つながり
社会的ネットワークの驚くべき力
つながり
著者:
ニコラス・A・クリスタキス
ジェイムズ・H・ファウラー
出版社:講談社
出版日:2010/7/22
Amazon商品の説明より
【出版社より】
肥満も性感染症も笑いもすべて伝染す(うつ)る!?
ハーヴァード大学医学部・教養学部教授とカリフォルニア大学の政治学者が提示する、クラウド時代の社会的ネットワークの姿!
デジタルであれアナログであれ、人と人とのつながりのなかでしか人間は生きていかれないのだ……
本書のもとになる論文が発表されるや、全米で話題沸騰した評判の一冊、ついに邦訳!
【本文より】
「2007 年、肥満は伝染するという私たちの研究結果が発表されると、大反響が巻き起こった。数百通ものeメールを受け取ったし、この研究をめぐるブログへの書き込みも数百にのぼった。……だが現在では、肥満は伝染することがわかっている。私たちの研究が発表されて以降、私たちのほかに3つの研究チームが別々の集団で肥満の伝染を確認しているのだ。……では、肥満はいかにして伝染するのだろうか」
「ある人の友人が5人しかいなくても、その5人にもそれぞれ5人ずつ友人がいれば、1人で25人に影響を与えられるし、その25人の友人125人にまで影響を及ぼせる可能性もある。たった1人の意思決定に影響を受ける人数が、あっというまに増えていくことがわかるだろう。1人あたりの家族と友人の合計数が平均10人だとすると、10人、100人、そして 1000人に影響が及ぶことは容易に想像がつく」
目次
| 私たちはみんなつながっている |
第1章 | 真っ只中で |
| バケツリレーと電話連絡網/ネットワークにおける生活のルール/ルール1 私たちはネットワークを形づくる/ルール2 ネットワークは私たちを形づくる/ルール3 友人は私たちに影響を及ぼす/ルール4 友人の友人の友人が私たちに影響を及ぼす/ルール5 ネットワークはそれ自身の命を持っている/六次の隔たりと三次の影響/私たちはつながっている |
第2章 | あなたが笑えば世界も笑う |
| 私たちの祖先は感情を持っていた/感情の伝染/感情の集団暴走/耐えがたい甘さ/感情の広がりを追跡する/幸福の広がりとは/快楽の踏み車に乗った生活/人混みのなかで独りぼっち/愛を感じて |
第3章 | ともにいる者を愛す |
| 私はどうやってパートナーと出会ったか/似た者同士/大きな魚、小さな池/ほかのみんなもやっている/傷心のあまり死亡?/花婿が花嫁より得な理由/愛、セックス、多層性 |
第4章 | あなたも痛いが私も痛い |
| 元恋人の恋人の元恋人/病原菌も広がってゆく/異なるネットワーク、異なる処方箋/友人の友人があなたを太らせる/行動を変えるか、考えを変えるか/喫煙や飲酒は腰の痛みやコロとどう似ているのか/自殺も伝染するのか?/公衆衛生の新たな基礎 |
第5章 | お金の行方 |
| ジョージはどこに?/SARS、シーガル、水夫/気まぐれな市場/情報の流れの三次の隔たり/弱い絆の強み/いつの時代も仲間同士の結束は固い/ネットワークの創造性/コーディネイトされた色/友人には何らかの価値がある |
第6章 | 政治的につながって |
| あなたの一票に価値はない/一人だけで投票するわけではない/社会のなかの現実の政治/現実世界の投票率/市民の務めを果たす/凡人から権力者へ/つながりの最も多い政治家は誰だ?/政治的影響のネットワーク構造/活動はインターネットへ |
第7章 | 人間が持って生まれたもの |
| 太古から結ばれた絆/協力関係につながりが果たす驚くべき役割/ホモ・ディクティアス万歳/誰がホモ・エコノミクスを殺したのか?/世界のホモ・エコノミクスを探して/双子に学ぶ/ネットワークの土台も遺伝子にあり/淋しき狩猟採集民/ハタネズミ、マカク、ウシ、上院議員/社会的ネットワーク用の脳/至高の力とのつながり/友人を何人持てるか?/友人の毛づくろいをする?それとも話しかけるだけ? |
第8章 | おびただしいつながり |
| 仮想世界の現実的行動/あまりにリアルでショッキング/まあ、すてきなアバターですね/世界をめぐる/離れて話す/ああ、ネットヴィルよ/シックスディグリーズからフェイスブックへ/大量に、そして受動的に/友人が多すぎる?/リアリティーとウィキアリティー/干し草の山から針を探し出す/まったく新しい自分/同じ面と違う面 |
第9章 | 全体は偉大なり |
| 人間の超個体/あなたのものでもないし、私のものでもない/善意の広がり/持てる者と持たざる者―社会的ネットワーク格差/一人はみんなのために、みんなは一人のために |
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| 謝辞と人脈図 |
| 訳者あとがき |
| 注 |
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