金融大崩壊
「アメリカ金融帝国」の終焉
内容
サブプライムローン問題に始まり、“リーマン・ショック”で爆発した世界金融クライシス。それは米国型「投資銀行」ビジネスモデルの崩壊とともに、天文学的なマネーが流動する世界の資本主義経済が、次のステージに突入したことをも意味している。早くから金融バブルの崩壊を予見してきた気鋭エコノミストが、この未曾有の金融クライシスの本質と、世界と日本のこれからを鮮やかに読み解く。読書メモ
なぜ今回の金融危機が起こったのか、実体経済への影響はどの程度あるのかの考察は、非常に納得感の高い説明。経済に明るくないので、内容がすべて正しいと断定はできないけれど我々一般のビジネスパーソンに指針を示してくれる一冊。非金融系の企業に勤めるビジネスパーソンにとっても現状を把握・分析し、自社への影響を想定することは今後の事業活動にとって重要です。「なぜこんなになってしまったのだ」と狼狽せず、なすべき対策を考える時です。アクションにつながるヒントとなる第6章「日本経済の生き残る道はどこか」はマクロな視点から“日本輸出株式会社”が向かうべき方向を示しているのが大変興味深い。欧米の消費が落ち込む中、ターゲットをアジア新興国の中産階級へシフトすべきというのも本書を通して納得できた。(ただ言及がかなり少ないのは残念。エコノミストの視点から実体経済の話をもっと聞きたかった。)
いつの不況の時代にも大成功をおさめる企業というのは必ずいます。本書を読んで日本の企業がそうなることを期待したいと思った。
(参考)
「大恐慌」時代に成功したマーケティング戦略
目次
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Training Information
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