ブルー・オーシャン戦略
競争のない世界を創造する
ブルー・オーシャン戦略
著者:
W・チャン・キム
レネ・モボルニュ
出版社:
武田ランダムハウスジャパン
出版日:2005/6/21
出版社/著者からの内容紹介(Amazon商品の説明より)
目覚ましい技術進歩のおかげで、企業はかつてないほど多彩な製品やサービスを生み出せるようになった。しかしその一方で、製品やサービスのコモディティ化が進み、価格戦争は熾烈の度を極めている。
こうした状況下で、企業は従来、差別化、低コスト、コア・コンピタンス、ブランディングなど、さまざまな戦略を駆使して競合他社との戦いに挑んできた。しかし、ライバルと同じ市場で戦うかぎり、どれほど巧妙に戦略を練ったところで、いずれ消耗戦を強いられることに変わりはない。では、どうすればよいのだろう?
本書は、その問いに初めて明快な答えを出した画期的な書だ。
血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場〈レッド・オーシャン(赤い海)〉を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場〈ブルー・オーシャン(青い海)〉を創造すること――これこそが、熾烈な競争環境を生きる企業が繁栄しつづけるための唯一の方法である、と本書は説く。
「新市場を創造する戦略の体系化」。これまで何人もの戦略論研究者が挑みながらついぞ解決できなかった命題は、世界屈指のビジネススクールINSEADの著名教授の手によって、本書で鮮やかに解決される。T型フォードからシルク・ドゥ・ソレイユまで、過去120年間30業界以上に及ぶ事例の調査結果に裏打ちされた本書の主張に触れれば、この1冊が間違いなく今後のビジネス界に影響を及ぼすことに、きっとあなたも気づくはずだ。
目次
| はじめに |
| 謝辞 |
第Ⅰ部 | ブルー・オーシャン戦略とは |
第1章 | ブルー・オーシャンを生み出す |
| 新しいマーケット・スペース |
| ブルー・オーシャンをたゆまず切り開いていく |
| ブルー・オーシャン創造の恩恵 |
| ブルー・オーシャンを開拓する必要性は高まっている |
| 企業や産業ではなく、「戦略の打ち手」を分析単位にすえる |
| バリュー・イノベーション:ブルー・オーシャン戦略の土台 |
| ブルー・オーシャン戦略の策定と実行 |
第2章 | 分析のためのツールとフレームワーク |
| 戦略キャンパス |
| 四つのアクション |
| アクション・マトリクス |
| 優れた戦略に共通する三つの特徴 |
| 価値曲線を深読みする |
第Ⅱ部 | ブルー・オーシャン戦略を策定する |
第3章 | 市場の境界を引き直す |
| パス1:代替産業に学ぶ |
| パス2:業界内のほかの戦略グループから学ぶ |
| パス3:買い手グループに目を向ける |
| パス4:補完財や補完サービスを見渡す |
| パス5:機能志向と感性志向を切り替える |
| パス6:将来を見通す |
| 新しい市場空間を思い描く |
第4章 | 細かい数字は忘れ、森を見る |
| 森を見る |
| 戦略キャンパスを描く |
| 全社レベルで戦略をビジュアル化する |
| 戦略策定の限界を打ち破る |
第5章 | 新たな需要を掘り起こす |
| 非顧客層は三グループに分けられる |
| 限りなく広大なブルー・オーシャンをめざして |
第6章 | 正しい順序で戦略を考える |
| 正しい順序 |
| 比類ない効用をもたらせるか |
| たぐいまれな効用から戦略価格へ |
| 戦略価格の設定からコスト目標達成へ |
| 効用、価格、そして導入コスト |
| ブルー・オーシャン・アイデア(BOI)インデックス |
第Ⅲ部 | ブルー・オーシャン戦略を実行する |
第7章 | 組織面のハードルを乗り越える |
| ティッピング・ポイント・リーダーシップとは |
| 影響力の特に大きな要因に着目する |
| 意識のハードルを乗り越える |
| 経営資源のハードルを乗り越える |
| 士気のハードルを乗り越える |
| 政治的なハードルを乗り越える |
| 「常識」を書き換える |
第8章 | 実行を見据えて戦略を立てる |
| プロセスお粗末では戦略の実行はおぼつかない |
| 公正なプロセスの威力 |
| 公正なプロセスを支える三つのE |
| 二つの工場の物語 |
| なぜ公正なプロセスが重要なのか |
| 知性や感性を認める |
| 公正なプロセスとブルー・オーシャン戦略 |
第9章 | 結び:ブルー・オーシャン戦略の持続と刷新 |
| 模倣を防ぐ |
| どの時点でふたたびバリュー・イノベーションに挑むか |
巻末資料A | ブルー・オーシャン創造の歴史的形態 |
| 自動車産業 |
| コンピューター産業 |
| 映画産業 |
巻末資料B | バリュー・イノベーション:戦略の再構築 |
巻末資料C | バリュー・イノベーションの市場ダイナミクス |
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