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エスノグラフィー入門

<現場>を質的研究する

エスノグラフィー入門
エスノグラフィー入門
著者:小田博志
出版社:春秋社
出版日:2010/4/27

Amazon内容紹介

『エスノグラフィー入門』


文化人類学・社会学はもちろん、教育・心理、医療・看護・福祉の臨床現場で、更にはマーケティングの最前線で欠かせない調査手法となったエスノグラフィー。調査開始からレポート・論文の書き方、発表まで、第一線の人類学者が初心者向けにきわめて実践的に解説。卒論・修論生、そして現場と関わるすべての人の総合ガイド。

人間の生に深く関わる出来事は、いつも現場で起こっている。でも数値でとらえられないことは、なかなか制度に反映できない。量的には捉えられない人間の現実を、もっとしなやかに捉えようとする質的な研究方法が、人間科学の現場で模索されています。
「エスノグラフィー」は、質的調査の代表的な方法論ですが、これまで体系的に解説したテキストがないジャンルでした。
本書は第一線の人類学者、エスノグラフィーのプロフェッショナルが書き下ろした、初の質的調査法の決定版です。

目次

エスノグラフィーをはじめよう
プロセス・マップ
1エスノグラフィーとは
1.1 エスノグラフィーの7つの特徴
2実例から学ぶ
2.1 エッセイから描写力を学ぶ
2.2 エスノグラフィーの実例
3エスノグラフィーのプロセス
3.1 プロセスを見渡す
3.2 プロセスの特徴
4現場を選ぶ
4.1 どこで何を調べるのか
4.2 事前調査をする
5マナー・倫理・安全
5.1 マナーと倫理
5.2 自分の安全
6現場に入る
6.1 現場に入るときの基本姿勢
6.2 現場に入るコツ
6.3 自己紹介と説明
6.4 もちもの
6.5 問題とテーマを発見する
7概念力をきたえる
7.1 いろいろな概念力
7.2 先行研究のレビュー
8研究計画を立てる
8.1 研究計画の意味
8.2 研究計画の立て方
9現場調査をする
9.1 現場調査の基本姿勢
9.2 現場調査の方法
10分析する
10.1 エスノグラフィー分析の基本
10.2 エスノグラフィーの分析をする
11発表する
11.1 発表の基本姿勢
11.2 口頭発表の注意点
11.3 どんなスタイルで表現するか
11.4 いかに論文を組み立てるか
11.5 よいエスノグラフィーとは―評価基準
12社会へとひらく
12.1 お返しをする
インタールード―来た道を振り返って
12.2 社会で活かす
実例ミニエスノグラフィー
1 知床のエコツーリズムとマス・ツーリズム  加藤 歩
2 エゾシカの再資源化 小倉亮一郎
3 映し合う映画と都市
―群馬県高崎フィルム・コミッションにおける再帰的な都市イメージの創出 高橋良美
4 よみがえる朝鮮通信使
―対馬をめぐる記憶の技法のエスノグラフィー 小田博志
付録 
小田ゼミ版 卒論の書き方
引用の仕方、文献表のつくり方
エスノグラフィーに関するよくある誤解
文献ガイド 
 エスノグラフィーをさらに学ぶために
 教養として読んでおいてほしい本
 役に立つ事典・辞典・用語集
 
索引
参照文献
特設ウェブページ「エスノグラフィー入門プラス」案内
おわりに
 
column index
エスノグラフィーという言葉
現場の性質
問い・調査・研究
エスノグラフィーの起源と他者
アルチザンの知
鏡としてのエスノグラフィー
エスノグラフィーのリテラシー
セレンディピティ
概念のエイジェンシー
イメージをつかむ
アブダクションとホームズの推理
カタカナ語に頼るべからず
非線形の思考
一枚岩の集団はない
指針
エスノグラフィーの7つの特徴 ⑦
エスノグラフィーのプロセスの特徴⑥
現場を選ぶ指針 ⑩
マナーと倫理の原則 ⑤
自分の安全を守るための指針 ⑥
現場に入るときの基本姿勢 ⑤
現場に入るコツ ④
いろいろな概念力 ⑦
文献の読み方 ②
現場調査の基本姿勢 ⑧
現場調査の方法 ⑧
エスノグラフィー分析の基本姿勢 ⑦
エスノグラフィー分析の作業 ⑤
発表の基本姿勢 ③
エスノグラフィーで用いるスタイル ⑤

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