オープンイノベーション
組織を越えたネットワークが成長を加速する
オープンイノベーション
著者:ヘンリー チェスブロウ(編)
出版社:英治出版
出版日:2008/11/25
Amazon内容紹介
『オープンイノベーション』組織を越えたネットワークが成長を加速する
「知識が急速なスピードで日々進化する今日においては、知識資産をできる限り迅速かつ柔軟に構築することがますます重要になっている。本書は、企業が組織の境界を越えて、外部の人材とともに知識を創造しながらダイナミックに活動するための方法を探究し、解き明かしている。」――野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授) 今日の企業にとってイノベーションが極めて重要なテーマであることは言うまでもない。本書は、社内のみならず広く社外の人材・組織・ネットワークを活かして新たな知を創造する「オープンイノベーション」のモデルを第一線の経営学者らが論じた注目作。未来の知識創造企業のあり方が見えてくる。
目次
| 日本語版出版に寄せて ヘンリー・チェスブロウ |
| はじめに |
| 監訳者によるまえがき |
1 | オープンイノベーション |
| 産業イノベーションを理解するための新しいパラダイム |
| ヘンリー・チェスブロウ |
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1.1 | オープンイノベーションとは何か |
1.2 | オープンイノベーションという新しいパラダイム |
1.3 | イノベーションの例外事象 |
1.4 | オープンイノベーションの先行研究 |
1.5 | オープンイノベーション パラダイムの新しさ |
1.6 | 結論 |
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| 第1部 企業内のオープンイノベーション実践 |
2 | 新しい難問と新しい発見 |
| ヘンリー・チェスブロウ |
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2.1 | イントロダクション |
2.2 | 社外イノベーションがあまり活用されないのはなぜか |
2.3 | 使われていない技術が社外にあまり売り出されないのはなぜか |
2.4 | 第3の難問:はっきりとしたビジネスモデルなしに成功を収めているテクノロジー―オープンソースの場合 |
2.5 | 第1部の各章についてのコメント |
2.6 | 結論 |
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3 | オープンイノベーションにおける大企業のコアコンピタンスとは何か |
| ジョンズ・フレスレフ・クリステンセン |
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3.1 | イントロダクション |
3.2 | 1980年代末から1990年代初めにかけての企業戦略とイノベーションのドミナントロジック |
3.3 | 1990年代初め以来のイノベーションをめぐる実証的な考察 |
3.4 | オープンイノベーション:家電産業におけるデジタルアンプのケーススタディ |
3.5 | まとめとして |
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4 | オープンでラジカルなイノベーション |
| 大企業における統合モデルを求めて |
| ジーナ・コラレッリ・オコナー |
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4.1 | イントロダクション:大企業におけるラジカルイノベーションの問題点 |
4.2 | レンセラーのラジカルイノベーション リサーチプログラム |
4.3 | 結果と考察 |
4.4 | まとめ:ラジカルイノベーションはオープンイノベーションでなければならない |
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5 | オープンソースソフトウェアにおけるオープンイノベーションのパターン |
| ジョエル・ウェスト、スコット・ギャラガー |
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5.1 | イントロダクション |
5.2 | オープンイノベーションの挑戦 |
5.3 | 研究の設計 |
5.4 | オープンイノベーションの一形態としてのオープンソース |
5.5 | 考察 |
5.6 | バリューネットワークの中でのオープンソースコラボレーション |
5.7 | 研究の限界 |
5.8 | 将来の研究 |
5.9 | まとめ |
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| 第2部 オープンイノベーションを支配する制度 |
6 | 専有可能性はオープンイノベーションを遅らせるのか? |
| ジョエル・ウエスト |
| |
6.1 | イントロダクション |
6.2 | 専有可能性を実現する知財権 |
6.3 | 知財権がオープンイノベーションを可能にする |
6.4 | 知財権はイノベーションのオープン性と両立するのか |
6.5 | ケーススタディ:携帯電話の標準規格 |
6.6 | 結論 |
| |
7 | 企業のイノベーションにおける大学の研究の利用 |
| キラ・R・ファブリジオ |
| |
7.1 | イントロダクション |
7.2 | 大学の知識と産業イノベーション |
7.3 | 企業による大学の研究の利用が意味すること |
7.4 | 実証証拠 |
7.5 | 結論 |
| |
8 | オープンスタンダードと知的財産権 |
| ティモシー・S・シムコー |
| |
8.1 | イントロダクション |
8.2 | 標準策定の概要 |
8.3 | 標準、技術、実装 |
8.4 | 標準策定における知財権戦略 |
8.5 | SSOにおける知財権戦略 |
8.6 | まとめ |
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9 | ソフトウェアにおける知財権 |
| スチュアート・J・Hグラハム、デビッド・C・モウェリー |
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9.1 | イントロダクション |
9.2 | 米国ソフトウェア産業の発展:垂直分離 |
9.3 | 米国におけるソフトウェア特許保護の発展 |
9.4 | 米国ソフトウェア産業における特許の流れ:1987-2003 |
9.5 | まとめ |
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| 第3部 ネットワークが形作るオープンイノベーション |
10 | オープンイノベーションの組織間コンテクスト |
| ウィム・バンハバーベク |
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10.1 | イントロダクション |
10.2 | オープンイノベーションとさまざまな分析のレベル |
10.3 | 組織間ネットワーク |
10.4 | ネットワーク管理とオープンイノベーション |
10.5 | オープンイノベーションの地理的な次元 |
10.6 | 結論 |
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11 | 知識ネットワークとイノベーションの地理的な位置 |
| キャロライン・シマード、ジョエル・ウェスト |
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11.1 | イントロダクション |
11.2 | 知識フロー、ネットワーク、イノベーション |
11.3 | オープンイノベーションの地理学 |
11.4 | オープンイノベーションをサポートするネットワークの構築 |
11.5 | 将来の研究のためのヒント |
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12 | システムミックイノベーションにおけるオープンイノベーション |
| マルク・V・Jモーラ、トーマス・ケイル、ジェシカ・ペッカ・サルメンカイタ |
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12.1 | イントロダクション |
12.2 | システムミックイノベーション |
12.3 | 戦略的な資源配分 |
12.4 | 中核企業によるシステミックイノベーションのマネジメントのためのフレームワーク |
12.5 | 総括と将来の研究の方向性 |
12.6 | 結論 |
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13 | バリューネットワーク内のオープンイノベーション |
| ウェム・バンハバーベク、ミリアム・クロート |
| |
13.1 | イントロダクション |
13.2 | アグリバイオと新しいビジネスチャンス |
13.3 | バリューコンステレーション:価値創造、分配の組織化 |
13.4 | バリューコンステレーションによってオープン・イノベーションの理解を深めるために |
13.5 | 結論と将来の研究の方向性 |
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| 第4部 まとめ |
14 | バリューネットワーク内のオープンイノベーション |
| ジョエル・ウェスト、ウェム・バンハバーベク、ヘンリー・チェスブロウ |
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14.1 | イントロダクション |
14.2 | 分析のレベル |
14.3 | 個人とグループ |
14.4 | 企業にとっての意味 |
14.5 | 組織間バリューネットワーク |
14.6 | 産業、セクター |
14.7 | 国家体制とイノベーション |
14.8 | 研究のデザイン |
14.9 | オープンイノベーションの限界の画定 |
14.10 | 結論 |
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