ビジネスニュース・セミナー情報・研修プログラム・コラム・講師プロフィール・インタビュー等、仕事をもっと楽しむための情報を発信

30代が覇権を握る! 日本経済

30代が覇権を握る! 日本経済
30代が覇権を握る! 日本経済
著者:冨山 和彦
出版社:PHP研究所
出版日:2012/6/19

Amazon商品の説明より

『30代が覇権を握る! 日本経済』

下山するなら自力で下りろ! 若い世代に負担を掛けるな――。
「団塊世代」など、おカネに余裕がある高齢者の意見がまかり通る日本。その裏側で、働き盛りの30代は、年金や医療費など社会保険費用の負担増を強いられ、上がらない給料をやりくりしながら苦しんでいる。
このままでは日本経済の活力が完全に失われる!
本書では、高齢社会のための負担増を真っ向から否定。「おカネがある人間は、自力で生き抜く」ことを前提に、消費増税、年金負担額アップ、医療費の増など、ビジネスマンを追い詰める愚策を柔軟なアタマで、ひっくり返す!
働き盛り世代のモチベーションが上がり、立ち上がる気力が湧く本。また、団塊世代が日本の未来のために、品格を見せる気分になる経済オピニオン書。

目次

はじめに―三〇代よ、立ち上がれ!団塊世代よ、品格を見せてみろ!
第一章若い世代の活力を甦らせるために
――団塊世代よ「悠久の日本国民」の声を聞け!
 
下山するなら自力で下りろ!
日本は本当に下り坂に入ったのか?/若い世代に負担をかけるな、登る人の邪魔をするな/経済力の低下、その先にくる本当の悲劇とは?/自力で下りられる財力はあるはずだ/
多数派は自ら決断せよ!
世代間の闘争は起きるか/「悠久の日本国民」の声なき声は反映されない/「ティーパーティ」と「ウォール街を占拠せよ」/政治的思惑と打算で動く日本政治/「市民」不在の「市民運動」/TPP問題、東電問題への対応/「都会vs地方」という論点も曖昧に/「大阪維新の会」のアジェンダを見よ/真っ先に超高齢社会になる日本が見本に/まず世代間の不利益の再分配が必要/
決断が遅れると、痛みはどんどん大きくなる
高齢者の医療費をどこまで負担するのか/最終局面で決断したJALのOB/NTTが負けた年金額の削減問題/裁判所の判断は絶対ではない/既得権も、もとをたどれば取得権/一律カットでは改革にならない/「みんなで一緒に」の建前は吹っ飛ぶ/心ある「上の世代」の人々へ/
第二章塩漬け預金を社会に還元する方法
──年金と医療の見直しで上の世代のストックを吐き出させる
 
国のお金は自分たちの税金だ!
なぜ世代間賦課方式になったのか?/社会保険料も税金も国民のポケットから出ている/負担を上げて、給付を下げるしかない/AIJ事件も根っこにあるのは、公的年金の制度破綻/国のお金は納税者のお金/年金の再分配では国はエージェントにすぎない/
手持ちのストックで老後を過ごしてもらう
どうやって所得移転をはかるか/資産課税は有効か?/資産や所得のある人には年金の支払いをストップする/死は避けられない。ならばどう死ぬか/
「あるだけ解散」と「長生き保険」創設で年金問題は一気に解決!
そもそも年金保険とは何なのか/最低限の保障を公的年金で/既存の公的年金は「あるだけ解散」でご破算にする/よくある反論は反論になっていない/憲法違反論もナンセンス/長生き保険で、給付も負担も劇的に減る/理想は目的税としての「社会保障税」/
ふくらむ医療費をどう抑えるか
どこまで保険でカバーすべきか/すべて自由診療か、自由診療は一切禁止か/医療費の上限は自分で決められるべき/高齢者の一割負担は是か非か/団塊の世代以降は「もらうに値しない」/ 大人は年齢に関係なく三割自己負担にせよ/長生きし、年を取ること自体は、もはやかわいそうでも不幸でもない/
第三章日本人に合った税体系と働き方
──労働市場改革で若年層へ雇用と所得を移転する
 
より公正な税金のあり方とは?
税による再分配には限界がある/借金財政もじつは若者からの搾取/寄付を活用できないか/ 「たとえば貧困対策に使われるなら納得」/
定年廃止、解雇規制緩和、完全能力給の導入
定年制は年齢による差別だ/労働市場の三位一体改革で若年層雇用の再生を/日本的雇用は経済合理性から生まれた/35歳を過ぎたらあとは落ちるばかり!?/知的労働的な仕事が増える時代の雇われ方/厚労省と文科省の仕事を民間企業が代行してきた/労働者の生産性に応じて公平に賃金を支払う責任/ 生産性を省みないもう一つの不幸……人材流出/
働き者の日本人は“生涯現役”が理想
仕事が最大のエンターテイメント/関係性を断ち切られることは苦痛でしかない/ソーシャルネットワークが「関係性」を強化した/カイシャ延命政策よりNPOなどのサブコミュニティ支援を/「関係性」は働くことで維持される/幸せな老人だから税金を払う/
第四章グローバル時代の人材育成
──大学再生と格差解消のための教育システム
  
大学を職業訓練校へ
学生に対してまともな教育ができていない/オリンピアンとジョギング好きを一緒にするな/ そもそもビジネススクール、ロースクールは高等職業訓練校/企業が教育にお金をかけなくなってきた/文系の学生には必ず簿記の勉強を/英語の入試も大学の評価もTOEICで一本化/ プロフェッショナルとアカデミックの垣根が低い米国/司法試験ってどうよ?/実学、プロフェッショナルスクールで真に一流の先生とは?/教えるプロを育てる/
格差固定・貧困の連鎖を断ち切るために
正社員の枠から漏れた人の「ハンディキャップ」とは/収入の差が子どもの世代まで受け継がれる/教育バウチャーで格差解消/単なるバラマキではなく、評価と一体に/
教育サービスには競争原理を
アジアの人たち、コンピュータとの競争/格差拡大のもう一つの現代的な要因/実質的「機会の平等」……何を規制し何を緩和するのか/職業訓練能力でレーティングを/東大が改革の先頭に立つべし!/
第五章日本の強みを生かした成長戦略
──医療とエネルギー分野でイノベーションを
 
超高齢社会にフォーカスせよ!
高齢医療、福祉、介護の分野にイノベーション!/日本得意のすり合わせ技術の世界なのに……/遠隔医療がつくる新しい産業/人間の可能性を信じるか、信じないか/過疎化+人口減が先行する地方でシミュレーション/復興特区と「なんちゃって規制緩和」/「抜けている」リーダーの決断力/
電力不足がイノベーションを生む
オイルショックと日本の「エネルギー革命」/通信イノベーションの歴史と電力産業の未来/電力自由化からスマートグリッドへ/最新の技術が最も信頼性が高くなる/エネルギー分野でアドバンテージがある日本/電力会社こそ市場改革、産業イノベーションの旗手となれ!/
グローバル競争に打ち勝つために
ソフト面の売り込みが課題/経営トップの多国籍化が必須/GDP(国内総生産)からGNI(国民総所得)へ/九割以上がアウェイの市場で戦う/本社自体がグローバル化しなければ戦えない/「日本生まれの企業は日本の会社」/国内向けB2Bでも稼げなくなる/ケイパビリティとシェアード・バリュー/
第六章リアル革命のススメ
──近未来、いまの三〇代がこの国の覇権を握るために
 
日本的革命の論理とタイミングを理解せよ
まだ十分に悪くなっていない日本!?/5年後ぐらいが一つの分水嶺/ムラ人たちの革命はいつも曖昧/イデオロギーで革命は起きない/「リアル未来主義」を武器に、弁証法的に身をかわせ!/科学の神話で命を落とす人を減らすために/
世代の戦闘能力を高めよ!
親子の対話が一つの鍵/「名誉革命のススメ」をしつこく繰り返せ!/革命の練習は職場から/ 世代的な団結を強めることの重要性/固有名詞と集合名詞の使い分け/
選挙に行くことはとっても大事
政治家はとても選挙の結果に敏感/こういう政治家には投票するな!/最高裁判所裁判官国民審査で×をつけることの重要性/若い世代の投票行動が新しい政治構造を生み出す/
若い革命家が老練な抵抗勢力に足をすくわれないために
上の世代の悪魔のささやき/マスコミに加わる宿命的なバイアス/インフレタックス論vs財政再建論/改革派が内部分裂を起こしやすい理由/名声、権力、お金のすべてを手に入れてはいけない/課題最先進国ニッポンの30代よ、世界のさきがけとなれ!/
 
おわりに―すべては「子どものために」

Training Information

おすすめ企業研修