| プロローグ |
第一章 | バブル崩壊からリーマンショック直前まで人事部門を巡る環境はどう変化してきたのか? |
| 1998年という転換期 |
・ | バブル崩壊以降にやってきた、2つの大きな転換期 |
・ | 売上至上主義から利益至上主義へ |
| 「早期退職制度」と「アウトプレイスメント」が活発に |
| 「成果主義」は魔法の杖? |
| 経営者に言われるがままの、一方的な押しつけ型の人事が増加 |
・ | アリバイとセレモニーになっていった教育研修 |
| インターネットの普及と「情報化研修」の増加 |
| 「階層別研修」から「選抜型研修」へ |
| 選抜型研修とは名ばかりの「順番待ち研修」 |
| 企業の成長に貢献できなかった「コーポレートユニバーシティ」 |
・ | 従業員の「心の問題」の表面化 |
| 自殺者が3万人規模に突入 |
・ | 新しい「社員の動機づけ」の必要性 |
| 「名刺の肩書の自由化」「パソコン一人一台」「選抜型研修への参加」 |
| 2008年という転換期 |
・ | 経営が株主至上主義へと大きく舵をきる |
| 大企業の社長がコロコロと代わっていく |
| 経営者からの発信と、会社の実態との乖離 |
| 「雇用延長」「非正規雇用」「多様性への対応」が経営課題に |
・ | 人事に求められるものが変わった |
| アグレッシブからアサーティブへ |
| 「人事」専任部隊の復活 |
・ | 疲弊する現場組織 |
| 早々に辞めてしまう若手社員 |
| 常識や倫理観を失っていく社員たち |
| 低下する職場の組織力 |
| 2010年代を乗り越えていくために、人事に何が求められているか |
・ | 人事に求められる「マーケットイン」の発想 |
| 社員が戦力となるために、本当に必要な教育は何か |
| 個人情報の扱いに注意 |
・ | 長期的視野を持って人事戦略を考える |
第二章 | 「戦略人事」で成果を上げていくためのキーワード |
| 企業の人事部が置かれている状況 |
・ | 管理部門における人事部の位置づけ |
| 他部署に比べて人事部の地位が下がっている? |
・ | 「紺屋の白袴」になっていないか |
| 30代前半までに、複数のファンクションを経験する |
| 人事出身者から次世代リーダーを育成する |
| keyword1 教育・人材開発 |
| ――会社の戦略実現のために、どのような人材を育てるか |
・ | 人材開発部門はプロフィットセンターになれるのか? |
・ | 人事制度企画部門と人材開発部門を隔てる「ガラスの壁」 |
・ | 「専門家」になりたがる人材開発担当者 |
・ | これからの人材開発部門はどうあるべきか |
| keyword2 コーポレートユニバーシティ(選抜研修) |
| ――次世代リーダーを育てるために、選抜研修をどう有効活用するか |
・ | 成果を出している企業と機能していない企業に二極化 |
・ | コーポレートユニバーシティが失敗する4つのパターン |
・ | 選抜研修・ポジション・報酬の3点セットを機能させられるか |
・ | 会社のなかでどう位置づけ、どういう人材を担当させるのか |
| keyword3 採 用 |
| ――自社にとって必要な人材を、いかに採用するか |
・ | 「排除のプロセス」になってしまった採用プロセス |
・ | 採用担当者は、目の前の採用選考を「さばく」だけで手一杯 |
・ | 採用時のアセスメントと昇格のアセスメントをリンクさせて考える |
| keyword4 グローバル化 |
| ――グローバル化を進めるにあたって、人事に何ができるか |
・ | 成功と足踏み――二極化する「グローバル人事」 |
・ | 苦戦する「日本人社員のグローバル化」 |
・ | 外国人社員、M&Aした海外企業をどうマネジメントしていくのか |
・ | 社員のグローバル化に取り組み始めた日韓企業 |
・ | 5年後に「グローバル」の冠を外せるか否か |
・ | 「グローバル人事」を組織内でどのように位置づけるのか |
| keyword5 グループ人事 |
| ――グループ間人事交流を、いかに進めていくか |
・ | 「名刺が違う」グループ会社に出向けないグループ人事 |
| keyword6 メンタルヘルス |
| ――社員のうつを、水際でどう防いでいくのか |
・ | メンタルヘルスはキャリア形式の問題と切り離せない |
| keyword7 多様化推進 |
| ――「一般的な日本人男性正社員以外」の従業員をどうマネジメントしていくのか |
・ | 「女性活躍推進室」時代 |
・ | なぜ「女性総合職第一号」は会社を去ったのか? |
・ | 女性活躍推進室から多様化推進室へ |
・ | 多様化推進の成否のカギを握る「社長の本気度」 |
・ | 日本人男性正社員の多様化 |
| keyword8 シェアードサービス/BPO(ビジネスアウトソーシング) |
| ――シェアードサービス会社を、いかにうまく機能させるか |
・ | 袋小路に迷い込むシェアードサービス会社 |
・ | シェアードサービス会社をグループ人事の教育機関に |
・ | 外販ビジネスとしてデザインされたBPO |
| keyword9 人材データベース/人材マネジメント支援システム |
| ――会社の戦略に活かす人材のデータを管理するシステムを、いかに構築するか |
・ | 他の分野から遅れをとる、人事のシステム(IT)活用 |
・ | 「人事へのシステム導入」…何が目的なのかを見失っていないか |
・ | 「パッケージ」というシステムの特徴を理解すること |
・ | 人事情報システムから「人材データベース」という発想へ |
| keyword10 PDCA発想 |
| ――人材マネジメントにおいて「検証」「修正・再実行」をいかに行うか |
・ | 「P」「D」には強いが、「C」「A」に弱い人事 |
・ | 人材データの管理・分析はなぜ必要なのか~ある会社の事例 |
| keyword11 事実ベースのマネジメントとバリューチェーン |
| ――人事部が会社の業績に貢献していることを、いかにして検証するか |
・ | 「人事部は企業の業績に貢献している!」と言いきれない人事担当者 |
・ | 莫大な投資に対して、事実ベースのマネジメントが存在していない |
・ | 事実をベースとしたマネジメントないから、仮説を検証できない |
・ | 人事の仕事を「バリューチェーン」で考える |
・ | 人事はどのようなデータを集め、扱っていくことが求められているのか? |
・ | 大切なものは暗闇のなかにあるかもしれない |
第三章 | 専門家に聞く これからの人事部に考えてほしいこと |
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| インタビュー1[グローバル] |
| スピード感をもって「グローバルビジネスリーダー」を育てることがグローバル化成功の鍵 |
| 大滝令嗣氏(早稲田大学大学院商学研究科(早稲田大学ビジネススクール)客員教授) |
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| インタビュー2[経済] |
| 人事を考えるなら、「経済」「経営」「人事」の三層構造で考えてほしい |
| 山田久氏(日本総合研究所 調査部マクロ経済研究センター所長主任研究員) |
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| インタビュー3[コーチング] |
| ビジネストップはアスリートと同じ。コーチをつけずにアスリートは勝てるのか? |
| 伊藤守氏(株式会社コーチ・エィ代表取締役) |
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| インタビュー4[ビジネススクール] |
| ビジネススクールで学ぶことの本質は、ビジネスや仕事の「型」を学ぶこと。 |
| これを学んだ人材を、企業で活用する意義とは? |
| 中島豊氏(中央大学ビジネススクール 大学院戦略経営研究科(博士・総合政策)特任教授) |
第四章 | 戦略人事になるために |
| 戦略人事になるために |
・ | 戦略人事はじめの一歩 |
| 戦略人事に求められる人物像 |
・ | 人事担当者に必要な3つのビジネスリテラシー |
・ | 人事担当者に必要な3つの資質 |
・ | 人事担当者に、必要だが欠けている資質 |
・ | 人事としての「ソーシャルキャピタル」 |
第五章 | 現場の人事に聞く今考えなくてはならないトピックス |
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| [対談1] |
| 日本企業の女性活躍推進から多様化推進まで先進事例を学ぶ |
| 株式会社東芝 多様性推進部部長 岩切貴乃 氏 |
| 株式会社INAX 人事・総務部 EPOCH ダイバーシティ推進室室長 桑原靖子 氏 |
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| [対談2] |
| 急成長する企業が直面する課題に対して、人事部はどう応えるのか |
| ソフトバンクモバイル株式会社/ソフトバンクBB株式会社/ソフトバンクテレコム株式会社 執行役員 人事総務統括人事本部本部長 甲田修三 氏 |
| 楽天株式会社 人事部部長 北村幸彦 氏 |
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| [対談3] |
| 従業員一人一人の力を伸ばしてサービスの質を向上させる施策を学ぶ |
| ヤマト運輸株式会社 人事総務部長 石崎隆浩 氏 |
| 株式会社ロフト 人事部部長 橋本圭司 氏 |
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| エピローグ |
| あとがき |