アイデンティティ経済学
アイデンティティ経済学
著者:ジョージ・A・アカロフ
/レイチェル・E・クラントン
出版社:東洋経済新報社
出版日:2011/7/21
Amazon商品の説明より
『アイデンティティ経済学』
これまでの経済学では十分に考えられてこなかった、アイデンティティを経済学に組み込もうとした野心的な本。
アイデンティティを取り入れることで、人々がなぜ一見筋の通らない判断を下すのか、組織や学校をうまく運営するために何が重要なのか、また人種差別や性差別をどう解決するかという点まで、幅広く分析することが可能になる。
数多くのエスノグラフィを活用しながら、わかりやすくアイデンティティ経済学の威力を示す。経済学だけでなく、社会科学を学ぶすべての人に読んで欲しい一冊。
目次
第I部 | 経済学とアイデンティティ |
第1章 | はじめに |
1・1 | アイデンティティ経済学の起源 |
1・2 | アイデアは波及効果を持つ |
第2章 | アイデンティティ経済学 |
2・1 | アイデンティティ、規範、効用関数 |
2・2 | 社会学カテゴリー、理想、洞察 |
2・3 | すべてまとめると |
2・4 | アイデンティティ経済学と需要/供給 |
2・5 | 本書の構成 |
第3章 | 効用におけるアイデンティティと規範 |
3・1 | 基本的な手法 |
3・2 | 短期と長期の選択 |
3・3 | 喫煙 |
| 第3章追記 ロゼッタストーン |
| 個人の選択と、効用関数の最大化 |
| 社会化の役割 |
| 厚生と効用の関係 |
| 構造と「アイデンティティの選択」 |
| モデルとアイデンティティの定義 |
| 「べき」を定義する |
| 個人主義的なアイデンティティと相互作用主義的なアイデンティティ |
第4章 | 今日の経済学での位置づけ |
4・1 | 実験とアイデンティティ経済学 |
4・2 | アイデンティティ経済学、ゲーリー・ベッカー、嗜好 |
4・3 | 経済学における規範 |
4・4 | 規範はどこからくるのか |
4・5 | まとめ |
第Ⅱ部 | 仕事と学校 |
第5章 | アイデンティティと組織の経済学 |
5・1 | 労働インセンティブのアイデンティティモデル |
5・2 | 軍隊と一般市民のちがい |
5・3 | モデルにおける動機 |
5・4 | 軍隊 |
5・5 | 民間の職場 |
5・6 | 企業の下層部 |
5・7 | アイデンティティ経済と作業集団 |
5・8 | 緩やかな監督:シカゴの機械工場 |
5・9 | 厳しい監督:バンク配線作業観察室 |
5・10 | 統計的証拠:アメリカの中西部の製造工場 |
5・11 | リンカーン・エレクトリック社:例証か反例か? |
5・12 | 軍隊の作業集団 |
5・13 | 経済学と集団規範 |
5・14 | 目的の共有と方針をめぐる結論 |
5・15 | まとめ:アイデンティティ経済学の応用と、導き出された新しい結論 |
第6章 | アイデンティティと教育経済学 |
6・1 | 生徒と学校のアイデンティティモデル |
6・2 | モデルと証拠:ハミルトン高校からショッピングモール高校まで |
6・3 | 奇跡の学校と学校改革 |
6・4 | 私立校 対 公立校 |
6・5 | 人種と学校教育 |
6・6 | アイデンティティ経済学と教育の需給 |
6・7 | アイデンティティ、学校の目標、学校選び |
第Ⅱ部 | 性別と人種 |
第7章 | 性別と仕事 |
7・1 | 労働市場のアイデンティティモデル |
7・2 | 理論と証拠 |
7・3 | アイデンティティ経済学と新しい結論 |
7・4 | 性差別禁止法 |
7・5 | 性別と労働供給と家庭 |
7・6 | 結論 |
第8章 | 人種とマイノリティの貧困 |
8・1 | 従来の差別の経済学 |
8・2 | アイデンティティ理論の基盤 |
8・3 | 貧困と社会的排除のアイデンティティモデル |
8・4 | 理論と証拠 |
8・5 | 救済策の可能性 |
8・6 | 政策:アファーマティブ・アクションと職業プログラム |
8・7 | 結論 |
第Ⅳ部 | 今後の展望 |
第9章 | アイデンティティ経済学と経済学の方法論 |
9・1 | 理論と証拠 |
9・2 | 細かなことの観察 |
9・3 | 因果関係 |
9・4 | 実験 |
9・5 | 「紳士的」な距離という問題 |
第10章 | 結論、そしてアイデンティティが経済学を変える五つのやり方 |
10・1 | 個人の行動 |
10・2 | 外部性 |
10・3 | カテゴリーと規範をつくる |
10・4 | アイデンティティと後悔 |
10・5 | アイデンティティの選択 |
10・6 | 結論 |
| |
| 謝辞 |
| 訳者解説 |
| 注 |
| 参考文献 |
| 索引 |
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