日本企業をグローバル勝者にする経営戦略の授業
日本企業をグローバル勝者にする経営戦略の授業
著者:名和 高司
出版社:PHP研究所
出版日:2012/3/22
Amazon商品の説明より
『日本企業をグローバル勝者にする経営戦略の授業』
本書はマッキンゼーで企業変革を実践し、いま一橋大学で国際企業戦略を教える著者の特別講義を編んだものである。授業内容はずばり「日本企業を世界の勝ち組に」。日本企業はグローバルプレーヤーになれない、というのは幻想である。「日本にも、円高をはじめとする『六重苦』をものともせずに、未来に向けて力強く成長している企業が少なくありません。たとえば最近、倒産したコダックを尻目に、化学・医薬品プレーヤーとして大きく変身しつつある富士フイルム。成熟産業という烙印を押されて久しい繊維産業の中で、炭素繊維などの新素材開発を梃子に、一人気を吐く東レ。その東レの協力のもと、『ジャパンテック』を看板に世界に飛躍するファーストリテイリング。いずれも、『失われた二十年間』を勝ち抜いてきた企業です。これらの『勝ち組』に共通している特質は何でしょうか?」(本書「はじめに」より) 「高品質+低価格」戦略が開く、ジャパン勝利への道。
目次
| はじめに |
第一講 | 企業にとって成長とは何か |
■ | チェンジ・オア・ダイ(Change or Die) |
■ | 「成長」と「成熟」の違い |
■ | ユニクロの人を成長させる仕組みづくり |
■ | 「スマートフォンの次」をつくる |
■ | 企業DNAと「イノベーションのジレンマ」 |
■ | ジョブズのDNAはアップルに引き継がれているか |
■ | エンジニアリングは表に出ない――東芝のDNA |
■ | リクルートの連続イノベーションと非連続イノベーション |
■ | 宝は本業の隣に眠っている |
第二講 | 「高品質+低価格」戦略 |
■ | マイケル・ポーターの三つの基本戦略は今も有効か? |
■ | 「二兎追い戦略」は日本のお家芸 |
■ | 世界は次の試合へ、日本は延長戦へ |
■ | 差別化戦略とコスト戦略の限界 |
■ | 「スマート×リーン」とは何か? |
■ | ユニクロの強さの秘密 |
■ | 家庭用ゲームの三国志 |
■ | アップル復活劇の真相 |
■ | コンビニはスマート×リーンでさらに進化する |
■ | 三種類のローソンが目指すもの |
■ | なぜコア事業では挑戦ができないのか? |
■ | 「エブリデイ・ロープライス」はコスト戦略にあらず |
■ | 目的買いより体験価値ショッピング |
■ | バリューチェーンのデザイン |
■ | 資産のコラボレーションが戦略のカギ |
第三講 | スマート×リーンを実現する |
■ | 東芝だけがテレビ事業で黒字だった理由 |
■ | 使われていない資産のありか |
■ | 四隅を見れば自社の弱点がわかる |
■ | 単なる課題解決から経営戦略へ |
■ | iPod誕生の裏側 |
■ | 静的DNAと動的DNAの二重構造 |
■ | 事業開発を成功させる秘訣 |
■ | 社内をつなぐ「ワイガヤ」 |
■ | パナソニックの「ideas for life」に込められた真意 |
■ | 二強に挑んだデジカメ一眼レフ成功の軌跡 |
第四講 | グローバル勝者への道 |
■ | アジアのパワーを取り込むには |
■ | どの領域からグローバル化へ踏み出すべきか |
■ | 資生堂が中国進出の際に行ったこと |
■ | MUJIは「わけあって高い」から売れた |
■ | ユニクロは中国進出失敗から何を学んだか? |
■ | 日本でアメリカンを売るのがマクドナルド |
■ | 韓国や中国には真似できない日本の匠 |
■ | シマノのマーケティングは華僑が担う |
■ | シンガポールのDNA×日本のDNA |
■ | 二勝一敗のパナソニック |
■ | 匠が流出する原因になった裏切り行為とは? |
■ | 拡大の学習がグローバル化の最終段階 |
第五講 | 日本企業の新しい成長のかたち |
■ | 本業とその周辺に勝機あり |
■ | 持続的な成長のための「九つ道具」 |
■ | 二子玉川の「街おこし」 |
■ | イオンに吉祥寺のプロデュースを |
■ | 大企業と商店街が「協創」する |
■ | 日本に足りないグランドデザイン力 |
■ | 大阪には東京以上の可能性がある |
■ | 外国人をいかにマネジメントするか |
■ | サムスンが徹底研究する富士フィルム |
■ | 日本企業の変革にこれほどよい時期はない |
■ | 自社の強みは一〇パーセントでもいい |
■ | 「和僑」を探せ |
■ | 日本人がいない日本のMBA講座 |
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