第1章 | いま何が起きているのか |
| これまでになかった戦い―異業種格闘技とは何か |
| セブン銀行は銀行ではない?/異なるルールで同じ市場を奪い合う |
| ビジネスの仕組みが根本から変わる―CD販売vs音楽配信 |
| 音楽市場の奪い合い/ビジネスに与えるインパクト/激変する競争関係 |
| 崩れるセグメント―旅行業界でおきていること |
| お互いに重なり合う市場―JTB vs HIS vs 楽天トラベル/ネットビジネスの参入 |
| 異業種からの殴り込み―雑誌 vs フリーペーパー |
| まったく新しい事業者の登場/成功したモデルは壊せない |
第2章 | なぜ異業種格闘技が頻発しているのか |
| 予期せぬ相手との戦い |
| 伝統的な業界でも起きている―トイレタリーメーカー vs 化粧品メーカー、ガス会社 vs 電力会社/ビジネスモデルの戦いがはじまった/薄型テレビをめぐる戦い |
| なぜいま頻発しているのか |
| 日本経済の成熟化が促す新市場への進出/そこは私たちの領域じゃないか/進出先の海外にも、すでにそこで闘っている企業がある/ITが生み出す新しい戦い方 |
第3章 | 事業連鎖――異業種格闘技を読み解くカギ |
| 新たな戦いはどこで起こるか |
| より大きなバリューチェーンを描く/消費者起点で事業連鎖を考える |
| カメラ業界に起きた変化 |
| 使い捨てカメラの登場/ミニラボの登場/デジタルカメラの登場/カメラ付き携帯電話の登場 |
| 変化をとらえる5つの視点 |
| それぞれの要素で何が起きたか―置き換え、省略、束ねる、選択肢の広がり、追加/なぜ事業連鎖なのか |
| どんな方法で戦いを仕掛けてくるか |
| ビジネスモデルの3要素―顧客に提供する価値、儲けの仕組み、競争優位の持続/ガリバーのビジネスモデル/ルールを変えて挑んでくる競争相手/コスト構造の違い/事業目的の違い/目的が違えば、戦い方も違う |
第4章 | どんな戦い方があるか |
| 何を顧客に提供しているか(What) |
| 同じ価値を同じ手段で/同じ価値を異なる手段で/異なる価値を提供する―時間、空間、財布を奪い合う |
| 競争相手は誰か(Who) |
| 他業界からの参入者/ベンチャー企業の参入/業界異端児/失うものがなければ怖いものはない |
| 局地戦か、全面戦争か(Where) |
| 局地戦/全面戦争 |
第5章 | 事業連鎖を描く――異業種競争戦略 I |
| どこにチャンスや脅威があるか―ステップ1事業連鎖の再構築 |
| 音楽業界の事業連鎖/どのような戦略が考えられるか/戦略を考える5つの切り口/川上から川下まで広い範囲で/業界融合―横のラインに潜む脅威を見落とさない/顧客起点で潜在ニーズに目をつける |
| 敵を知り、己を知り、顧客を知る―ステップ2競争環境の再認識 |
| ビジネスモデルの違いを見誤るな/異なる手段を用いることで、どんな価値を付加できるか/競争相手の存在を見落としていないか/競争相手から「顧客に提供する価値」が明らかになる/プロ野球とJリーグは本当に競争しているのか/正面から戦う/敵のアキレス腱を突く/敵をよく知る/己の強みと弱みを知る |
第6章 | ルールをつくれ――異業種競争戦略 II |
| 事業連鎖のなかで、どう稼ぐか―ステップ3ビジネスモデルの確立 |
| グーグルは何を顧客に提供しているか/ビジネスモデルがつくり出す好循環/ロングテールを生み出したアマゾン/戦い方はひとつではない/儲ける仕組みの4類型―トールゲート、イネーブラー、エンラージメント、ブロックプレイ |
| 敵を自分の土俵に引きずり込む―ステップ4新しいルールの確立 |
| 顕在化した潜在ニーズが、ルールを変える/問題の解消が、新たなルールに焦点をあてる/顧客の細分化で、新たなルールをつくり出す |
| ビジネスを守るためのビジネスモデル革新 |
| ネットにどう対抗するか―リクルートの有料情報誌ビジネスからの転換/ニーズと自社の強みをつなぐ/どこから弾が飛んでくるのかわからない |
第7章 | 革命を起こせ――求められるリーダーシップ |
| 進むべき道を明らかにする |
| 自分たちのゴールを示す/どう戦うかを明らかにする/将来を予測するには/広い視野を持つ/高い位置から俯瞰する視座を持つ/さまざまな視点を持つ―顧客視点、素人視点、ゼロベース発想 |
| 実行に移し、戦いを勝利に導く |
| 最後までやり抜く/迅速な取り組み/パラダイム・シフターを見逃さない/スパイラル・アプローチで戦う |
| リーダーに求められる要件 |
| 戦時のリーダーシップ/不確実性に対処する3つの資質―先見性、勇気、現場力/捨てる勇気/自分のビジネスを壊すには/賭ける勇気/目的が勇気を育む/新しい目で見るということ |
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| 謝辞 |
| 参考文献 |
| 索引 |