BCG流 成長へのイノベーション戦略
内容
アイデアを「カネのなる木」にするための体系的なイノベーション・マネジメント「わが社はどうもアイデア不足で画期的な新商品が出せない」。多くの日本企業で耳にする言葉だ。グローバル企業に比べると、日本企業はイノベーションを実現できない原因をアイデアの不足に求める傾向が強い。
だが、本当にそうだろうか? 大ヒットを飛ばしたアップル社のiPodを見ても、日本企業に類似の発想がなかったわけではない。すばらしいアイデアを抱えていながら成果につなげられない企業も多いのではないだろうか。
どれほど優れたアイデアも、それだけでは十分とはいえない。大切なものは、アイデアを「カネのなる木」に変えるしくみ。そう、アイデアをキャッシュに変え、(M&Aによるのではない)自前の成長を実現するための体系的な枠組みこそが、多くの企業に不足しているものなのだ。
これまでイノベーションは、体系的にマネジメントすることが難しいと考えられてきた。その理由のひとつは、「イノベーションは不確実性が高すぎる」という点だろう。巨額の投資を要するケースが多いにもかかわらず、キャッシュリターンがいつ、どのような形でもたらされるかは誰にもわからない……。
だがこのような問題も、本書が提示するイノベーション・マネジメント手法を用いれば、解決策を導き出すことができる。「キャッシュカーブ」のフレームワークを活用して、計画期間内にリターンを生み出すためのグランドデザインを描く。自前主義に固執せず、ときには他社との協業も含めた最適なイノベーションモデルを選択する。滞りなく実行に移すために組織を連携させる。このように、イノベーション・プロセス全体をより視覚的にとらえることで、問題解決の糸口はおのずと見えてくる。
イノベーションとは、技術革新や新商品・サービス開発に限らず、新しいビジネスモデや顧客体験の創造、業務プロセス革新など、新たな付加価値を生み出すさまざまな活動を意味する。持続的成長の種をまき、育て、結果を出すために、本書をぜひともお役立ていただきたい。
読書メモ
イノベーションをマネジメントする方法を整理・体系化
日本企業ではイノベーションの「タネ」を発見してもビジネスにつなげることができないケースが多いのではないでしょうか。本書ではその「タネ」をどうやってイノベーションにもっていくか(マネジメントするか)を解説。本書の中では様々なモデルやケースを取り上げています。なかでも“キャッシュカーブ”は大変便利。フレームワーク全般に言えることですが、本書で紹介されている“キャッシュカーブ”は見て解りやすく、イノベーションに関わるメンバーとの共有にも役立つし、意思決定権者への説明にも使いやすい。もちろんこれだけでイノベーションを起こせるものではないが、指針として活用できる。「見えない」ものをできる限り「見える」かたちにしてくれる。キャッシュを生むイノベーションのためのマネジメント手法をあなたに。
(本書一部紹介)
キャッシュに直接影響する4つのS
・スタートアップコスト (市場投入前の先行投資)
・スピード (市場投入までの時間)
・スケール (量産/critical mass 到達までの時間)
・サポートコスト (市場投入後の投資)
キャッシュにつながる可能性のある間接的な利益
・知識の獲得
・ブランド確立・強化
・生態系構築 (リレーション強化)
・組織構築・強化
不況はイノベーションの母?と言われています。企業成長の起爆剤にもイノベーションを起こしましょう。
It's payback time. It's our time.(復讐ではなく投資を回収すると言った意味です。)
目次
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Training Information
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