ストーリーとしての競争戦略
―優れた戦略の条件
ストーリーとしての競争戦略
著者:楠木 建
出版社:東洋経済新報社
出版日:2010/4/23
Amazon商品の説明より
戦略の神髄は 思わず人に
話したくなるような 面白いストーリーにある。
大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられているという点で共通している。戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。本書では、多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から、究極の競争優位をもたらす論理を解明していく。
目次
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| まえがき |
第1章 | 戦略は「ストーリー」 |
| 論理と実践 |
| 「無意味」と「嘘」の間 |
| 戦略の論理化 |
| 戦略とは何か |
| 「セオリーG」 |
| 「ストーリー」とは何か |
| 戦略の「流れ」と「動き」 |
| 「ストーリー」とは何ではないのか |
| 1 「アクションリスト」ではない |
| 2 「法則」ではない |
| 3 「テンプレート」ではない |
| 4 「ベストプラクティス」ではない |
| 5 「シュミレーション」ではない |
| 6 「ゲーム」ではない |
| 「ビジネスモデル」と「ストーリー」 |
| 「短い話」を長くする |
| 数字よりも筋 |
| 日本企業こそストーリーを |
| 戦略づくりの面白さ |
第2章 | 競争戦略の基本理論 |
| 競争戦略と全社戦略 |
| 勝ち負けの基準 |
| 市場を向いた経営? |
| 事業家と投資家の違い |
| 業界の競争構造 |
| ハワイか北極か |
| 戦略でないもの |
| バズワードの功罪 |
| 「違い」をつくる |
| 「違い」には「違い」がある |
| ポジショニング―シェフのレシピ |
| ポーターの競争戦略 |
| トレードオフ |
| 組織能力―厨房の中 |
| セブン-イレブンの「仮説検証型発注」 |
| なぜ、まねできないのか |
| トヨタの製品開発能力 |
| 回避か対抗か |
| SP-OCマトリクス |
| SPとOCのミックス―時間軸を入れて考える |
| SPとOCのテンション |
| フォードとマツダ |
| 日本企業のOCバイアスと復活パターン |
| 競争戦略の源泉 |
第3章 | 静止画から動画へ |
| 「三枚のお札」 |
| ストーリーは「四枚目のお札」 |
| シュートの軸足を決める―ストーリーの競争優位 |
| パスを出す―ストーリーの構成要素 |
| パスをつなげる―ストーリーの一貫性 |
| 1 ストーリーの強さ |
| 2 ストーリーの太さ |
| 3 ストーリーの長さ |
| 筋の良さ |
| 戦略ストーリーの古典的名作―サウスウエスト航空の事例 |
| ストーリー化―戦略構築のプロセス |
| 交互効果 |
| 競争優位の神髄 |
第4章 | 始まりはコンセプト |
| 起承転結の「起」 |
| 本当のところ、誰に何を売っているのか |
| 「どのように」よりも「誰に、何を」 |
| 「明日来る」の価値 |
| デパートとコンビニ |
| Eコマースは「自動販売機」? |
| すべてはコンセプトから |
| 扇の要 |
| 誰に嫌われるか |
| 人間の本性を見つめる |
| 人間の本性は変わらない |
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第5章 | 「キラーパス」を組み込む |
| 起承転結の「転」 |
| スターバックスのストーリー |
| 1 店舗の雰囲気 |
| 2 店頭と立地 |
| 3 オペレーション形態 |
| 4 スタッフ |
| 5 メニュー |
| 一貫性の基盤 |
| 一見して非合理―持続的な競争優位の源泉 |
| 賢者の盲点を衝く |
| キラーパス・コレクション |
| 1 マブチモーター |
| 2 デル |
| 3 サウスウエスト航空 |
| 4 アマゾン |
| 5 アスクル |
| 「先見の明」ではない |
| 競争優位の階層 |
| 持続的競争優位の正体 |
| 地方都市のコギャル |
| 模倣それ自体が差異を増幅する |
| キラーパスの忌避と交互効果の不全 |
| 構成要素の過剰 |
| 究極の競争優位 |
第6章 | 戦略ストーリーを読解する |
| 事例―二〇〇四年のガリバーインターナショナル |
| 1 日本の中古車業界 |
| 2 「買取専門」 |
| 3 本部一括査定 |
| 4 出店とプロモーション |
| 5 ドルフィネットシステム |
| 6 競合他社 |
| 戦略ストーリーの読解 |
| 1 競争優位とコンセプト |
| 2 従来の中古車業者のストーリー |
| 3 「後出しジャンケン」 |
| 4 二つの「顧客」 |
| 5 ストーリーの一貫性 |
| 6 合理性では先行できない |
| 7 一括査定の「非合理」 |
| 8 なぜ「素人」なのか |
| 9 読解のまとめ |
| 読解からの教訓 |
| 1 成長戦略は「内向き」に |
| 2 キラーパスを出す勇気 |
| 3 「なぜ」を突き詰める |
第7章 | 戦略ストーリーの「骨法一〇カ条」 |
| 骨法その一 エンディングから考える |
| 骨法その二 「普通の人々」の本性を直視する |
| 骨法その三 悲観主義で論理を詰める |
| 骨法その四 物事が起こる順序にこだわる |
| 骨法その五 過去から未来を構想する |
| 骨法その六 失敗を避けようとしない |
| 骨法その七 「賢者の盲点」を衝く |
| 骨法その八 競合他社に対してオープンに構える |
| 骨法その九 抽象化で本質をつかむ |
| 骨法その一〇 思わず人に話したくなる話をする |
| 一番大切なこと |
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| 注記 |
| 索引 |
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