課長力
逆境を突破する6つの力
課長力
著者:遠藤 功
出版社:朝日新聞出版
出版日:2010/9/7
Amazon商品の説明より
『課長力』逆境を突破する6つの力
課長こそが“競争力”の源泉である! 今後の日本企業の生命線となるのは、課長をはじめとした“ミドル”の活性化だ。キーワードは「突破」。課長たちがもつ潜在的な力を鍛え上げ、創造や変革を生み出し、逆境や障害を“突破する”にはどうすればいいか──。実在する“突破した課長”の体験談などをもとに、課長力を形成する「6つの力」から、課長力を高めるための「4つの仕組み」までを明らかにする。
課長力とは、観察する力、跳ぶ力、伝える力、はみ出る力、束ねる力、粘る力の6つの力で形成されている。課長力を高めるには、「着火」「場」「評価」「展開」の4つの仕組みが必要だ。ケーススタディ・実在する6名の課長の「物語」。アキレス/明治製菓/富士フイルム/良品計画/JAあいち知多。
目次
| はじめに |
| 「組織の体温」はミドルが決める |
| なぜミドル活性化の道筋が見えないのか |
| ミドル活性化こそ日本企業の生命線 |
| ミドルの力を引き出すために何が必要か |
| プロローグ―課長の「宝物」 |
| 「瞬足」の中の神様 |
第1章 | なぜ今、「課長力」なのか |
1 | 日本の立ち位置 |
| 成長曲線のピークアウト |
| 「次の50年」の入り口 |
2 | ミドルこそ「次の50年」のエンジン |
| 創造者、変革者としての課長 |
| 課長が会社を変える |
| ミドルアップ・ミドルダウン |
| 「過去の50年」も課長がつくってきた |
3 | 「野心」が見えない課長たち |
| ミドルの崩壊 |
| バブル世代の三つの「乏しさ」 |
4 | キーワードは「突破」 |
| 「さばく」「こなす」は課長の仕事ではない |
| 「強烈な主観」が不可欠 |
| 自分の「プロジェクトX」をつくれ |
| 第1章のまとめ |
第2章 | 「突破」した課長たちの6つの「物語」 |
1 | 「広い土俵」で躍動する |
2 | アキレス久住登の「物語」 |
| 630万足というメガヒット商品「瞬足」 |
| 営業課長の「閃き」 |
| 商品企画マネジャーを兼務 |
| 棚上げされたアイデア |
| 「やろう!」という決断 |
| 設計図が間違っている? |
| 秋の運動会シーズンに一気に爆発 |
| 立場が人を変える |
3 | 明治製菓・伊藤喜一の「物語」 |
| 売り上げ100億円の大型商品「アミノコラーゲン」 |
| 「女性が喜ぶ商品」を開発したい |
| 鳴かず飛ばずの発売当初、そして常務の逆鱗 |
| 「理解」してもらえないと売れない |
| 手段を選ばずやる! |
| リニューアル商品の手応え |
| またもや、「ルール違反」の行動 |
| 勝負に打って出る |
| 「お前、変わってるな」と言われるのが心地いい |
4 | 富士フイルム・網盛一郎の「物語」 |
| ホログラムに代わる画期的新技術 |
| インキュベーションがやりたい |
| 「突破」するネタを探す |
| 自分のやりたいことをやれるように動く |
| 地味に仕掛ける |
| 完成度の高いサンプルを作る |
| 販路開拓まで責任を持つ |
5 | 良品計画・嶋崎朝子の「物語」 |
| 週に1万5000個売れる大ヒット商品 |
| 「本当に自分が欲しいか」 |
| 「化粧品なんて無印良品らしくないよ」 |
| 販売の現場とタッグを組む |
| 商品改良は販売スタッフのため |
| 「MUJI BEAUTY」という新たな挑戦 |
6 | 富士フイルム・飯田年久の「物語」 |
| デジカメ事業の黒字に貢献した男 |
| 家電メーカー参入により市場激変 |
| やればできる! |
| 不良在庫を作らずに、切り替えに成功 |
| 顧客の声には「NO」と言うな |
| 改革の「ハブ」という仕事 |
| デジカメを超えて |
7 | JAあいち知多・伊藤勝弥の「物語」 |
| 日本で一番活性化しているJA |
| もっとよりよい組織にしたい! |
| 外に目を向け、貪欲に学ぶ |
| まずやってみる |
| 「CS等モデル店舗」の取り組み |
| 組織風土を変えるまでやりたい |
| 第2章のまとめ |
第3章 | 「課長力」を形成する6つの力 |
1 | ハングリーであるという自覚 |
| 力の源泉はどこにあるのか |
| 危機感vsマイナーな存在 |
| 「逆風」という「追い風」 |
2 | 第1の力―観察する力 |
| 「観察」が合理性、戦略性に結びつく |
| 6つの「物語」に見られる「観察する力」 |
3 | 第2の力―跳ぶ力 |
| 「仮説」に昇華する |
| 思い切って「跳ぶ」 |
| 6つの「物語」に見られる「跳ぶ力」 |
4 | 第3の力―伝える力 |
| 大切なのは「伝わる」こと |
| 合理的な裏付けが不可欠 |
| 6つの「物語」に見られる「伝える力」 |
| 第4の力―はみ出る力 |
| 「はみ出る」のが課長の仕事 |
| 課長だからすべてが見渡せる |
| 縦・横・斜めすべてに「はみ出る」 |
| 6つの「物語」に見られる「はみ出る力」 |
6 | 第5の力―束ねる力 |
| ひとりで突破はできない |
| 「コアチーム」をつくる |
| 6つの「物語」に見られる「束ねる力」 |
7 | 第6の力―粘る力 |
| 壁にぶつかるからこそ、「突破」につながる |
| 二つの壁 |
| 6つの「物語」に見られる「粘る力」 |
| 第3章のまとめ |
第4章 | 「課長力」強化のための仕組み |
1 | どうすれば「突破」する課長は増やせるのか |
| 何もしなければ地盤沈下する |
| 半数の課長を「突破」する課長に変身させる |
| 着火、場、評価、展開 |
2 | 「着火」の仕組み |
| 「着火」こそ経営トップの仕事 |
| 「お前が必要なんだ」+「責任は俺がとる」 |
| 上が変わらなければ、課長は変わらない |
3 | 「場」の仕組み |
| 「舞台で演じる」という意識の欠如 |
| トヨタのBR組織という「場」 |
| プリウスはBRによって生まれた |
| テーマ+納期+専任メンバー |
| 「ライン課長」こそ最高の「場」である |
4 | 「評価」の仕組み |
| 納得する評価との連動 |
| 未来志向の評価 |
5 | 「展開」の仕組み |
| 「突破」が当たり前の組織に |
| 課長を核とした「職場づくり」 |
6 | グローバルに「突破」する |
| 世界を舞台に |
| 課長たちを世界に放り込め |
| 第4章のまとめ |
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| エピローグ―他の誰かのために |
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| 参考文献 |
| 巻末付録 |
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