イノベーションを興す
イノベーションを興す
著者:伊丹 敬之
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2009/12/17
Amazon内容紹介
『イノベーションを興す』
グーグル、CD、日本語ワープロなど、人々に感動を生み出せるような大きなイノベーションが生まれるプロセス(イノベーション・プロセス)では、次の3つのステップが段階を追って積み重なっている。
筋のいい技術を育てる。市場への出口を作る。社会を動かす。
つまり、3つの段階が積み重なってはじめて、人々に感動を与えられるようなイノベーションが生まれてくるのである。
目次
第Ⅰ部 | 筋のいい技術を育てる |
第1章 | 筋のいいテーマを嗅ぎ分ける |
| イノベーションの出発点は、技術テーマの選択 |
| 筋のよさとは |
| 嗅ぎ分ける力 |
| ロードマップのウソまこと |
| 技術の目利き |
第2章 | 偶然を必然が捕まえる |
| 偶然がしばしば技術を育てる |
| 人間にとっては偶然、自然にとっては必然 |
| 偶然の必然化に構造あり |
| 偶然の効率的発生 |
| 偶然の効率的評価 |
| 偶然の効率的固定化 |
| 生物の進化、技術の進化 |
第3章 | 技術が自走できる組織 |
| 技術の自走の大切さ |
| ソニーとホンダ |
| 自走と自己満足の違い |
| 自走の構造 |
| 研究と事業の健全な距離感を保つには |
| 距離感の落とし穴 |
第Ⅱ部 | 市場への出口を作る |
第4章 | 顧客インの技術アウト |
| なぜ、「市場への出口」なのか |
| なぜ、「作る」なのか |
| 顧客インとは、技術アウトとは |
| マーケットインが生み出す力学 |
| 主張をもち、未知のニーズを掘り当てる |
| しかし、ある種のプロダクトアウトのすすめ |
第5章 | 外なる障壁、内なる抵抗 |
| 市場とのコミュニケーション、組織内の説得 |
| 市場からの学習 |
| 市場の説得 |
| 肯定技術と否定技術の共存 |
| 内なる抵抗―心理的許容、キャッシュフロー、技術支援 |
第6章 | 死の谷とダーウィンの海を活かす組織 |
| 市場への出口での試練 |
| 死の谷の機能は選別、警告、教育 |
| ダーウィンの海の機能は努力促進、情報学習 |
| 修羅場のマネジメント |
| プロジェクトを切る、情と理のバランス |
第Ⅲ部 | 社会を動かす |
第7章 | コンセプトドリブンイノベーション |
| 社会を動かすドライバー |
| 三つのドライバー―コンセプト、ビジネスモデル、デザイン |
| コンセプトに社会が共鳴する |
| コンセプトの進化ダイナミズム |
| コンセプト創造の要件 |
第8章 | ビジネスモデルドリブンイノベーション |
| ビジネスモデルとは |
| 市場創造の背後の駆動力の源泉 |
| 神は細部に宿る |
| コンセプト創造の双方向関係 |
| 学習システムとしてのビジネスシステム |
第9章 | デザインドリブンイノベーション |
| イノベーション駆動力としてのデザイン |
| アップルと任天堂のデザインイノベーション |
| 脱成熟化のためのデザインドリブン |
| 技術とコンセプトが必要 |
| 日本のポテンシャル |
| Stay hungry.Stay foolish. |
第Ⅳ部 | イノベーションの発生メカニズム |
第10章 | イノベーションの不均衡ダイナミズム |
| 破壊的創造こそイノベーション |
| 静かな建設者 |
| イノベーションプロセスはジグザグ、不均衡 |
| イノベーションの外的要因と内的要因 |
| 技術の自走と共同幻想 |
| 不均衡をバネにする |
第11章 | 組織は蓄積し、市場は利用する |
| 企業は技術的変換の主体 |
| パソコン技術を活かせなかったゼロックス |
| 知識・企業システム・イノベーションのダイナミクス |
| オープン知識ベースの形成 |
| オープン知識ベースの拡大と技術の自走 |
| 企業組織による学習活動 |
| 組織と市場の得意技のミックス |
第12章 | オープンイノベーションへの憧れ |
| 知識の蓄積と利用のジレンマ |
| 実験の国アメリカ、育成の国日本 |
| シリコンバレーモデルの幻想 |
| しかし、「日本」という壁 |
終章 | イノベータ―たち |
| イノベーションプロセスのリーダー |
| MOTとは学習活動のマネジメント |
| 技術者からイノベータ―へ |
| 偉大なイノベーターは、心に火をつける |
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| あとがき |
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