ダニエル・カーネマン心理と経済を語る
ダニエル・カーネマン心理と経済を語る
著者:ダニエル・カーネマン
出版社:楽工社
出版日:2011/03
Amazon商品の説明より
『ダニエル・カーネマン心理と経済を語る』
ノーベル経済学賞受賞者にして、行動経済学の創始者が、自らの研究を初めて語る。予備知識なしでもわかる、行動経済学入門の決定版。
著者略歴
心理学者。プリストン大学名誉教授。2002年ノーベル経済学賞受賞(心理学的研究から得られた洞察を経済学に統合した功績による)。1934年、テル・アビブ(現イスラエル)に生まれ、フランスで育つ。1948年、英国委任統治領パレスチナ(現イスラエル)へ移住。ヘブライ大学で学ぶ。専攻は心理学、副専攻は数学。イスラエル軍での兵役を務めたのち、米国へ留学。カリフォルニア大学バークレー校で博士号(心理学)取得。その後、人間が不確実な状況下で下す判断・意思決定に関する研究を行い、その研究が行動経済学の誕生とノーベル賞受賞につながる
目次
| 監訳者解説 友野典男 |
第1章 | ノーベル賞記念講演 限定合理性の地図 |
| 本講演の三つのテーマ |
| 知覚が、直接利用できる特徴と、直接利用できない特徴がある |
| 直感は高度なことをするが、系統だったバイアスやエラーも犯す |
| 知覚の特性1──「変化」に集中し「状態」を無視する |
| 単なる賭けと、財産を考えに入れた場合の賭けでは、好まれ方に違いが生じる |
| ベルヌーイの偉大なアイデア──賭けは期待される貨幣の価値(金額)ではなく、期待される心理的価値(効用=満足度)で評価される |
| ベルヌーイの誤り──賭けをする者は現在の富と未来の富の状態を「比較」して効用(満足度)を測る |
| プロスペクト理論──効用(満足度)を決めるのは「変化」であって、「状態」(富の絶対量)ではない |
| 心理学的な誤りが経済学で使われてきたのは、経済主体は合理的とする説に合致するから |
| 無差別曲線の欠点──富の最終的な量は示されるが現在の状況は示されない |
| 知覚の特性2──足し算をすべきときに平均値を求めてしまう |
| a 一つのグループになった物を評価する場合 |
| b 一連の観察結果の証拠を評価する場合 |
| c ある人が、あるグループもしくはカテゴリーに属すかどうかを判断する場合 |
| d あるエピソードを評価する場合 |
| まとめ |
第2章 | 自伝 |
| ダニエル・カーネマン 年譜 |
| 幼少期 |
| 青春時代 |
| 軍隊経験 |
| 大学院時代 |
| プロになるためのトレーニング |
| エイモス・トヴェルスキーとの共同研究 |
| 一九七四年「サイエンス」誌の論文と合理性論争 |
| プロスペクト理論 |
| フレーミングと心の会計 |
| 行動経済学 |
| その後 |
| エイモス・トヴェルスキー追悼(一九九六年六月五日) |
第3章 | 効用最大化と経験効用 |
| 序 |
| 現在の感情状態の影響 |
| 選択状況の影響 |
| 過去に学ぶ |
| 適応の予測の誤り |
| コメント |
第4章 | 主観的な満足の測定に関する進展 |
| 主観的経験の測定原理と、実験室での測定 |
| 生活上の満足と幸せについての調査 |
| 生活上の満足に関するデータが有効な証拠 |
| 時間の使い方の評価 |
| 適応の謎 |
| 社会における幸せの測定──U指数 |
| まとめ |
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| 参考文献 |
| 原注 |
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