| 監修にあたって――会社を去るとき、他の場所にもっていける「自分の経験」がどれだけありますか? |
| Office WaDa代表・元P&Gヴィスプレジデント・P&Gリタイヤード・オフィサー 和田浩子 |
| まえがき――企業と私生活の価値を高めるコア・バリュー |
| A.G.ラフリー |
| 謝辞 P&Gアラムナイ・ネットワーク |
| 序文 アラムナイ・ネットワーク会長 エドワード・C・タジア |
Part1 | 業界No1を維持し続けるリーダーシップ |
Chapter1 | コア・バリューは企業の戦略になる |
| コア・バリューとは「企業の拠り所となる信条」/P&Gが植え付けたコア・バリューで、人生が一変した人たち |
Chapter2 | 常に消費者にとって正しいことをする |
| ブラッド・ムーア(ホールマーク・ホール・オブ・フェイム・プロダクションズ社長) |
| 「あなたはなぜ、P&Gで働くのが好きなんですか?」/ライバル会社のマイナス面よりも、自社のプラス面を宣伝する/重要なのは、最終的に相手の心を動かすこと/「長期的に見て適切かどうか」で決断する |
Chapter3 | 自分の仕事を「正しいこと」でやり遂げる |
| ジェーン・フーバー |
| 良い企業の良い評判は、よい政府に貢献する/OGSM(目的、目標、戦略、数値目標)を意識する/プリングルズの容器に印刷した意外なものとは?/夢見ていた相手、ロバート・レッドフォードと会えた日 |
Chapter4 | 品質にこだわり、行動に誠意を |
| ポール・シャロン(キャンベル・スープ会長) |
| P&Gで叩き込まれた5つの価値観/新しい分野に移っても、やるべきことははっきりしていた/初任給の金額はきにするな |
Chapter5 | 「業界No1」の3つの側面 |
| ジョン・スメール(ゼネラル・モーターズ元会長) |
| 社員こそが、最も価値ある資産/アメリカ軍を襲った"勝利という病"/首位の座は、ある日突然失うわけではない/首位の座は、得ることよりも維持することのほうが難しい/過ちはゆっくりと進行するので、そのことに気づかない |
Part2 | コア・バリューを生かして能力を全開にする |
Chapter6 | 人は失敗から学ぶ |
| エド・リゴー(イノーヴァ社長) |
| P&Gのトレーニングから生まれた新会社の理念/とても有益だったメンターの指導/数週間かけて、部下全員と一対一で話をする/成功をもたらす行動原理ができあがるのは、低迷しているとき |
Chapter7 | 現状を維持しながら、変化を先取りする「勝利の方法」 |
| ジル・ベロー(ペプシコ・ベバレッジ・アメリカ副社長) |
| どこよりも優秀なマーケティングの基本原則を学んだ/ブランド管理に必要な、アートとサイエンス/変化を先取りすることで、売上を3倍にした方法 |
Chapter8 | オーナー意識を持つ |
| ジェーン・トンプソン(ウォルマート) |
| ビジネスの考え方を方向づけた、P&Gの最初の数年間/新入社員の提案にも、きちんと耳を傾ける/確実により遠くに行くために、時にはよりゆっくり行く |
Part3 | コア・バリューとチームワーク |
Chapter9 | 自分のチームの弱点と強みを知る |
| デイヴ・ブランドン(ドミノピザCEO) |
| 履歴書や家計ではなく、才能を採用する/正しいことを正しい方法で行う/転身を考えているリーダーへの実践的アドバイス「ここでは新参者でして」/自社の組織の中から、チャンスを求めている人材を見つけ出す/職場で起きたことを人に話したくなるような社風を目指す |
Chapter10 | その国に合わない企業文化を、いかに浸透させるか |
| ブラッド・キャスパー(ダイアル・コーポレーション社長兼CEO) |
| 「文化のカメレオン」になろうとした男/アジアに対応できたのは、P&Gの「コア・バリュー」を持ち続けたから/背が高いから見ることができた「頭頂部の信じられない光景」/西欧ではマイナスの価値観が、東洋では尊重されることも/P&Gのリーダーたちは優れた雄弁家だった |
Chapter11 | 誰かに責任転嫁をしてはいけない |
| ケイ・S.ネイピア(マクドナルド) |
| P&Gで最も成功した製品/異なるブランドの便益をひとつにまとめる戦略/実際に仕事をしながら学ぶ/必要な二、三のことに絞り、集中すれば、ほとんどのことはやり遂げられる/優良企業の共通点は、相違点よりも多い |
Chapter12 | 人材教育に力を入れる |
| シェリル・バチェルダー(ポパイズ・ルイジアナ・キッチン社長) |
| 「メモの書き方」を徹底的に教育された/「この会社のために働くのは素晴らしい」という気持ちを持続させる/創業以来の驚くべき瞬間―会社の体質が変わった/「その経験者を見つけ、耳を傾けよ」 |
Chapter13 | 上司に安易に頼らない |
| フェルナンド・アギーレ(チキータ・ブランズ・インターナショナル会長兼CEO) |
| 「いい計画だ―しかし、三年でなく一年でやってほしい」/成功を求める人へのアドバイス―「海外へ赴任する機会を!」/入社初日から叩き込まれるコア・バリュー/自分がやっていることに情熱を持たねばならない |
Part4 | コア・バリューはビジョンを推進する |
Chapter14 | 大企業の強みは弱みにもなる |
| スティーブ・ケース(AOL創業者) |
| 起業する前に、まずP&Gで学ぶ/素晴らしい会社だが、動きは遅い/AOLの試供品配布作戦は、P&Gの真似/さまざまな事業の根幹に流れるP&Gでの教え |
Chapter15 | 困難から逃げるな。それに向かって走れ |
| ジェームズ・マックナーニ(ボーイング社CEO) |
| 「難題から逃げるのではなく、自分から向かっていく」/「正しいことを行う」という確固たる意志/優れたメモには、みんあをひとつにまとめる効果がある/会社のために正しいことを行うという目標を、全員が目指している |
Chapter16 | 業界の常識に挑戦する |
| ディーン・バトラー(レンズクラフターズ創業者) |
| 現状にチャレンジするP&Gの価値観を、新しい会社で生かす/消費者の利便性に徹底的にこだわって、事業計画を考える/明確なビジョンがなくては、進むべき方向はわかならい/消費者のためになるのなら、上司の判断は不要/従業員に権限を与えることで、企業が成長する |
Chapter17 | 消費者から本気で学ぶ |
| ジョン・ペパー(ウォルト・ディズニー社会長) |
| 「誠実」は、一流企業の基本的特性/「社員さえいれば、一〇年ですべて元どおりに再建できる」/素晴らしいことを達成しなければならないという企業文化/今求められている、リーダーの資質とは? |
Part5 | 正しいことを行なう |
Chapter18 | 長い目で見て正しいことを行なう |
| ロバート・ウェリング(ジェームズ・B・ハント・ジュニア・インスティテュート所長) |
| 「あの番組にコマーシャルを出すな」と命じた理由/会社に莫大な損害を与えた「素晴らしい決断」/明確なコア・バリューがあれば、リーダーのスタイルは違っていてよい/正しいことを行うためには、リスクもいとわない/「多様性」のあるチームがよい発想を生む |
Chapter19 | 決して妥協しない |
| サミー・シェリフ |
| 価値観と利益、優先するのは価値観/韓国企業との契約を、なぜ直前になって中止したのか/優れた価値観を、手本を見て学ぶ |
Chapter20 | 徹底的に消費者本位 |
| ボブ・ハーボルド(マイクロソフトCOO) |
| 「総意」は災いのタネである/ライバルより素晴らしいアイデアを思いつけばよい/ビジネスモデルの変更をためらってはいけない/ビル・ゲイツの想像を超えていたキャンペーン予算/マイクロソフトの勇気ある決断 |
Part6 | 人生を変える |
Chapter21 | 社内外でよい人間関係を築く |
| モハン・C・モハン |
| 会社の目的と利益を、個人の目的と利益に結びつける/決定の六割に成果があれば、成功する/コア・バリューを重視する企業が過小評価されるという危険性 |
Chapter22 | 市場の空白を探す |
| ハリー・レーボヴィッツ |
| 「自分の分野でナンバーワンになりなさい」/「焦点を絞れ」―すべての人に気に入られるのは不可能/知恵と知識は別物だが、同時に働かせてこそ成功する |
Chapter23 | 最も重要なのは「人」 |
| キャロル・ブラック(ウォルト・ディズニー社) |
| P&Gはどこよりも綿密に、消費者について調査する/女性は市場において、多大な影響力を持っている/たった一人の人間でも、世の中を変える強力なことができる/「権力の座にあるなら、その力を善行のために使うこと」 |
Chapter24 | 常に最良を目指す |
| ダイアン・アリアン(ギブライト財団設立者) |
| 「私が何もしなければ、誰がするの?」/P&Gでは、たえず「最良」を目指さなければならない/行動原則があれば、人々はそれを尊重する/誰でも世の中を変える手助けができる |
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| あとがき――コア・バリューを持つことで、成功への道筋が明確になる |
| 元P&G最高経営責任者 エド・アーツ |
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