LEONの秘密と舞台裏
カリスマ編集長が明かす「成功する雑誌の作り方」
LEONの秘密と舞台裏
カリスマ編集長が明かす
「成功する雑誌の作り方」
著者:岸田 一郎
出版社:
ソフトバンククリエイティブ
出版日:2005-08-31
編集長は岸田一郎氏ではなくなってしまいましたが…。
内容
出版不況の中、鬼門といわれたメンズ誌で、「モテるオヤジの作り方」をコンセプトに一人勝ちを続ける雑誌・LEON。一号売り3億といわれる広告収入、超一流のクライアント、高い読者の支持。全てを握る編集長が書き下ろす、雑誌作り・流行・ビジネスの哲学!
読書メモ
当時まだLEONの編集長を務めていた岸田氏が自身のキャリア、LEONの誕生から成功を語る一冊。岸田氏が「モテるオヤジ」、「ちょい不良(ワル)オヤジ」で流行をつくりだし、男性向け高級ライフスタイル誌市場及びファッションを中心としたメンズライフスタイル市場を活性化させたのは記憶に新しい。街には不良(ワル)いオヤジが増え、多くの男性向け高級ライフスタイル誌が出版された。当時の影響力は凄かった。
流行を生み出し、ビジネス的にも成功に導いた岸田流の考え方・やり方はどんなビジネスにも通じる商売の基本を徹底している。直感・感性の人で、強烈な個性だけでLEONをつくったのではなく、最初からビジネスの全体像を持って進めていたことがわかる。
直感・感性+ビジネス感覚の両方が必要で、どちらかを欠いていないか常に問い続けることはとっても大事。
ハッピー・トライアングルづくり
⇒読者・クライアント・出版社の3者がハッピーになる関係
ハッピー・トライアングルづくりには
・「仕掛ける力」と「見立てる力」でトレンドに乗る・先導する。
・利益を生み出す構造を知る(販売収入と広告収入) etc…
必要なのは知識もセンスもです!
ちなみに・・・
岸田氏は変わらず“やんちゃ”です!
KISHIDA DAYS
目次
| はじめに |
第1章 | モテる雑誌はこうしてできた―LEON成功の舞台裏 |
| なぜ「ミドルエイジの男性向けライフスタイル誌」なのか? |
| 読者の「数」ではなくて「質」 |
| 私が求めた「実用とオリジナリティ」 |
| 「モテるオヤジ」がウケた理由 |
| トレンドを先導あるいは煽動する |
| 「費用対効果」という視点 |
第2章 | LEON前夜・前半―カリスマエディターの修業時代 |
| 3段変速より10段変速 |
| 紐と天秤で「費用対効果」を教えられる |
| 「メンクラ」を読み耽った生意気中学生 |
| 「差別化」のワザを磨いた学生時代 |
| メルセデスオヤジに完敗 |
| 駆け出し編集者の希望と不遜 |
| 株ブームにマンガでひと儲け |
| バブル崩壊を危うく回避 |
| レースで覚えたスポンサー探しのノウハウ |
| 編集長としての初戦に完勝 |
| 火のないところに煙を立たせる |
| 広告を取れない雑誌は続かない |
第3章 | LEON前夜・後半―カリスマエディター誕生譚 |
| 高級メンズ誌への挑戦 |
| 会社を移った理由 |
| いざ新天地へ |
| さっそく難問に直面 |
| 創刊に向けての修羅場 |
| 高級であれども実用 |
| サンプルイシュー |
| 創刊準備号と「ブルガリおしぼり」 |
| LEON創刊 |
| 創刊第4号の大勝負 |
| ジローラモ氏との幸運な出会い |
| 浮動票獲得作戦 |
| オヤジのロングボード |
| NIKITA創刊 |
|
第4章 | 岸田一郎の雑誌ビジネス論 |
| ライフスタイル誌は「見立て役」 |
| 雑誌が売れるメカニズム |
| ライフスタイル誌に正解はない |
| 編集長であることの責任 |
| 編集長のリーダーシップ |
| 出版不況の原因 |
| 「記者クラブ制」の弊害 |
| 広告に依拠するということ |
| ハッピー・トライアングル |
| マスかラグジュアリーか |
| オヤジの世代交代論 |
| 「モテるオヤジ」という仕掛け |
| 本音のコミュニケーション |
| Begin時代の仕掛け |
| リアリティと説得力 |
| 力の源泉としての企画力 |
| 道を立てればお洒落が引っ込む |
| 次に来る流行を作る |
| ブームの火を焚き続ける |
| 雑誌編集者の錬金術 |
| モテるオヤジはどこまで続く |
| お門違いのLEON批判 |
| 勝負と博打の大いなる違い |
| 「超付加価値」が求められる時代 |
| 優れた雑誌のコピーとは |
| 私のスタッフ、私の人脈 |
| 再び「ビジネスとしての自覚」について |
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