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熱狂する社員

企業競争力を決定するモチベーションの3要素

熱狂する社員

熱狂する社員

著者:デビッド・シロタ
出版社:英治出版
出版日:2006/2/2

Amazon商品の説明より

●社員の「やる気」が企業の力を決定する

ある調査によれば、現代日本では、20代~30代の正社員の実に75%が、仕事に対してやりがいを感じていないそうです。若者の早期離職やニート問題なども叫ばれています。経済・ビジネス環境が劇的に変化しつつある今、社員と会社の関わり方もまた、大きく揺れ動いているようです。

人材の流動化はますます進んでいます。仕事の「やりがい」に悩む人々が後を絶たない一方で、企業の側も、社員に「やりがい」を与えられなければ、優秀な人材をたちまち逃してしまう時代になりました。企業の業績が、社員の「やる気」に、これまで以上に左右される時代になったと言えるでしょう。

では、モチベーションを高める企業とは、どういうものでしょうか?
人は、どんな仕事や、職場であれば、意欲高く働けるのでしょうか? この問題に、骨太の人材マネジメント論で挑んだのが本書『熱狂する社員』です。

●世界250万人の「現場の声」に取材

モチベーションの秘密を解き明かすため、著者たちは世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材を敢行します。

IT 企業のエンジニア、大手製造業の社員、大好きだった職を失ったビジネスマン、パートタイム労働者、経営管理に日々頭を悩ます管理職、ボタン工場の職人、等々・・・立場も職種も国籍も人種も異なる膨大な「現場の声」に耳を傾けることで、すべての人が仕事に求めるもの、その本質を探ります。

●本当の意味で「良い会社」とは?

著者たちは、仕事へのモチベーションが大きく公平感・達成感・連帯感の3要素によって説明可能であるとしたうえで、それぞれを高めるための具体的な施策と指針を提案します。

人はどうすれば気持ちよく働けるのか。どうすればモチベーションを高められるのか。仕事に「熱狂する」社員を生み出すために、どんな施策や組織的枠組みが必要なのか。硬直的な官僚主義にも、極端な成果主義にも走らず、「社員の可能性を最大限に引き出す」マネジメントと組織の在り方を提唱しています。

「働きがいのある職場とは何か」、「真に“良い会社”とは何か」、という問いへの回答は、マネジメントの側にいる人にとっても、職場を選ぶ立場にいる人にとっても、多くの気づきをもたらすでしょう。

●今こそ「人間尊重の経営」へ

本書の基底には、「社員にとって働きがいのある企業こそ、長期的な好業績を実現できる」という著者たちの信念と、人間性への深い洞察があります。そして、250万の現場の声は、彼らの信念を裏付けるものでした。

真に社員を大切にし、可能性を最大限に引き出すマネジメントと職場の在り方、そして改革の具体的なプロセスを、鮮やかに描き出した本書は、米国ではペンシルバニア大学ウォートン・スクール出版部から刊行され、大きな反響を呼んでいます。ここ数年、大きな変革の中にある日本のビジネス人にとっても、本書のメッセージは示唆に富みます。

経営者やミドルはもちろん、仕事の「やりがい」を求めるすべてのビジネスパーソンに、多大な示唆と励ましを与える一冊と言えるでしょう。

目次

日本語版 訳者まえがき
はじめに
1社員の情熱が企業を動かす
情熱にあふれた社員とは?
なぜ情熱が高業績をもたらすのか?
人材パフォーマンス・モデル
2情熱はどこから生まれるのか?
若者は、やる気がないのか?
「仕事の充実化」という幻想
社員の欲求は一つではない
モチベーションの三要素
①公平感
②達成感
③連帯感
誰もが望む三つのゴール
社員の気持ちはいつも同じ
3公平感を示す1 雇用保障
社員は消耗品か?
原則① リストラに至るまでに、代替策をつくす
原則② リストラが不可避のときは、まず希望退職者を募集する
原則③ 寛大で、道徳にかなうやり方でリストラを行う
原則④ リストラに至るプロセスのすべての情報を開示する
原則⑤ 残った社員への悪影響を最小限にとどめる
4公平感を示す2 報酬
給与とは何か?
与えた分しか返ってこない
成果主義賃金の罠
①出来高給制度
②メリット・ペイ制度
グループ変動給を導入する
①社員持株制度
②プロフィット・シェアリング
③ゲインシェアリング
5公平感を示す3 敬意
社員に対する接し方
①屈辱的な接し方
②無関心な接し方
③敬意ある接し方
「人間らしい」職場環境をつくる
不要なステータス・シンボルを廃止する
真に必要なステータスとは?
自由を尊重する
情報はできるかぎり公開する
日々、礼儀をつくす
6達成感を与える1 ビジョン
四つのエクセレンスを実現する
利害を超えるビジョンを示す
すべてのステークホルダーに配慮する
ビジョンをどう表現するか?
①経営陣が自ら情熱を持つ
②明快かつ具体的に表現する
③実務に落とし込む
7達成感を与える2 権限委譲
不滅の悪、完了主義を超えて
社員が自ら経営に参画する
フラットな組織を目指す
自主管理チームを活用する
8達成感を与える3 やりがい
仕事のやりがいは人それぞれ
嫌いな仕事にとどまらせない
プライドの三つの源
9達成感を与える4 フィードバック
建設的なフィードバックとは?
指導をためらってはいけない
九つのガイドライン
社員をどう称賛するか
上級職へ昇進させる
パフォーマンスの劣った社員への対処
会社のビジョンと価値基準を伝える
10連帯感を強める チームワーク
休憩やおしゃべりは無駄なのか?
仕事中の交流がチームワークを促進する
部署間で対立する原因を探る
利害対立する原因を探る
利害対立を防ぐ
誤解を洗いだす
ワークショップで解決する
企業文化として定着させる
11パートナーシップを確立する
これまでの経営スタイル
①商取引主義
②父親的温情主義
③敵対主義
パートナーシップの優位性
すべてのステークホルダーに広げる
12成功への9ステップ
トップから始めよ
成功への実践プロセス
社員は盟友である
付録
A 準備アンケート
B 人口統計学的グループ別、職業別、地域別の仕事満足度

Training Information

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