学習優位の経営
日本企業はなぜ内部から変われるのか
学習優位の経営
著者:名和 高司
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2010/2/19
Amazon商品の説明より
『学習優位の経営』―日本企業はなぜ内部から変われるのか
●柳井正氏(ファーストリテイリング社長)推薦!
「経営の本質は、現場、現物、現実。本書には、画餅ではなく現実の経営論がある」
●市場でのポジショニングを重視する欧米型の戦略論は、果たして日本企業にも有効なのか。マッキンゼー・アンド・カンパニーのディレクターである著者は、本業を重視する日本企業ならではの戦略があるはずだと説く。
それは事業から学ぶ仕組みを作ること。その学習と進化の連続するサイクルこそ、日本企業が目指すべき経営である。本書では、リクルート、トヨタ、ユニクロ、セブンイレブンなど豊富な事例と共に、学習優位の戦略論を提起する。
本業こそ次世代成長の宝庫。次世代の成長の可能性は、それぞれの企業の内側に眠っている。それは、企業には事業を続けてきたそれぞれの歴史があり、そこで育まれたDNAが生きているからだ。自社のDNAのどの部分を残し、どの部分を捨てるか。この課題に、外資系コンサルティング会社で20年の経験を積んだ著者が、日本企業の現実に合った解を提示する。
目次
| はじめに |
序章 | 今、なぜ成長か |
| 「二兎追い」戦略の限界? |
| 非デジタル思考による限界突破 |
| なぜユニクロが強いのか |
| トヨタは蘇るか |
| 答えは自らが握っている |
| 足腰を鍛え、跳躍せよ |
| 本書の構成 |
第1章 | スマート・リーンが拓く次世代成長 |
| ポーターモデルの限界 |
| イノベーションのジレンマ |
| スマート・リーンによる限界突破 |
| 任天堂の成功パターン |
| セブン-イレブンの業態革命 |
| トヨタの原点 |
| ノキアのインド攻略 |
| 独走するiPod |
| アップル復活の真相 |
| 日本企業復権の切り札 |
第2章 | 資産構造を組み替える |
| 日本企業の三重苦 |
| 非日常(ハレ)から日常(ケ)へ |
| 分解から再編集へ |
| 非デジタルな資産の組み替え |
| 資産の三層構造 |
| 三つの顔を持つ任天堂 |
| ユニクロのバーチャルカンパニー |
| 答えは足元にある |
第3章 | スマート・リーン経営のダイナミズム |
| 「鏡の国」の競争原理 |
| 「新化」と「深化」 |
| 進化の二重構造 |
| 「深化」するコンビニ |
| 隣へのずらしによる「伸化」 |
| リクルートの拡業パターン |
| 進化のメビウス |
| ユニクロの飽くなき挑戦 |
第4章 | 成長を駆動する組織要件 |
| 組織運動のトポロジー |
| 四つの「見えざる資産」 |
| DNAの二つの螺旋構造 |
| DNAの読み解きと読み替え |
| DNAを基軸とした「マーケット・アウト」 |
| 成長エンジン |
| 〈4+1〉ボックスがもたらす持続成長 |
| ユニクロの〈4+1〉ボックス |
| 四つの未成功パターン |
| 「見えざる資産」を「見える化」する |
第5章 | 組織のメビウス運動 |
| 逆上がりするメビウス |
| 「見えざる資産」のつなぎ方 |
| アップルの「つなぎ」 |
| リクルートの「ずらし」 |
| 学習と脱学習の良循環 |
| 学習優位の確立 |
| どこから手をつけるか |
| 原体験としてのメビウス |
第6章 | 組織の慣性を突破する |
| 空間軸上のねじれ |
| ミドル機能による「つなぎ」 |
| ユニクロを駆動するミドル機能 |
| ミドル機能の埋め込み |
| 時間軸上のねじれ |
| リクルートの「ずらし」の仕掛け |
| 異質性の取り込み |
| 「新化」と「伸化」を仕掛ける |
| ミドル機能を呼び覚ます |
第7章 | 企業進化の実践 |
| 経営変革のグローバル・スタンダード |
| 日本型変革モデル |
| パナソニックの破壊と創造 |
| V商品と垂直立ち上げ |
| デジカメにみるメビウス運動 |
| スマート・リーン×メビウス |
| 自己組織化の方程式 |
| 「正の危機感」による「ゆらぎ」の創発 |
| 「つなぎ」をもたらす「本質的な質問」 |
| 実践を通じた体質化 |
第8章 | 日本企業復活に向けて |
| アジア域内スマート・リーン構想 |
| 「こちら側」と「あちら側」をつなぐ |
| 目指せ 「融知経営」 |
| グローバル経営の三段階 |
| フラクタルな進化 |
| イノベーションの経営から経営のイノベーションへ |
| 明日から何をすべきか |
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| おわりに |
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