日本「再創造」
「プラチナ社会」実現に向けて
日本「再創造」
著者:小宮山 宏
出版社:東洋経済新報社
出版日:2011/6/3
Amazon内容紹介
『日本「再創造」』―「プラチナ社会」実現に向けて
「課題先進国」への回答
こうすれば大発展できる
悲観論が横溢するのは、正しい情報を手にしていないためである。冷静かつ客観的に現状を見れば、日本は世界でも稀な恵まれた国である。日本には、技術と人、そして経済がある。それらを単に足し算・引き算するのは前世紀の考え方であり、かけ算で考えていかなければ未来は作れない。
日本には幸いなことに課題が山積している。課題とは解決すればするだけ、高質の経験値と価値が創出される。高齢社会も低炭素社会も、先に解決した者が勝ちならば、早く課題に直面し、かつ能力を発揮した方が得に決まっている。
元東京大学総長がわかりやすく説く、未来を見据えたプラチナ社会実現の方法。
目次
序章 | 「課題先進国」から「課題解決先進国」へ |
| 日本には課題を解決する潜在能力がある |
| 経済成長の中核・アジアにいる僥倖 |
| 対日感情の良い国は多い |
第1章 | 「普及型需要」と「創造型需要」―先進国における需要不足の正体 |
| 人工物は必ず飽和する |
| 中国の高成長はいつまで続くか? |
| 自動車も今後七~一〇年で飽和に達する |
| 過剰生産にともない熾烈な競争が起こる |
| もはや坂の上の「雲」は存在しない |
第2章 | 二一世紀のパラダイムと情報技術の役割 |
| 爆発する知識・有限の地球・高齢化する社会 |
| 知的活動がもたらした負の遺産 |
| 知と価値の関係がわかりにくい |
| 「知識の構造化」の重要性 |
| 人類の情報スピードは「神の見えざる手」を超えた |
| 情報技術はイノベーションの共通基盤 |
第3章 | 「有限の地球」を救う「ビジョン2050」 |
| ビジョン2050 |
| 自動車の台数が今の四倍になってもエネルギー消費は減らせる |
| 省エネルギーは経済的に成り立つ |
| リサイクルのほうがエネルギー効率がよい理由 |
| 都市伝説ではない「都市鉱山」 |
| 「物質循環型社会」を構築するための三つのポイント |
| 現在はエネルギーの八割を化石燃料に依存 |
| 原子力は過渡期のエネルギー |
| 砂漠でバイオマスを生産する |
| 二酸化炭素を世界で二五%削減する |
| 先進国と途上国の合意が可能なビジョン |
| 「資源自給国家」日本 |
第4章 | 創造型需要にこそ活路ありⅠ―環境で世界市場を切り開く |
| 「ものづくり」と「日々の暮らし」 |
| 家庭におけるエネルギー消費の構造 |
| 適切な規制はイノベーションを促す |
| 冷暖房エネルギー消費は一二分の一にできる |
| イノベーションの余地とは「理論」と「現実」の差 |
| 普及型需要でなぜ日本は失敗したか |
| 白物家電はメーカー二社体制に |
| 心配な太陽電池の将来 |
| 世界に先行する「エコキュート」と「エネファーム」 |
| エコキュートとエネファームは三〇兆円市場になる |
| 国内の巨大マーケットを利用してコストを下げる |
| 「ゼロからのものづくり」にこそ強み |
第5章 | 創造型需要にこそ活路ありII―技術で活力ある高齢社会を実現する |
| 「課題」と「ゼロからのものづくり力」を有する国 |
| 幸せな加齢の五条件 |
| 教育現場に高齢者や社会人を |
| 多様性を失った学校教育 |
| 安全性とおいしさで勝負する農業 |
| グローバル化の脅威におびえるな |
| 高齢社会は日本の技術力を生かす絶好のチャンス |
第6章 | 「プラチナ社会」の実現に向けて |
| 坂の上の「雲」を突き抜ける |
| 三つのイノベーションで目指す「プラチナ社会」 |
| 動き出した自治体 |
| 知識を構造化し共有化するプラチナ構想ハンドブック |
| プラチナ構想スクールとネットワークのネットワーク |
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| あとがき |
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