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この世で一番おもしろいミクロ経済学

この世で一番おもしろいミクロ経済学
この世で一番おもしろいミクロ経済学
著者:ヨラム・バウマン
/グレディ・クライン
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2011/11/26

Amazon商品の説明より


■「あのクソつまらないミクロ経済学が、こんなにおもしろく学べるなんて!」
――お笑いと経済学を両立した、ありそうでなかった最強の入門書、誕生!!

経済学に「ミクロ」とつくだけで、反射的に拒否反応を起こしてしまう……。そんなオカタイ印象のある「ミクロ経済学」のイメージをふっ飛ばしてくれるのが、この本だ。全編おバカな(ちょっとだけカワイイ)マンガとシニカルな笑いで突っ走りながらも、べらぼうに役に立つ驚きの構成で、入門書としても最高の仕上がりに。まさに「お笑いと経済学を両立」した1冊だ。

そんな本書の著者バウマンは、自称・世界でただ一人の「お笑いエコノミスト(Stand-Up Economist)」。マンキューの「経済学の10大原理」をパロったプレゼンで爆笑をかっさらい、マンキュー本人から絶賛されるという一件で一躍名を馳せた、異色の経済学者だ。

■マンキュー絶賛! マスキン脱帽!!
 ――ノーベル賞経済学者も舌を巻いた!? 続々寄せられる絶賛の声!

もちろん、ただおもしろくて役に立つだけではない。世界の名だたる経済学者(もちろんその中にはマンキューも!)から絶賛の声、声、声。

「経済学の勉強は楽しくなくちゃ。バウマンとクラインはそれを見事に実現した!」
 ――グレゴリー・マンキュー(ハーバード大学経済学部教授)

「お笑いと経済学ってなかなか両立しない。でもこの本にはそれがある!経済学の重要な考え方について、シンプルに、正確に、そして楽しく説明した素晴らしい仕事。これは偉業だ!」
 ――エリック・マスキン(2007年ノーベル経済学賞受賞)

■「ゲーム理論」を盛り込み、「需要と供給」がアンカー!?
 ――未だかつてない「とっつきやすさ」。それこそ本書の最大の魅力。

さて最後にうんとマジメな話を。この本で一番すごいのは、なんでミクロ経済学がおもしろくないか、をバウマンたちが考え抜いていて、最も「とっつきやすい」構成を実現したことだ。
その意志が顕著に現れているのは、「需要と供給」の話が後半になるまで登場しないこと。そう、市場という抽象的でイメージしにくいものから入ることを意図的に回避しているのだ。
バウマンは、市場を構成する「合理的な個人」に焦点を当て(Part1:意思決定やリスク)、数人の間でのやりとり(Part2:ゲーム理論や公平の問題)を経由し、最後に「需要と供給」を含む抽象的な枠組みの解説(Part3)へと進んでいく。この順序こそ、本書をとっつきやすくしている最大のポイントなのだ。
さああなたもミクロ経済学を学んで、地球温暖化、増え続ける税金、似たりよったりの保険、マグロを絶滅から守る……などなど、今われわれを悩ませる大問題をちょっと深く理解してみませんか?

目次

PART1個人の最適化戦略
Chapter1はじめに
経済学って、そもそも何を扱うの?
Chapter2ディシジョンツリー
意思決定を惑わすサンクコスト
Chapter3時間
今日の1万円と明日の1万円は違うって!?
Chapter4リスク
コイントスから保険選びまで
Chapter5個から多へ
「1+1」を「3」にする「取引」のパワー
PART2相互関係における最適化戦略
Chapter6ケーキを切り分ける
話をややこしくする「ゲーム理論」
Chapter7パレート効率性
「公平」って実現できるの?
Chapter8同時手番ゲーム
自分のためが「みんなのため」にならない「囚人のジレンマ」
Chapter9オークション
すべての戦略は1つの道に通ずる!?
Chapter10多からもっと多へ
ややこしい個人が「たくさん」集まると、「単純」になるだと!?
PART3市場における最適化戦略
Chapter11需要と供給
価格はどう決まるのさ?
Chapter12税金
いったいだれが負担してるの?
Chapter13限界効用
需要と供給のもう1つの顔
Chapter14弾力性
結局、価格の変動で得をするのはだれ?
Chapter15経済学で世界を見渡すと
カンペキじゃない世界で経済学とうまく付き合う3つのルール
Chapter16まとめ
これまでに解決できたこと、これから解決できること
 
Glossary 用語集
訳者解説 山形浩生

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