知識創造経営のプリンシプル
賢慮資本主義の実践論
知識創造経営のプリンシプル
著者:野中 郁次郎/紺野 登
出版社:東洋経済新報社
出版日:2012/3/30
Amazon商品の説明より
『知識創造経営のプリンシプル』―賢慮資本主義の実践論
21世紀の知識社会を生き抜くマネジメントの叡智
1990年代に野中郁次郎氏が提唱した「知識経営理論」は、日本企業の強みを経営資源としての「知識」にあることを喝破し、その概念は、日本発の経営理論として世界の経営学のみならず、ビジネス界に導入されるなど、多大な影響を与えた。
それから20年、当時は世界のお手本とされた日本企業は傾き始め、欧米の市場原理主義的な資本主義はリーマンショックによって挫折を余儀なくされた。
本書では、このような課題に取り組む経営学としての「知識経営理論」を今日の文脈に置き直し、経営学というジャンルを超えて多面的に分析し、実際の企業経営・働き方でも活用できるプリンシプル(原理・原則)に
まで昇華させたたものである。
目次
| はじめに |
序章 | 持続的社会システムと経営 |
1 | 社会システムの多元化がもたらす経営の前提の変化 |
2 | コミュニティ重視の経営への転換 |
3 | 市場をダイナミックな発見の場として捉える |
4 | 日本再生につながる経営の生命力 |
5 | 新しい道 「場」という実践的経営の方法 |
第Ⅰ部 | 知行合一の戦略学 |
第1章 | 実践学の方法論 |
1 | 戦略と実践 |
2 | 経営における実践知 |
3 | 知識創造経営のプリンシプル① 基本単位としての間身体性 |
4 | 知識創造経営のプリンシプル② 実践的な知の方法論 |
5 | 実践へ向けてのポイント 知を身体的に引き出す力 |
第2章 | 知の生態系 |
1 | 経営をすべて知で捉える |
2 | 知の生態系としての市場 |
3 | 知識創造経営のプリンシプル③ 知識創造理論の系譜 |
4 | 実践へ向けてのポイント 知識創造経営の視覚化 |
第3章 | 生きざまとしての戦略 |
1 | 経営における主観の復権 |
2 | 戦略における目的論 |
3 | 社会・経済の共通善追及から出発する戦略形成 |
4 | 知識創造経営のプリンシプル④ 物語りを生きるように |
5 | 実践へ向けてのポイント 物語り的戦略の例 |
第Ⅱ部 | 実践知の組織とリーダーシップ |
第4章 | 実践知による判断の方法論 |
1 | 実践知における思考とは |
2 | 意思決定と判断は異質である |
3 | 知識創造経営のプリンシプル⑤ 実践的三段論法 |
4 | 実践へ向けてのポイント 推論のエクササイズ |
5 | 目的と倫理 |
第5章 | 賢慮のリーダーになる |
1 | 賢慮と判断 |
2 | 自律分散型リーダーシップ |
3 | 知識創造経営のプリンシプル⑥ 賢慮のサイクル |
4 | 集賢知創造の方法 |
5 | 実践へ向けてのポイント フィードバックの力 |
第6章 | 場によって創られる組織 |
1 | 組織設計の前提条件を疑う |
2 | 共感する組織をめざす |
3 | 知識創造経営のプリンシプル⑦ ツリーでない組織デザイン |
4 | 実践へ向けてのポイント 場のプラクティスで組織を動かす |
5 | プラクティス中心組織の事例 |
6 | グローバル人材開発の場を組み込む |
第Ⅲ部 | 事業の革新と持続性 |
第7章 | 知識資産とビジネスモデル |
1 | 知識創造経営の資産と利潤 |
2 | 新たなルールのデザイン |
3 | 知識創造経営のプリンシプル⑧ 関係性のデザイン |
4 | 実践へ向けてのポイント デザインワークショップ |
5 | ビジネスモデルのデザインから実践へ |
第8章 | 社会を技術をつなぐデザインの知 |
1 | 技術を活かす経営 |
2 | 知識デザイン |
3 | 知識創造経営のプリンシプル⑨ 市場知と技術を融合する知識デザイン |
4 | 実践へ向けてのポイント コトのデザイン |
5 | さまざまに広がるデザインアプローチ |
第9章 | 情報の海を我がものとする |
1 | インターネットが生んだ「失われた20年」 |
2 | 人間のためのコンピューティング |
3 | 場を創るネットワーク技術 |
4 | 知識創造経営の視点 場を創るためのICT |
5 | 実践へ向けてのポイント ワークプレイスとの融合 |
第10章 | 市場としての都市 |
1 | 物質的資産によって市場を見ない |
2 | 都市型サービス経済の台頭 |
3 | 実践の視点 フューチャーセンターとリヴィングラボ |
4 | 提言 市場経済を再生する<共同体的企業体> |
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| おわりに 知識創造経営の役割 |
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| 参考文献 |
| 関連用語集 |
| 索引 |
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