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日本企業のマーケティング力
日本企業のマーケティング力
著者:山下 裕子/福冨 言/福地 宏之/上原 渉/佐々木 将人
出版社:有斐閣
出版日:2012/12/7
Amazon商品の説明より
『日本企業のマーケティング力』
「マーケティングの危機」を乗り越えるために
日本企業のマーケティング戦略は業績に結びついているか。あるいは,そもそもマーケティング戦略はきちんと立案・実行されているか。また,販売の最前線にいる営業との関係はどうなっているか。250近くの事業体の実態を明らかにし,問題点克服への道を探る。
きちんとマーケティングしていますか?セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングは行われているか、そのための情報をどうやって得ているか、どの部門の意見が戦略に反映されているかetc…。約250の事業への質問票調査から見えてくる、日本企業の実態。
目次
| 著者紹介 |
序章 | 今,なぜ「マーケティング力」なのか──戦略と組織 |
1 | 日本企業のマーケティング力をどう捉えるべきか |
1.1 | 日本企業に対する正反対の評価 |
1.2 | 研究動向を踏まえた実体把握の必要性 |
1.3 | マーケティング力をどう測るか |
2 | 欧米企業と日本企業における戦略と組織 |
2.1 | 欧米型―戦略ドリブンの中央集権型 |
2.2 | 日本型―創発戦略と分散型組織 |
3 | マーケティング戦略と組織の変革 |
3.1 | 欧米型の変革 |
3.2 | 日本型の変革 |
4 | 概念とフレームワークと本書の目的 |
5 | 本書の構成と各章の知見 |
第1部 | 問題意識と調査の概要 |
第1章 | マーケティング研究の射程──問題意識の変遷と日本企業 |
1 | はじめに―マーケティングの危機 |
2 | マーケティングの危機の諸相 |
2.1 | マーケティングの危機をもたらした要因 |
2.2 | マーケティングの危機の特徴 |
2.3 | マーケティングの危機の結果 |
2.4 | 日米の違いと共通項 |
3 | アメリカ企業におけるマーケティングの発展―機能,戦略,組織 |
3.1 | マーケティング・マネジメントの隆盛(第Ⅰ期:1950~80年) |
3.2 | マーケティングの分断化と企業研究の衰退(第Ⅱ期:1980~90年) |
3.3 | マーケティングの危機と市場志向性研究(第Ⅲ期:1990~2000年) |
4 | 日本におけるマーケティングの展開 |
4.1 | マーケティングの導入(第Ⅰ期:1950~70年) |
4.2 | 日本的マーケティングの模索(第Ⅱ期:1970~80年) |
4.3 | 戦略への注目(第Ⅲ期:1980~90年) |
4.4 | 分断かの時代(第Ⅳ期:1990~2000年) |
4.5 | 日本企業におけるマーケティングの危機 |
5 | 企業研究の再生(2000年~現在) |
5.1 | 能動的な市場志向性の探求 |
5.2 | 企業組織におけるマーケティング部門の影響力の研究 |
5.3 | マーケティング部門と販売部門との関係 |
6 | まとめ |
第2章 | 調査の概要──対象企業のプロフィール |
1 | はじめに |
2 | 調査対象の概要(1)―事業 |
2.1 | 業種と売上高 |
2.2 | 経営環境 |
2.3 | 事業目標 |
2.4 | 事業成果 |
2.5 | 組織の人員規模 |
3 | 調査対象の概要(2)―回答者 |
3.1 | 属性 |
3.2 | 専門的な職務経験 |
3.3 | 専門分野の経験年数に基づくクラスター化 |
4 | まとめ |
第2部 | 日本企業に「マーケティング戦略」はあるのか |
第3章 | マーケティング戦略の策定──欧米流のマーケティングは日本企業でも成果をもたらすのか |
1 | はじめに―マーケティング戦略とは何か |
2 | マーケティング戦略策定の状況 |
2.1 | セグメンテーションの実行状況 |
2.2 | ターゲティングの実行状況 |
2.3 | ポジショニングの実行状況 |
3 | マーケティング戦略とマーケティング・インテリジェンス,事業成果の関係 |
4 | 経営環境とマーケティング戦略の重要性 |
5 | まとめ |
| 補論1 マーケティングの構造 |
| 補1.1 直線的モデル |
| 補1.2 並列的モデル |
| 補論2 マーケティング戦略に対する認識,手順・方法,データ分析 |
第4章 | 4Pはどう決められているか──STPから導かれるマーケティング・ミックス |
1 | はじめに |
2 | マーケティング・ミックスの状況 |
2.1 | 製品戦略 |
2.2 | 価格戦略 |
2.3 | 広告戦略 |
2.4 | 流通戦略 |
3 | マーケティング・ミックスとマーケティング戦略,事業成果の関係 |
4 | マーケティング・ミックスの事業成果への影響 |
5 | まとめ |
第3部 | マーケティング戦略を支える組織プロセス |
第5章 | 「強い営業」のジレンマ──営業活動はマーケティング戦略を支えるのか |
1 | はじめに |
2 | 営業活動の状況 |
2.1 | 営業活動の活発さ |
2.2 | 自律的な営業活動 |
2.3 | 営業活動の活発さと自律的な営業活動との関係 |
2.4 | 営業活動と事業成果との関係 |
3 | マーケティング戦略と営業活動 |
3.1 | マーケティング戦略と営業活動が事業成果をもたらすロジック |
3.2 | マーケティング戦略と自律的な営業活動 |
4 | まとめ |
第6章 | マーケティング戦略を補完する事後対応──営業の現場対応と戦略変更 |
1 | はじめに |
2 | 市場変化への事後的な対応 |
2.1 | 事後的対応の状況 |
2.2 | 事業成果への影響 |
2.3 | マーケティング戦略との関係 |
3 | 経営環境の厳しさと事後的な対応 |
4 | まとめ |
第7章 | 戦略策定のためのマーケティング・インテリジェンス──広告代理店との連携と依存 |
1 | はじめに |
2 | 組織内のマーケティング・インテリジェンス活動 |
2.1 | マーケティング・インテリジェンス活動の状況 |
2.2 | 組織成果への影響 |
3 | 外部の調査会社の活用 |
3.1 | 外部調査会社の利用と依存状況 |
3.2 | 組織成果への影響 |
4 | 組織内外のマーケティング・インテリジェンス活動 |
4.1 | マーケティング・インテリジェンス活動の相互関係 |
4.2 | マーケティング組織の規模による変化 |
5 | まとめ |
第4部 | マーケティング戦略を左右する組織パワー |
第8章 | マーケティング戦略は誰が決めているのか──マーケティング部門の影響力 |
1 | はじめに |
2 | 職能別の影響力 |
3 | 組織タイプの分類 |
4 | 組織タイプによるマーケティング戦略策定プロセスの違い |
4.1 | マーケティング・インテリジェンス |
4.2 | マーケティング戦略 |
4.3 | 営業活動 |
5 | マーケティング部門の影響力の強化への注意点 |
6 | まとめ |
第9章 | マーケティング戦略はどこで決めるべきか──海外進出と現地法人の影響力 |
1 | はじめに |
2 | 国内サンプルと海外サンプルの比較 |
2.1 | 外部環境の相違 |
2.2 | マーケティング戦略策定の効果 |
2.3 | 営業活動の効果 |
3 | 現地法人の影響力 |
3.1 | 現地法人の影響力の状況 |
3.2 | 事業成果への影響 |
3.3 | マーケティングと現地法人影響力 |
4 | まとめ |
終章 | 日本企業のマーケティング力──危機からの再生のために |
1 | はじめに |
2 | 戦略強化か,営業強化か |
3 | 戦略と営業の統合 |
4 | マーケティング力を高める要因―パワーと戦略策定能力 |
5 | マーケティング戦略の意味 |
6 | マーケティング力を高めるには |
7 | マーケティング力の試される海外市場 |
8 | まとめ―脳から筋肉へ,そして,両者の連動へ |
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| 付録 |
1 | 事業成果 |
2 | マーケティング戦略 |
3 | マーケティング・ミックス |
4 | 営業活動の活発さ |
5 | 自律的な営業活動 |
6 | マーケティング・インテリジェンス |
7 | 調査会社との関係 |
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| 参考文献 |
| 謝辞 |
| 索引 事項索引 人名・企業名等索引 |
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