稚園児を待合に
私はそのことは話しません
本当に若いときだけだったかどうか
コスモスの空を飛ぶ孫悟空
 
エピローグ 変わる時代、変わらぬリーダーシップ
 
あとがき
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