アトリビューション
広告効果の考え方を根底から覆す新手法
アトリビューション
著者:田中 弦/佐藤 康夫/杉原 剛/有園 雄一
出版社:インプレスジャパン
出版日:2012/3/26
Amazon商品の説明より
『アトリビューション』―広告効果の考え方を根底から覆す新手法
ラストクリック偏重主義からの脱却。
もう「アトリビューション以前」には戻れない。
今、インターネット広告業界で強く注目されている「アトリビューション」。アトリビューションとは、ユーザーがどのような経路をたどって最終的に購入に至ったのかを分析し、それぞれの媒体に「貢献度」を割り振ることで広告効果の最大化を図る取り組みのことです。
一体、何がユーザーに態度変容を起こさせたのか?コンバージョンに貢献している「見えない」功労者は何なのか?インターネット広告のCPAを見ているだけでは分からない真実がそこにあります。
米国で生まれ、世界で注目されている「アトリビューション」。「Attribution Night 2011」主催のインターネット広告を知り尽くす著者陣による、国内初のアトリビューション解説書です。すでに実際にアトリビューションに取り組んでいる、豪華執筆陣9人によるコラムも掲載。
インターネット広告にかかわる、すべての方へ。
目次
| はじめに(アタラ合同会社 会長 佐藤康夫) |
| 序文(スケダチ 高広伯彦) |
Chapter1 | アトリビューションとは |
1-1 | アトリビューションの語源と定義 |
| アトリビューションはもともと金融業界の用語 |
| 広告・マーケティング業界でのアトリビューション |
1-2 | アトリビューションの概念 |
| ラストクリック以外の広告も貢献している |
| スポーツにおける「アシスト」という考え方 |
| 松井は偉くてイチローはだめか? |
| アシストも重要であると認識する |
1-3 | アトリビューションが生まれた背景 |
| ラストクリックの過大評価への疑問 |
| リスティング広告の「頭打ち」感 |
| ディスプレイ広告市場の再燃 |
| ソーシャルメディアの活発化 |
1-4 | アトリビューション分析を可能にする技術 |
| ユーザーがたどった経路を追える「コンバージョンパスデータ」 |
| クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョン |
| 「間接効果」や「アシスト」とはどう違う? |
| Panamaで認知された間接効果測定 |
1-5 | アトリビューションの本質 |
| マーケティング施策を再構築する取り組み |
| 米国ではすでに始まっている |
Chapter2 | アトリビューションで取得するデータと準備 |
2-1 | 第三者配信などサーバーの概要 |
| 閲覧者行動のデータ取得が重要 |
| 第三者配信アドサーバーとは何か |
| 広告を「見た」瞬間から測定が始まる |
| 第三者配信アドサーバーの効果測定の仕組み |
2-2 | コンバージョンパスの類型 |
| コンバージョンパスを5つの類型に分類する |
| バナー広告をクリックした「ビュースルーコンバージョン」 |
| 90%のコンバージョンはクリックせずに発生している |
| 閲覧行動と検索やコンバージョンは本当に関係しているのか? |
| コンバージョンパスの態度変容ポイント |
2-3 | ビュースルーサーチという考え方 |
| バナー閲覧後の検索はクリックの2倍のアクセスを生んでいる |
| ビュースルーサーチキーワードは宝の山 |
| クリエイティブごとにビュースルーサーチ数を判定する |
2-4 | アトリビューション・マネジメントの準備 |
| 第三者配信アドサーバー事業者の選定 |
| 既存の出稿媒体や予算などのデータを準備する |
| 効果測定タグはすべてのページに設置する |
| バナー画像の代わりに配信用タグを入稿する |
| 日本とは少し異なる米国事情 |
Chapter3 | アトリビューション・モデリング |
3-1 | アトリビューション・モデルとは何か |
| モデルはマーケティングにおいても頻繁に使われる |
| アトリビューション・モデルは1つではない |
3-2 | 基本となる3つのアトリビューション・モデル |
| コンバージョンパスを「初回」「中間」「ラスト」に分ける |
| アトリビューション・モデルは少しずつ修正していく |
| アトリビューション分析の基本用語 |
| モデルによって分析結果は大きく変わる |
3-3 | クリックベースとビューベースによるアトリビューション・モデル |
| 取得できるデータの種類でモデルを3つに分ける |
| クリックベースのアトリビューション・モデル |
| ラストクリック・アトリビューション・モデルでスコアリングすると? |
| ラストビューベースのアトリビューション・モデル |
| それぞれの媒体をどう改善していくか? |
| ビューベースのアトリビューション・モデル |
| ビューをクリックに換算してスコアリングする |
| ビューのスコアリングの例外処理 |
3-4 | アトリビューション・モデルの精緻化 |
| 精緻化すればより細かい分析が可能になる |
| 時間的要素の影響 |
| さまざまな要素が考慮されている |
| 複雑なアトリビューション・モデルの課題 |
| 難しく考えずにできることから始める |
Chapter4 | アトリビューション・マネジメント |
4-1 | コンバージョンの最大化 |
| アトリビューションは全体を効率化する |
| リスティング広告中心の広告主ほど効果がある |
| バナー広告のCPCよりもビッグワードのCPCの方が高くつく場合も |
| 3カ月で10%のコンバージョン増加が目安 |
| 4,600万円の売上増で過去最高記録に |
| アトリビューション分析の「見える化効果」 |
| CTC効果とVTC効果 |
4-2 | 予算配分とメディアプランの最適化 |
| ビュースルーコンバージョンの感覚をつかむ |
| 散布図でメディアプランを最適化する |
| メディアプランをもとにシュミレーションを行う |
| ラストビューベースのモデルをさらに強化するSPC分析 |
| クリエイティブ分析とビュースルーサーチ分析 |
4-3 | 具体的な実例の紹介 |
| アトリビューション分析で間接効果の数が分かる |
| アトリビューション・スコアで無駄を省いて800万円を捻出 |
| シュミレーションに従って予算配分を変更 |
| 必ずしもシュミレーション通りでなくてもいい |
| ギャップを見て次の貢献度の配分を調整する |
| プログレッシブ・オプティマイゼーション・アプローチ |
付録 | 業界担当者コラム |
A-1 | アトリビューションをスタンダードにするために解決すべき5つの課題 |
| 株式会社朝日広告社/酒井克明 |
A-2 | アドビシステムズ担当者インタビュー〈10の質問〉 |
| Adobe Systems/Mikel Chertudi |
A-3 | 「ユーザー行動の可視化」は広告主にメリットをもたらす |
| 株式会社オプト/八田 浩・近藤彰幸 |
A-4 | アトリビューションの罠 |
| 株式会社クロスリスティング/治田耕太郎 |
A-5 | アトリビューション分析の向こう側 |
| 株式会社サイバーエージェント/湊 和修 |
A-6 | アトリビューション・マネジメントの今後 |
| 株式会社サイバー・コミュニケーションズ/岸本親奉 |
A-7 | 3つのR(Reach、Relevance、Rich) |
| メディアマインド・テクノロジーズ株式会社/渡邉桂子 |
A-8 | アトリビューションという「魔法」 |
| 株式会社リクルート/小川 卓 |
A-9 | 分析屋から見たアトリビューションとその周辺のこと |
| 株式会社ロックオン/中川 斉 |
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