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デルタモデル

―ネットワーク時代の戦略フレームワーク

デルタモデル
デルタモデル
著者:
アーノルド・C. ハックス
ディーン・L. ワイルド二世
出版社:ファーストプレス
出版日:2007/9/1

Amazon商品の説明より

ニューエコノミー時代を生き残るために、マイケル・E・ポーターの「競争優位」とジェイ・B・バーニーの「リソース・ベースト・ビュー」を補完する統合フレームワーク『デルタモデル』。戦略の本質は、顧客との緊密な関係の構築であり、3つの戦略を使いわけ、21世紀経済で競争優位に立つ。

1.ベスト・プロダクト戦略
最良の製品を市場に提供し、競争優位を確保する

2.トータル・カスタマー・ソリューション戦略
顧客の能力を拡大する付加価値をつくりだし、顧客にとっての「ワン・ストップ・ショッピング」を実現し、顧客との関係構築を図る

3.システム・ロックイン戦略
顧客をロックイン(囲い込み)し、競合他社をロックアウト(締め出し)し、市場における支配的な地位を確立する

目次

日本語版への序文
序文
まえがき―レスター・サロー
第1章デルタモデル:旧来型英知の終焉
戦略の推進力としての「ボンディング」
デルタモデル:概要
トライアングル:新しい戦略への発想転換
各戦略の価値創造:実証的証拠の収集
トライアングルのさまざまな次元:製品中心主義的発想に注意する
適応プロセス:戦略をそのままの形で実行に落とし込む方法
総合メトリクス
細分メトリクス
本書の構成
第2章トライアングル:ボンディングに基づく戦略
戦略の選択肢を広げる
トライアングル:3つの戦略
ボンディングの連続性:製品、顧客、およびシステム・ボンディングの発展度合い
ドミナント・デザイン
カスタマー・ロックイン
競合他社のロックアウト
プロプライアタリー・スタンダード
ボンディングとトライアングル
デルタモデルによるポーター「5つの競争要因」の再解釈
①「10Xの力」の模索
②自社の顧客を取り囲む障壁の構築
③競合他社が自社のベンチマークにならない理由
④統合されたバリューチェーンの開発と育成
⑤新たな競争要因の追加:補完事業者
⑥小さくばらばらに分裂した産業が提供する大きな事業機会
デルタモデルに必要な資源と能力
まとめ
必ずしも全能ではないベスト・プロダクト
友愛関係の構築か、戦争か
第3章ベスト・プロダクト:価格と商品性で勝利をつかむ
低コスト化によるベスト・プロダクト・ポジションの実現
差別化によるベスト・プロダクト・ポジションの実現
コモディティ・メンタリティとの戦い―コデルコの事例
まとめ
コモディティ的発想は、無能な者の心のなかにのみ存在する
第4章トータル・カスタマー・ソリューション:顧客との関係構築による優位性の確保
顧客経験の再定義によるトータル・カスタマー・ソリューションの実現
顧客経験を再定義する
顧客経験の再定義のさまざまな事例
水平方向への拡大によるトータル・カスタマー・ソリューションの実現
カスタマー・インテグレーションによるトータル・カスタマー・ソリューションの実現
カスタマー・インテグレーションの定義
カスタマー・インテグレーションのさまざまな事例
まとめ
戦略としての顧客関係
第5章システム・ロックイン:補完事業者を通じて勝つ方法
プロプライアタリー・スタンダードによるシステム・ロックインの実現
プロプライアタリー・スタンダードの定義
プロプライアタリー・スタンダードのさまざまな事例
ドミナント・エクスチェンジによるシステム・ロックインの実現
ドミナント・エクスチェンジの定義
ドミナント・エクスチェンジのさまざまな事例
アクセス制限によるシステム・ロックインの実現
直接のチャネルを使ったシステム・ロックインとトータル・カスタマー・ソリューションの実現
―インドとメキシコにおけるユニリーバの事例
まとめ
補完事業者の探求と支援
第6章戦略アジェンダの策定:モトローラ・セミコンダクタの事例
デルタモデルの適用:モトローラ・セミコンダクタ
戦略
ビジネス・セグメンテーション
トライアングル
ミッション
戦略アジェンダ
モトローラSPSの戦略アジェンダ
戦略アジェンダを確定するプロセス
第7章実行のみに重点を置かない:戦略と実行の一致
適応プロセス:戦略を実行に落とし込む
選択された戦略ポジションへの適応プロセスの一致
適応プロセスとしてのオペレーション効率が果たす役割
オペレーション効率とシステム・ロックイン
適応プロセスとして顧客ターゲティングが果たす役割
適応プロセスとしてのイノベーションの役割
イノベーションとシステム・ロックイン
戦略ポジションへの到達:重要な成功要因
適応プロセスの優先順位づけ
まとめ
プロセスは戦略ではない
第8章組織の潜在能力を発揮する:コモディティ化の危険を克服する方法
組織改革の必要性:発想の転換から始める
顧客との業務提携プロセスの再考察―カストロールの事例
優れた戦略への鍵、セグメント化―アジアにおけるユニリーバの事例
顧客接点としての流通チャネルの重要性―食品サービス業界の事例
困難を乗り越えて、技術力をうまく使いこなす
製品イノベーションの目的
組織構造に敏感でいる
まとめ
潜在能力を引き出す
第9章成果の測定評価:戦略、プロセス、メトリクスの一致
メトリクスに関する考察
財務指標への過剰依存の回避
適度な「背伸び」の必要性
学習の源泉としてのメトリクス
メトリクスとデルタモデル
シンガポール・ポストの事例
シンガポール・ポストのビジネス・セグメンテーション
バーチャル郵便局(vPOST)
デルタモデルのシンガポール・ポストへの適用
vPOST事業と因果関係ダイアグラム
vPOST事業とフィードバック・メカニズム
まとめ
あらゆるものを賢明に測定する
効果的な意思伝達手段としてのメトリクス
第10章平均値を用いたマネジメントは平均以下の実績をもたらす:細分化メトリクスの必要性
デルタモデルと細分化メトリクス
鍵となるパフォーマンス指標の選択
ばらつきの検出
ばらつきの説明
ばらつきからの学習
ばらつきへの対処行動
適応と実験
コストの非平均化:業績を上げるための細分メトリクス
ばらつきの検出と説明
コスト発生メカニズムの詳細区分:ロケーション
コスト発生メカニズムの詳細区分:細分化されたプロセス活動
コスト発生メカニズムの詳細区分:人的資源の生産性
コスト発生メカニズムの詳細区分:設備
ばらつきからの学習と行動:オペレーション効率
利益の非平均化:業績を上げるための細分メトリクス
ばらつき検出と説明
利益変動要因の詳細区分
ばらつきからの学習と行動:顧客ターゲティング
顧客ターゲティング―キャピタル・ワンの事例
まとめ
ネットワーク化された経済における細分メトリクスの役割
第11章戦略の統合フレームワークを目指して
ポーターによる競争ポジショニング
勝利の方程式
リソース・ベースト・ビュー
コア・コンピタンスとリソース・ベースト・ビュー
勝利の方程式
デルタモデル:統合された戦略フレームワーク
トライアングル:企業のビジョンを把握する
ビジネス・ミッション:ビジネス領域とコアコンピタンスの確定
産業構造:外的要因に対する理解と交渉
競争ポジショニング:収益性を向上させる活動の構築
戦略アジェンダ:主要な事業タスクの特定
適応プロセス:戦略を実行に落とし込む
総合メトリクスと細分メトリクス
実験とフィードバック:適応メカニズムをつくりだす
まとめ
マネジャーは熟考しなければならない、しかしそれをする者は少ない
熟考のプロセスを厳格化し、体系化し、全体的にする
コンテンツを正しい方法論に立脚させる
戦略の先へ
 
監訳者あとがき
原注
索引

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