失敗学実践講義
だから失敗は繰り返される
失敗学実践講義
著者:畑村 洋太郎
出版社:講談社
出版日:2006/9/29
Amazon内容紹介
『失敗学実践講義』 だから失敗は繰り返される
失敗学を使っている組織・社会は強くなる!
失敗に起こってから対応するのでは遅い。
「起こる前から起こった後のことを考える」、これを実践すれば、事故や失敗も減るし、起こっても損害が広がることを防ぐことができる。
ナマの情報をもとに失敗を徹底的に解明した注目の書。
目次
| はじめに |
| 「失敗まんだら」について |
第1講 | 想定され得ることは必ず起こる(六本木ヒルズの大型回転ドア事故) |
| 人気スポットでの死亡事故 |
| 「ドアプロジェクト」とは? |
| 子どもには好奇心がある |
| 人の危機感知領域が狭くなっている |
| 同じ事故が繰り返される「三〇年の法則」 |
| 失敗は確率現象である |
| 「本質安全」と「制御安全」 |
| 途切れた技術思想 |
| 想定され得ることは必ず起こる |
| 危険学という考え方 |
第2講 | 人の注意力には限界がある(日本航空の連続トラブル) |
| 安全アドバイザリーグループとは? |
| 会社を取り巻く厳しい状況 |
| 機長は何を考えて行動しているのか |
| 言葉だけの確認でちゃんと伝わるのか |
| 真面目にやるほど問題が大きくなる |
| 問題な中間管理層 |
| マニュアルの問題点を認識しよう |
| 縦割り組織に横串を刺す |
| トップになる人には安全対策の責任者を経験させろ |
第3講 | 追いつかなった企業改革のスピード(JR福知山線脱線事故) |
| なぜ対向列車や後続列車は止まらなかったのか |
| 列車を止めたのは民間人 |
| 三河島事故の教訓は箱根の山を越えなかった |
| 安全性より定時性を優先? |
| 企業文化が人を殺した? |
| 信楽高原鉄道事故で失われた一五年 |
第4講 | ゼロからつくり直すことの大切さ(金融システムの失敗) |
| わかっていたのに問題を起こした甘い共存策 |
| 付加設計は絶対に失敗する |
| 一度全部捨ててから本当にいるものを拾い直す |
| 四つ角に三つの支店があれば新支店はもう一隅につくれ |
| 東証は何も考えていなかった? |
| 欠陥を確かめる方法 |
| 検証作業に必要な「仮想演習」と「逆演算」 |
| 専門家はトータルで見ることができない |
| ゼロから見る目を養う |
第5講 | 見たくないものは見えない(リコール隠し) |
| リコールとは? |
| リコールを取り巻く「社内」「社外」の二つの雰囲気 |
| 品質保証部の立場で会社の姿勢がわかる |
| 優先順位の低いものがトラブルを起こす |
| 求められる「真の目利き」 |
第6講 | 起こる前に起こった後のことを考える(火災に学ぶ) |
| なんでも燃える |
| 技術屋の無知が起こす火災事故 |
| 人の意識にも汚れは溜まる |
| 考えの壁 |
| 火災は完全には防ぐことができない |
| 火災を起こした後の対処が評価される |
第7講 | それぞれの立場から見える風景(JCO臨界事故) |
| 無知によって事故は起こった |
| 無知の背景 |
| 社内文化の怖さ |
| 原因をつくった発注元と受注先の力関係 |
| 動態保存を巡る問題 |
| 事故は「社会の共有財産」 |
第8講 | トップの孤独(ロケットの打ち上げ失敗) |
| トップならではの苦労 |
| ロケットの特殊性 |
| 6号機の失敗 |
| 不眠状態に |
| 「スタンド・アロン」にしてはいけない |
第9講 | 「現地」「現物」「現人」が理解の基本(JR羽越線脱線事故) |
| 公開情報から頭の中で想定したこと |
| 仮説1 地形と気象の関係 |
| 仮説2 運転士の行動と判断 |
| 仮説3 列車を倒した風の力 |
| 現地調査で明らかになった事実 |
| 現場付近で起こっていたこと |
| 共鳴力を原因究明に利用する |
| 「三現」で行動しなければ真実は見えない |
| うまく対応しても起こる事故 |
| 「責任追及」でしか晴らせない「遺族の思い」 |
| 「遺族の思い」を昇華する企業責任の果たし方 |
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| おわりに |
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