イノベーション思考法
イノベーション思考法
著者:黒川 清
出版社:PHP研究所
出版日:2008/3/15
Amazon商品の説明より
『イノベーション思考法』
なぜ日本にはgoogleが誕生しなかったのか。なぜ日本にはルイ・ヴィトンを超えるブランドがないのか。なぜ日本では中高年男性の自殺が異様に多いのか。それは「出る杭」思考がないからだ。頭の使い方が因循的な「おじさんカルチャー」を脱しきれず、新しい価値を創造しようと思わないのである。それでは、グローバル化がリアルになる時代を生き抜くことはできない。いまこそ、画期的なアイデアや技術で社会を変えるイノベーションが必要とされている。イノベーションはよく「技術革新」だと誤解されがちだが、そうではない。新しいアイデアや技術が広まり、新しい価値の体系をつくり、結果として社会全体を変えることを指す。では、日本でイノベーションを実現させるためには何が必要なのか。横並び、視野狭窄、頭の使い方が下手な「おじさんカルチャー」を脱する思考法とは。米国で医学部教授として活躍し、内閣特別顧問を務める著者が大胆に語る。
目次
| はじめに |
第一章 | グローバル時代に何が起きているか |
| 後戻りできないフラット化がはじまっている |
| アメリカの経験をもとにして、「外」から見た日本 |
| 必要なのは「人材」ではなく「人財」である |
| グローバルに展開し、ローカルに考える |
| 流通革命を起こしたヤマト運輸の秘密 |
| ユニクロを凌ぐ「ザラ」のビジネスモデル |
| お客さんにアイデアを出してもらう |
| イノベーション=技術革新ではない |
第二章 | ノベーションは繰り返される―発想転換の歴史物語 |
| ビッグバンのはじまりは産業革命 |
| 鉄鋼が巨大都市の出現を可能にした |
| 食肉処理場のシステムを参考にした自動車王フォード |
| 過去の体験で未来をスポイルするな |
| 「ハル・ノート」は、一歩先を見るイノベーションだった |
| 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は二昔前の話 |
| 一九七一年第五次パラダイムシフト |
| 横並び業界のアンチ・イノベーション |
| 液状化する国家 |
| 日本はなぜ遅れをとったのか |
第三章 | 「出る杭」になることを怖れるな |
| 海外に友人をつくることの必要性 |
| 第五次パラダイムシフトの秘密 |
| シリコンバレーは投資と「人財」の交差点 |
| 日本には本当のベンチャー投資家がごく少ない |
| おじさんカルチャーを乗り越えろ |
| 連携するパートナーを見つけ出せ |
| グラミン銀行に学ぶこと |
| 新しいのは「作っているもの」ではなく「作り方」 |
| ブランドのもつ付加価値を考えよう |
| 見えない価値を忘れるな |
| アップルはコンセプトで勝利した |
| インフラ構築を誰が担うか |
第四章 | 何がイノベーションを妨げるのか |
| 知の構造化 |
| 日本のビジネス風土を考える |
| 失敗を隠して失敗を重ねるな |
| イノベーション・スパイラル |
| 科学者の役割 |
| 変革に抗う心―鎖国派の人たち |
| 成功体験にとらわれるな |
| 学生の半分が外国人―立命館アジア太平洋大学の成功 |
第五章 | イノベーションを起こすための二〇の心得 |
| 「ブランディング」が死命を決めると心得よ |
| 社会全体を見据えたゴール |
| 同質性に溺れず、質の異なる友人を増やせ |
| 環境とエネルギー問題がポイントだ |
| 哲学と志を忘れるな |
| ニッチ(隙間)をフロネシスで押し開けろ |
| 成功者がイノベーターとは限らない |
| 変化する価値観を受け止めろ |
| 大学の権威にだまされるな |
| 「学歴」という既得権を放り出せ |
| 「島国」ではなく、「島国根性」を問題にせよ |
| 情報は変革のエネルギー源 |
| ゆっくり急いで高い山を見ろ |
| 失敗と失敗の検証を怖れるな |
| 異なることを好きになれ |
| 男社会を否定しろ |
| 「公」と「官」を混同するな |
| 出る杭の可能性を見逃すな |
| 「暗黙知」を敬え |
| 「成功は失敗のはじまり」と心得よ |
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| おわりに |
| 参考文献 |
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