日本企業のグローバル人事戦略
日本企業のグローバル人事戦略
著者:山西 均
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2012/1/25
Amazon商品の説明より
『日本企業のグローバル人事戦略』
日本企業がグローバル人事を成功させる上で、もっとも大切なことは何か。それは海外の人事制度を見直し、日本人が中心になってグローバル化を進めることではない。
大切なことは、日本本社の人事制度を抜本的に変革し、日本人以外の有為な人材を適材適所で活用することである。これを実現するためには、本社を含め、グローバルに共通な人事運営モデルを導入する必要がある。
本書はこれをグローバル・モデルと名付け、そのモデルの内容・導入・運営方法について解説している。加えてこれを実現する際に、日本人社員が直面する課題「多様な人材が集まる職場で、一日本人としていかにリーダーシップを発揮するか」について具体的な方策を示している。
目次
| まえがき |
第1章 | 人事制度のグローバル化 |
1 | グローバルなビジネス |
| グローバル化の必要条件 |
| 価格競争の難しさ |
| 付加価値の高い製品・サービスの研究・開発 |
| グローバル人材活用型 |
2 | グローバル人材活用型を前提とする「グローバル・モデル」 |
| ホワイトカラーを対象に取り扱う |
| 「グローバル人材活用型」を支えるグローバル人事運営のモデル |
3 | 会社のアイデンティティから問い直す |
| 当社は何をする会社か |
4 | グローバル・モデルの展開 |
5 | 人事のグローバル・モデル |
| 人事部門はどう変わるか |
| グローバルな職位の共通化 |
| グローバルな報酬管理 |
| 研修と採用も変わる |
| プロセスの変更とITプラットフォーム |
6 | 変革が求められる日本本社 |
| インターナショナル・モデルの問題点 |
| 「難攻不落の本丸」―本社に切り込め |
第2章 | 日本本社を変える |
1 | グローバル・モデルと終身雇用 |
| 随時雇用(employment at will)がスタンダード |
| 制度設計の根幹 |
| さまざまな問題を引き起こす現状維持の選択 |
2 | 財務の観点で人事制度を見る |
| 終身雇用は長期債務でもある |
| 長期債務の算出 |
| 「隠れ債務」を抱え続ける日本企業 |
3 | 米系投資銀行「失敗の本質」 |
| 米系投資銀行の人事・報酬管理 |
| 欲望と恐怖感を極端に刺激する軍隊型組織 |
4 | リスクの伴う雇用(employment at risk) |
| 社員の合意を前提とした退職 |
| 投資の「納得のゲーム」 |
| 投資と雇用 |
| 雇用の「納得のゲーム」 |
| 雇用契約の変更 |
| 報酬水準の変更 |
5 | 生まれ変わる日本本社 |
| employment at riskのメリット |
| 本社のカルチャーが変わる |
第3章 | グローバルな適材適所 |
1 | グローバル・モデルにおける適材適所のすごさ |
| グローバル化した職場 |
| 外国人上司・部下は当たり前 |
| キャリア・ショック |
2 | あいまいになる「日本の会社」の定義 |
3 | グローバル人材を選ぶ視点 |
| グローバルな顧客へのサービス |
| 人材配置も顧客志向のディマンド・プルに |
4 | 会社は上層部から変える |
| 株主からのプレッシャー |
| 会社を変えるのは上層部から |
5 | リスクを乗り越える達成感と充実感 |
| 「障子の天井」が消える不安 |
| 異文化の人材との切磋琢磨 |
第4章 | 外国語とダイバーシティ |
1 | 言葉に伴う課題 |
| 「やがて哀しき外国語」 |
| 三つのの課題 |
| コミュニケーションの欠如 |
| 情報の分断 |
| 疎外感 |
2 | 英語コミュニケーションのコツ |
| 英会話はカラオケで歌うようなもの |
| 英語で考えてみる |
| 日本人を「we」ではなく「they」と表現する |
| 「外国人」という異質なものを見る観点が消える |
3 | 言語ゲームのルールを身につける |
| 英語を母国語とする人の慣習を知る |
| 異なる言語・慣習・生活形式との出会い |
4 | ダイバーシティと母国語の違い |
| 言語に伴う戸惑いや不安 |
| ダイバーシティ・マネジメントの活用 |
| 母国語の違いを生まれつきの個性と認める |
| 多様性を認めるプラットフォームを作る |
5 | グローバル化の「課題先進国」 |
| 後追いでは解決できない |
| 「課題解決先進国」への道 |
第5章 | グローバル化を生かす思想と実践 |
1 | なでしこジャパンの優勝 |
| 世界一 |
| ナショナリズム |
| 戦争とワールドカップとグローバルに展開する企業 |
2 | 避けられないグローバリズムという潮流 |
| 経営者の生き残りへの強い意思 |
| 後押しする顧客と投資家 |
3 | グローバル化を支える思想 |
| すべてのメンバーが対等であるという原則 |
| ヒエラルキー型構造からの脱却 |
4 | グローバル化に個人としてどう対応するか |
| ダイバーシティ時代の新しい慣習を身につける |
| 参加者と議論する「積極性」をもつ |
5 | ダイバーシティを生かす最強のチーム |
| 多様な意見をいかにリードするか |
| 誰でも発揮できるリーダーシップの多様性 |
| 全員が自分の強みと特徴を生かす |
6 | グローバル化の多様性を楽しもう |
<付録> | 人的資産・負債の管理会計上の取り扱いとその影響について |
1 | 要旨 |
2 | 日本企業の正社員について |
3 | 貸借対照表の変更 |
3.1 | 人的負債 |
3.2 | 適用にあたっての留意点 |
4 | 日本企業への影響 |
4.1 | 企業価値算出への影響 |
4.2 | 日本的経営への影響 |
4.3 | 労働法制への影響 |
| <要約(英語版)/English Summary> |
| Summary of "Global HR strategy for Japanese firms" |
| Preface: |
| Chapter1: Globalization of HR Scheme |
| Chapter2: Changing Japan HQ |
| Chapter3: The right person for the right role |
| Chapter4: New thought process and practice of Globalization |
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| あとがき |
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