シャドーワーク
知識創造を促す組織戦略
『シャドーワーク』
著者:一條 和生 徳岡 晃一郎
出版社:東洋経済新報社
出版日:2007/02
Amazon内容紹介
『シャドーワーク』知識創造を促す組織戦略
「"見えない仕事"がイノベーションを起こす!」
シャドーワークとは、通常の業務、意思決定プロセスからは外れた、個人の自主的な意志と裁量による創造的な仕事を指している。質の高いシャドーワークこそが組織をクリエイティブに動かし続け、また社員自身も生き生きと活躍できるベースとなるのだ。
本書では、グーグル、日産自動車、アサヒビール、リコー、構造計画研究所、コーセー、スターバックスコーヒージャパンなどでの成功事例を紹介、シャドーワークを促進するマネジメントのあり方について解説している。
本書は、実践的ビジネストレーニング誌『季刊 Think!』で話題を呼んだ特別レポートに大幅加筆したもので、若手のビジネスパーソンに対して「シャドーワーカーたれ」というメッセージを込めた内容にもなっている。
目次
| まえがき |
第1章 | シャドーワークがイノベーションを起こす |
| シャドーワークが生まれるとき |
| 日産再生のシンボルとなった新型マーチの誕生 |
| 女性をターゲットにしたクルマづくり |
| 業界常識を破った10色のカラーバリエーション |
| 女性らしさを追求しすぎると、女性から遠ざかる |
| インテリジェントキーは女性が乗るからこそ必要 |
| 常識を疑ってかかれ! |
| シャドーワークとは何か |
| 自発的なアプローチの発露 |
| 「シャドーワーク」の価値の問い直し |
| 成果主義のもとでの名ばかりのプロセス評価 |
| シャドーワークによる社内誌づくり |
| 四面楚歌のなかの決断 |
| 組織と個人行動の使い分け |
| 発想の転換を促す機会を用意する |
| イノベーションが起こるとき |
| “目に見える世界”と“目に見えない世界” |
| “目に見えない世界”の重要性が増している |
| シャドーワークと内部統制 |
| 共創・協働を軸にしたワークスタイル |
| これから求められるワークスタイル |
| 共創・協働を軸にしたワークスタイルの4つの類型 |
| プロデューサー型 |
| 社内調整型 |
| 社外嗜好型 |
| 御用聞き型 |
| これからの主役はプロデューサー型 |
| プロデューサー型はシャドーワークのプロ |
| シャドーワークの3つのフェーズ |
| オフのシャドーワーク |
| インプットのシャドーワーク |
| ブレークスルーのシャドーワーク |
| ハイパフォーマーのシャドーワーク |
| シャドーワークの推進力 |
| 成果を出そうとする強い意志 |
| 組織を動かすコミュニケーション |
第2章 | シャドーワークがもたらした成功事例 |
| <リコー>ブログづくりで明らかになったシャドーワークの可能性と課題 |
| 大評判になったリコーのビジネスブログ |
| こだわりのデジタルカメラ「GR DIGITAL」の発売 |
| ブログ検討のための部門横断的な活動 |
| 企業のプロモーションにブログは使えるのか? |
| “手弁当”感覚のスタンスがブログの成功を呼ぶ |
| シャドーワークの新しい可能性と課題 |
| <シマノ>一社員のシャドーワークによって実現した技術系社員の海外派遣プログラム |
| 世界を席巻するフェイスレス・ジャイアント |
| 技術系社員の欧米派遣プログラムが始動 |
| マーケットインのシマノのDNAを取り戻す |
| 市場への直接接触が、技術社員の気づきをもたらす |
| シャドーワークが組織文化を変える |
| <コーセー>常識破りのヒット化粧品を実現した一人の研究者のシャドーワーク |
| コーセーを代表するヒット商品 |
| 商品化の大きな壁 |
| 社内の支持者を集めて、商品化の抵抗を払拭する |
| 反発をねじ伏せて前に進む力が商品開発の原動力 |
| <バンダイ>シャドーワークが企業活力の原点 個人の思いとパワーが会社をつくる |
| 会社を私物化して、自己実現に邁進せよ |
| 即断即決、トライ・アンド・エラーを速く回す |
| バンダイ流プロフェッショナルの人材像 |
| 「感動創造論文」を通じて社内事業家を育成 |
| キラキラジャパン・プロジェクト |
| やりたいことをやるのがシャドーワークの出発点 |
| <グーグル>シャドーワークも非シャドーワークも区別がない独特の企業文化が活力を生む |
| 世界中の情報を整理する |
| グローバルなシャドーワークがプロダクトの推進力 |
| グローバルな研究開発を支える社内の風土としくみ |
| 徹底した人材精鋭主義が独自の開発モデルの基盤 |
| 20%ルールで創造性を刺激する |
| シャドーワークを意識させない文化 |
| <アサヒビール>営業スタッフ成長のカギはシャドーワーク シャドーワークの出発点は自己客観化 |
| 営業ノウハウの暗黙知は継承できるのか? |
| シャドーワークの出発点は、自己客観化 |
| 異なる価値観に触発されることも必要 |
| <構造計画研究所>付加価値の創出に欠かせない社員へのシャドーワーク支援 |
| シャドーワークが組織を強くする |
| 人の交流がシャドーワークを促進する |
| 技術者・研究者からプロデューサーへ |
| <スターバックス コーヒー ジャパン> |
| 楽しさがシャドーワークの源泉 喜びのない仕事は大きな成果を生まない |
| 新しいカフェスタイルを持ち込んだスターバックス |
| 楽しまなければ、よい仕事はできない |
| 荻野の初シャドーワーク |
| シャドーワークはグッド・ジョブのスターターになる |
第3章 | シャドーワークを阻む壁 |
| 揺らぎを起こし、個人を活性化させる |
| シャドーワークを阻むもの |
| シャドーワークの6つのカベ |
| 上司のカベ |
| 職場でのよくあるケース |
| 上司のカベとは? |
| なぜ上司のカベが発生するのか? |
| こんなときには、どうするだろうか? |
| どのように考えたらよいか? |
| 組織のカベ |
| 職場でのよくあるケース |
| 組織のカベとは? |
| なぜ組織のカベが発生するのか? |
| こんなときには、どうするだろうか? |
| どのように考えたらよいか? |
| 文化のカベ |
| 職場でのよくあるケース |
| 文化のカベとは? |
| なぜ文化のカベが発生するのか? |
| こんなときには、どうするだろうか? |
| どのように考えたらよいか? |
| バカのカベ |
| 職場でのよくあるケース |
| バカのカベとは? |
| なぜバカのカベが発生するのか? |
| こんなときには、どうするだろうか? |
| どのように考えたらよいか? |
| その他のカベ |
| 技術のカベ |
| 人事のカベ |
| 壁を乗り越えて |
第4章 | シャドーワークを促進するマネジメント |
| シャドーワークを誘発するマネジメント |
| シャドーワーク促進のポイント |
| リーダーが率先垂範する |
| 風土として公認する |
| 発想を飛ばすのに慣れる |
| 人事面でもフォローする |
| 助け合う |
| 組織にリーダーシップエンジンを備える |
| プロデューサーを輩出する組織 |
| GEのベスト・プラクティス |
| リーダーとしての素質は誰にでもある |
| リーダーのスキルは、実践の場で磨かれる |
| DNAを継承する人材育成 |
| トヨタのベスト・プラクティス |
| トヨタの人づくりは現場主義 |
| トヨタインスティテュート |
| シャドーワーク推進型人事部への転換 |
| 仕事をうまく運ぶためのポイント |
| 仕事の目的を達成するためにカバーされていないポイント |
第5章 | シャドーワークを埋め込む |
| 2030年の日本とシャドーワーク |
| 中国とインドの躍進、後塵を拝する日本 |
| 日本市場の特殊性 |
| 縮小していく日本経済 |
| ビジネスのグローバル化と日本企業 |
| グローバリゼーションの第3段階 |
| グローバルな事業展開 |
| グローバリゼーションの時代に求められるシャドーワーク |
| 従来の延長線上にない変化 |
| シャドーワークを埋め込む |
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| あとがき |
| 引用文献 |
| 参考文献 |
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