経営戦略の巨人たち
企業経営を革新した知の攻防
経営戦略の巨人たち
著者:
ウォルター・キーチェル三世
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2010/12/21
内容紹介
経営戦略の巨人たち―企業経営を革新した知の攻防
経営に「戦略」を持ち込み、ビジネス界に革命をもたらした巨人たちを描く。ボストン・コンサルティング、マッキンゼー、ベイン・アンド・カンパニーなどの創業者や、カリスマ経営学者マイケル・ポーターなどが登場。
ベテラン・ジャーナリストで編集者でもあるウォルター・キーチェル三世は、本書『経営戦略の巨人たち』で、過去半世紀の最も影響力のあるビジネス・パラダイムと言える「戦略」の誕生と進化について、またそれを生み出した驚くべき創造者あるいは破壊者たちの試行と勝利について物語る。
目次
| 日本語版への序文 |
| はじめに―捨て去るべき三つの見方 |
第1章 | 解明すべき謎としての戦略 |
| 企業の黙示録の騎士たち |
| 大テイラー主義に向けて |
| アイデアの歴史の三段階 |
| 熾烈化する資本主義 |
| ビジネスの知識化 |
第2章 | 戦略を定義したブルース・ヘンダーソン |
| 若き日の疑問 |
| 市場セグメンテーションの謎 |
| ビジネス・アイデアを売る |
| 創立秘話 |
| 戦略が生まれる素地になった混沌 |
第3章 | 経験曲線の衝撃 |
| コストはどのように下がるべきか |
| ブラック・アンド・デッカー、経験曲線を使用 |
| 経験曲線を駆け下りたTIの残念な結果 |
第4章 | マトリックスという武器 |
| 借り入れとキャッシュの必要性 |
| すべての要素をひとつの公式に |
| 「成長・市場シェア・マトリックス」の誕生 |
| 「花形」を加える |
| 事業部門のトップに突き返す |
| 三と四の法則 |
第5章 | ビル・ベインが望んだこと |
| 姿を現した古典的な戦略研究 |
| 見事に実践された大テイラー主義 |
| 最高のベストプラクティスを探して |
第6章 | マッキンゼーの目覚め |
| フレッドをどう扱うべきか |
| コンサルティング会社にロケット科学を持ち込む |
| バベルの塔からヴィヴェイの湖畔へ |
| ブルース・ヘンダーソンに対する敬意 |
第7章 | マイケル・ポーター、奇想天外な世界に出会う |
| 戦略コースの代わりにハーバードが持っていたもの |
| ファイブ・フォースの起源 |
| チャールズ川の対岸からの抵抗 |
| 止められない力になる |
| HBSの改革に乗り出す |
| 人についてのあの厄介な問い |
第8章 | 人間の重要性 |
| エクセレントの起源 |
| 戦略に対する批判 |
| ホンダの戦略が生まれた不思議な経緯 |
第9章 | 生まれなかった新しいパラダイム |
| 読者が最もよくだまされる神話 |
第10章 | 戦略を実現するための闘い |
| カモメを超えてヘンダーソンを追い出す |
| 母親から学べること |
第11章 | 企業の活動をさらに小さく分解する |
| 経験曲線の限界に気づく |
| マッキンゼーのビジネス・システム |
| マイケル・ポーター、バリューチェーンを打ち出す |
第12章 | 戦略の真の目的を明白にした金融の魔術師たち |
| 企業の支配権をめぐる市場 |
| 破壊の預言者 |
| 太陽に近づきすきたベイン・アンド・カンパニー |
| おカネはどこにあるのか |
第13章 | コンピタンスはいかにしてコアになったか |
| あらゆるもののモノサシとしての時間 |
| イノベーションの必要性、コアから離れない英知 |
| コア・コンピタンシスはどこから生まれたか |
| リエンジニアリングの栄光と失墜 |
| ケイパビリティの失墜 |
第14章 | 世界に広がった戦略革命 |
| フレッド・グラックの予想を上回る成長をとげたマッキンゼー |
| BCGがヨーロッパで学んだこと |
| 黄金の軍団 |
| CEOの頭脳の一部を占める |
第15章 | 人間中心の戦略論の三バージョン |
| 起業家精神の魅力 |
| ネットワークと新しい存在論の必要性 |
| ステロイドに支えられた富の創造 |
第16章 | 世界金融システムの崩壊時、なぜ「戦略」は無力だったのか |
| 一方的な非難 |
| さらにばつの悪い構図 |
| より新しいタイプのビジネス知識人たち |
| 別のあり方について考える |
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| むすび―経営戦略の未来 |
| 注 |
| 訳者あとがき |
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