人材の複雑方程式
人材の複雑方程式
著者:守島 基博
出版社:日本経済新聞出版社
出版日:2010/5/11
Amazon商品の説明より
『人材の複雑方程式』
働きがいのある職場を作るには、現場のリーダーを育てるには……。
人材にかかわる難問に直面している日本企業。従来の強みを生かしつつ変わるために必要な発想と視点を、人材マネジメントの第一人者が明快に解説。
著者略歴
守島 基博
一橋大学大学院商学研究科教授。1980年慶應義塾大学文学部社会学専攻卒業。82年慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了。86年米国イリノイ大学大学院産業労使関係研究所博士課程修了。組織行動論・労使関係論・人的資源管理論でPh.D.を取得。同年カナダ・サイモン・フレイザー大学経営学部助教授。90年慶應義塾大学総合政策学部助教授。99年慶應義塾大学大学院商学研究科教授。2001年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
第一章 | 問われる日本企業の職場とリーダーシップ |
1 | 経営者は「雇用の複雑方程式」をいかに解くか |
| 経営者の人材観 |
| 正社員も景気変動リスクを受けるべきか |
| 二極化社会でも競争力の源泉が人に宿る理由 |
2 | 権限委譲が「職場力」を壊す |
| 「できる人」「できない人」の二層化が進む職場 |
| 日本の職場における四つの基本機能 |
| 「ウラ機能」の肥大化で組織のバランスが崩れる |
3 | マネジャーの必須科目「個性把握力」と「個性対応力」 |
| 変化しつつある働く人のモチベーション要因 |
| 部下は個別に自分の意見や不満を聞いてもらいたい |
| 個性を考慮しないアドバイスは相手に響かない |
4 | 「コンプライアンス礼賛」が招く二つのワナ |
| 善意を信じる仕組みづくりが「利己」を抑制する |
| コンプライアンスを正しく機能させる二つの方法 |
第二章 | なぜリーダーが育たないのか |
1 | 真の「現場リーダー」が育つ土壌づくりとは |
| 管理職とは魅力のないポストである |
| 業績不振時に問われるリーダーの資質 |
| 現場のリーダーに期待しすぎてはいないか |
2 | 「現場リーダー」は戦略家か、翻訳家か |
| リーダーのイメージを変革する四つのポイント |
| 不足している「良質の経験」 |
| 組織に必要な「どこでもリーダー」化 |
| リーダーに求められる二つの条件 |
3 | 「沈滞チーム」を救う現場リーダーの条件 |
| 個人情報保護がもたらす意思決定の制限 |
| 求められる「人材情報濃密企業」への再生 |
| 戦略的であると誤解されている「人的資源」管理論 |
4 | 真のリーダーを育む「フォロワーシップ」とは |
| 優れたリーダーの裏に存在する優れたフォロワー |
| フォロワーに求められる三つの能力とは |
| 魅力的なビジョンを語れるリーダーの必要性 |
第三章 | 人と組織の関係をどう考えるか |
1 | 終身雇用への回帰が始まったもうひとつの理由 |
| 働く人の八六・一%は「終身雇用」を支持 |
| 日本企業と新入社員に求められること |
2 | 会社と従業員の「心理的契約」を再構築せよ |
| 「従業員の我慢」は重要な経営資源である |
| 上がらない賃金、減少する人材育成 |
| 「人の心の舵取り」が好調維持のカギ |
3 | ここがおかしい!日本企業の人材育成 |
| 能力開発の「衡平原則」と「平等原則」 |
| 長期的な観点からどちらが適合的か見極めるべき |
4 | 「人的ネットワーク」がもつ経営上の価値に注目せよ |
| キャリア形成に関する二つの学説 |
| 「迷い」を成長へとつなげる支援 |
5 | なぜAIGは巨額賞与を支払わざるをえなかったのか |
| 米国における人と組織との短期的な契約関係 |
| 企業とは「契約の束」か「信頼関係の束」か |
| リーダーが部下の信頼を得る三つの道とは |
第四章 | 働き方革命の始まり |
1 | 成果主義が機能しない本当のワケ |
| 「前工程」が欠落した成果主義の問題 |
| 普及の後押しとなった「人件費削減」の思惑 |
| 多くの企業で進められる「難しい実験」 |
2 | 「ワークライフバランス」に関する三つの誤解 |
| 誤解その1―みんながワークとライフをバランスさせなければならない |
| 誤解その2―ワークライフバランスは働き方の変革を引き起こす |
| 誤解その3―ワークライフバランスは企業の競争力を向上させる |
3 | 「ワークライフバランス」時代の新式マネジメント |
| 格差社会につながる「中核―周辺モデル」 |
| ”無限に”努力する正社員 ”有限”の非正規人材 |
| 人材マネジメントの中核は「職能」から「職務」へ |
4 | 時間短縮、女性活用・・・・「職務明確化」のススメ |
| なぜ日本で長時間労働がなくならないのか |
| 職務の明確化でキャリア中断も可能に |
5 | 労働時間改革を阻む「三つの敵」 |
| なぜ法案は上程されなかったのか |
| 何を梃子として改革を進めるか |
| 改革の前提となる「効率化」と「生産性向上」 |
| 「敵」=日本企業の強みというジレンマ |
第五章 | 働きやすさと働きがいを目指して |
1 | 「働きやすさ」と「働きがい」はどこが違うのか |
| なぜ企業にとって「働きやすさ」の提供は難しいのか |
| 「幸せ感」には「普通の幸せ」と「真の幸せ」がある |
| 「働きがい」の重要性 |
2 | なぜ日本の会社は「働きがい」がないのか |
| 「働きがい」と「働きやすさ」への関心 |
| 働く人の視点から企業への評価が進んでいる米国 |
| 従業員価値を決める五つの軸とは |
| 人材が流動する可能性をいかに食い止めるか |
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