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最強のシナリオプランニング
変化に対する感度と柔軟性を高める「未来の可視化」
最強のシナリオプランニング
著者:梅澤 高明
出版社:東洋経済新報社
出版日:2013/9/27
Amazon商品の説明より
『最強のシナリオプランニング』―変化に対する感度と柔軟性を高める「未来の可視化」
企業の生き残りを図る上でも、長期の成長戦略を進める上でも、「環境の不確実性を理解し、将来起こり得る様々な変化に、柔軟に対応する構えを持つこと」が不可欠となっている。そのための有力な手法が、「シナリオプランニング」である。本書ではシナリオプランニングの手法とケースを紹介する。
非連続な変化の時代に、経営と戦略の意思決定の質とスピードを高める思考法。本格的な8つのケースで実践的に学べる!幾多のプロジェクトで有効と実証された戦略コンサルティング、A.T.カーニーの実践的アプローチを公開!
目次
| ●はじめに |
第Ⅰ部 | 概論編 |
第1章 | シナリオ思考の時代 |
Section1 | 「計画パラダイム」vs.「シナリオ思考」 |
Section2 | シナリオプランニングの起源と普及 |
Section3 | シナリオとは経営環境に関する未来の「仮説の連鎖」 |
Section4 | シナリオプランニングのメリット |
| ●「戦略的惰性」からの脱却 |
| ●3つの具体的なメリット |
| ●予測としての正確性がシナリオの価値ではない |
第2章 | シナリオプランニングのフレームワーク |
Section1 | ステップ1/環境分析 |
| ●マクロ環境分析/PEST分析 |
| ●業界分析/「5つの力」 |
| ●内部環境分析/インフレンス・ダイヤグラム |
Section2 | ステップ2/重要な因子の特定 |
| ●機会・脅威の分類 |
Section3 | ステップ3/因子の評価、シナリオの定義 |
| ●インパクトと不確実性による評価 |
| ●「インパクト」の定義 |
| ●「不確実性」の定義 |
| ●分岐点 |
Section4 | ステップ4/戦略検討 |
| ●適応型戦略 |
| ●形成型戦略 |
| ●留保型戦略 |
| ●携帯通信事業の戦略検討 |
| ●シナリオプランニングにはカスタマイズが不可欠 |
第3章 | シナリオプランニングの検討チーム |
Section1 | 検討チーム組成に関するポイント |
| ●意思決定者を含むクロスファンクショナル・チームを組成する |
| ●異質なメンバーを加えてメンタルモデルに多様性を |
| ●全体チームとサブチームの組み合わせ |
Section2 | 検討チームの議論の運営に関するポイント |
| ●ワークショップ形式で十分な議論を |
| ●「発散」と「収束」のマネジメント |
| ●ファシリテーターの役割 |
第Ⅱ部 | ケーススタディ:基礎編 |
第4章 | 世界の酒類・飲料業界の変化 |
Section1 | シナリオ策定のアプローチ |
Section2 | 国内市場の環境分析 |
Section3 | 海外市場の環境分析 |
| ●流通の違い |
| ●消費者ニーズの違い |
Section4 | グローバル競争の環境分析 |
Section5 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 国内メーカー間の合従連衡の進展(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB 新興国における組織小売の爆発的拡大 |
| ●シナリオC 健康志向を後押しする規制強化や風潮の醸成 |
| ●シナリオD グローバル大手飲料メーカー間の合従連衡の進展 |
Section6 | 戦略検討 |
| ●シナリオAに対する戦略 |
| ●シナリオBに対する戦略 |
| ●シナリオCに対する戦略 |
| ●シナリオDに対する戦略 |
第5章 | 地銀の生き残り戦略 |
Section1 | シナリオ策定のアプローチ |
Section2 | グローバルのマクロ環境分析 |
| ●政治(Political) |
| ●経済(Economic) |
| ●社会(Social) |
| ●技術(Technological) |
Section3 | グローバル金融業界の将来動向分析 |
| ●動向1 デレバレッジ(負債圧縮)の進展 |
| ●動向2 広域化と地域特化の二極化 |
| ●動向3 オフバランス―非コア業務の本体からの切り離し |
| ●動向4 他業界からの浸食 |
Section4 | 国内のマクロ環境分析 |
| ●政治(Political) |
| ●経済(Economic) |
| ●社会(Social) |
Section5 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 緩やかな再編のシナリオ(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB 新たな競合の登場と業界再編の加速 |
| ●シナリオC グローバル経済危機の拡大 |
| ●シナリオD 日本国債リスク顕在化 |
Section6 | 戦略検討 |
| ●シナリオA、シナリオBに対する戦略 |
| ●シナリオCに対する戦略 |
| ●シナリオDに対する戦略 |
第6章 | インド小売市場の20年後の姿 |
Section1 | インドの魅力と小売市場の現状 |
| ●人口の規模・成長率・構成比が最大の魅力 |
| ●小売市場の現状 |
Section2 | インド小売り市場の環境分析 |
| ●政治(Political) |
| ●経済(Economic) |
| ●社会(Social) |
| ●技術(Technological) |
Section3 | 重要因子の特定 |
Section4 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 近代的小売業の緩やかな発展(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB 近代的小売業の急速な普及 |
| ●シナリオC 近代的小売業の中規模都市での普及先行 |
| ●シナリオD 伝統的な小売業態の継続 |
Section5 | 戦略検討 |
| ●シナリオA、Bに対する戦略 |
| ●シナリオCに対する戦略 |
| ●シナリオDに対する戦略 |
第7章 | 電力大競争の行く末 |
Section1 | 欧米諸国での電力システム改革と発電ミックスの変化 |
| ●ドイツのケース |
| ●英国のケース |
| ●フランスのケース |
| ●米国のケース |
Section2 | 日本の電力業界のシナリオ策定の分岐点 |
| ●ポイント1 高効率の火力発電所の新設 |
| ●ポイント2 LNG発電の燃料輸入価格の抑制 |
Section3 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 現状延長シナリオ(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB 自由化シナリオ |
| ●シナリオC 自由化+日本版シェール革命シナリオ |
Section4 | 戦略検討 |
| ●シナリオAに対する戦略 |
| ●シナリオBに対する戦略 |
| ●シナリオCに対する戦略 |
第Ⅲ部 | ケーススタディ:応用編 |
第8章 | エコカーの本命 |
Section1 | エコカーを取り巻く環境分析 |
| ●新興国市場の拡大 |
| ●加速する電動化 |
Section2 | 重要な因子の特定 |
| ●需要要因 |
| ●供給要因 |
| ●政策・環境要因 |
Section3 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 緩やかな段階的電動化(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB 内燃機関回帰 |
| ●シナリオC 電動化主流 |
| ●シナリオD 産業変貌 |
Section4 | 戦略検討 |
| ●シナリオAに対する戦略 |
| ●シナリオBに対する戦略(適応型戦略) |
| ●シナリオCに対する戦略(適応型戦略) |
| ●シナリオDに対する戦略(適応型戦略) |
| ●シナリオDに対する戦略(留保型戦略) |
第9章 | アップル・サムスンによるスマホ・タブレットの覇権争い |
Section1 | 業界構造とアップル・サムスンの事業モデル |
Section2 | 日本のエレクトロニクス企業の戦略ポジション |
Section3 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 3陣営による棲み分け・寡占構造の継続(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB サムスン・グーグル陣営による独占 |
| ●シナリオC-1 サービスプラットフォームの分散化 |
| ●シナリオC-2 端末ベンダーの分散化 |
Section4 | 戦略検討 |
| ●サムスンの市場支配に乗る |
| ●アップルへの肩入れ |
| ●マイクロソフトとの第3極の形成 |
| ●専用端末によるプラットフォーム乱立の推進 |
第10章 | アジアの経済・貿易ルールづくりの主導権争い |
Section1 | FTA・EPAによる経済・貿易のルールメイキング |
Section2 | WTOの限界とFTAの加速~「ASEAN+1」進展のフェーズ |
Section3 | FTAの広域化と欧米によるアジアへの内政干渉 |
| ●アジア経済・貿易ルールの主導権争い |
| ●米国:アジア経済・貿易ルールの「米国化」を狙う |
| ●EU:アジア経済の「米国化」防止を狙う |
| ●アジア主要国の思惑 |
Section4 | シナリオの定義 |
| ●シナリオA 米国による主導権獲得 |
| ●シナリオB EUによる主導権獲得 |
| ●シナリオC 日本など先進アジアによる主導権獲得 |
| ●シナリオD 中国による主導権獲得 |
Section5 | シナリオが企業戦略に与える影響 |
第11章 | サキヨミマップで情報通信業界の制度変化を読み解く) |
Section1 | 「サキヨミマップ」とは何か? |
Section2 | サキヨミマップで今後数年間の変化をサキヨミする |
| ●主要なイベントや人口などマクロ変化のサキヨミ |
| ●情報通信業界のサキヨミ |
| ●関連業界のサキヨミ |
Section3 | シナリオの定義と戦略検討 |
| ●シナリオA 消費税増税(ベースシナリオ) |
| ●シナリオB “光の道”構想の包括的検証を契機としたアンバンドル化の進展 |
| ●シナリオC 電力小売の全面自由化と発送電分離 |
Section4 | サキヨミマップ活用のポイント |
| ●作成のポイント |
| ●分析のポイント |
第Ⅳ部 | 実践編 |
第12章 | シナリオプランニング活用のポイント |
Section1 | 環境分析・因子の特定におけるポイント |
| ●「予測」でなく「不確実」に着目する |
| ●「見えていないこと」を探す |
| ●「幽体離脱」して俯瞰する |
Section2 | シナリオ定義におけるポイント |
| ●最大5つ程度の「重要なシナリオ」に集約する |
| ●「ストーリー」としてシナリオを構成する |
Section3 | 戦略検討におけるポイント |
| ●「戦略の3類型」の組み合わせで考える |
| ●打ち手の「時間軸ポートフォリオ」で考える |
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| ●結び |
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